- 2014-1-23
- 銀行紹介
- 金融機関とのつきあい方
銀行では、支店長によってその支店の性格が大きくかわってきます。
いけいけどんどんの性格の支店長の場合は、積極的に融資をしますので、「事業計画書を作成するサポートをしてほしい」という案件が多くなりますし、慎重な性格の支店長の場合は、融資を絞り込むため、「経営改善計画書の作成のサポート」の案件が増えます。
活動的な支店長なら、職員や顧客むけの企画をいろいろと立てることが多く、セミナーや勉強会の講師依頼の案件が発生します。
活動的でない支店長は、新たな試みをするのを避けるため、全般的に案件が発生しにくいようです。
用事があって、顧客のところを主に訪問するのは担当者。何かあったときに訪問してくれるのが渉外担当役席。何も用がなくても訪問してくるのが支店長です。
大事な案件があって、そのことについて話し合わなければならないときや、高度な判断が必要な時にも支店長は顧客を訪問するのですが、いつもいつもそんな案件があるわけもなく、情報収集をするために用がなくても顧客を訪問するのです。
顧客を訪問して、支店長がしているほとんどが顧客との世間話です。その世間話のなかから、その会社の現状の情報を集めたり、融資の案件を見つけようとします。
顧客の困りごとに対するアンテナもとても高く、ふと漏らした愚痴などから、「○○にお困りですか?」という問いかけもします。
顧客にしても支店長は頼りがいのある人だと思っていますので、そういった困りごとがあったときには、詳しい内容を支店長に伝えます。
支店長が頻繁に訪問する先は、どちらかというと「規模の大きな顧客」「業績の良い顧客」。
あまり業績のよくない顧客のところには、そんなに訪問しません。
だから、支店長が紹介してくれる案件というのは、どちらかというと内容が良い先となるので、担当者や渉外担当役席、貸付担当役席が紹介してくれる案件に比べ、報酬が高いことが少なくありません。
すべての支店長が積極的に顧客先を訪問しているわけではありません。どちらかというと、そういった支店長のほうが少ないと思ってください。
アポなしで支店を訪問しても、外出ばかりしてほとんど捕まらない支店長は、だいたい積極的な支店長です(ときどき、自分の行きやすい数件の先ばかりに行って、他の顧客をあまり廻っていない支店長もいますが)。
こういった支店長は、とても紹介案件を見つけてきてくれます。
また、積極的に活動するので、2ヶ月に1回ぐらい、何か企画をしたがります。
こういった支店長と仲良くなることができれば、顧客も案件も講師の仕事もいろいろと紹介してくれるようになります。
ここで気をつけていただきたいことは、こんな積極的な支店長はそう多くはないということ。だいたい4人に一人ぐらいです。
いろんな銀行の支店を訪ねてみて、支店長と話をしたときに、「ああ、この人はあまり積極的に行動するタイプではないな」と感じたのであれば、あまり、その支店長に深入りされないほうがいいでしょう。時間のむだですから。