- 2014-2-8
- 銀行紹介
- 金融機関とのつきあい方
銀行にとって「いい取引先」というのは、新規先をたくさん紹介してくれる取引先。
銀行員が士業やコンサルタントと仲良くしたいと思っているのも、
「地元にいる顧問先を紹介してくれるのではないか」
という下心もあります。
そして、銀行が紹介してもらいたいNo1の顧客とは「いい融資先」。
銀行自体は積極的に融資をしていきたいと思っていますが、なかなか新たな融資先を見つけるのが難しい。
そのためにあまり効率的とは言えない「飛び込み訪問」を繰り返しています。
そんな銀行員に対して
「私は融資先のネタをたくさん持っているんだよ」
と匂わせることができれば、下心のある銀行員は、そういった新規融資先を紹介してもらいたいと思って、しょっちゅう、事務所に顔を出すようになります。
会う頻度が人間関係の濃さに比例しますから、しょっちゅう来てもらうようになれば、逆に相手からの紹介も増える可能性も高まります。
そのために有効な方法が、銀行員に対して「融資に関する問い合わせをどんどんする」ということです。
自分の融資ではなく、自分のクライアントに関する融資の問い合わせ。
「今、私の事務所に顧問先の社長が来ているのですが、一つお聞きしてもいいですか?あなたの銀行で扱っている○○という融資商品なのですが、これを利用する方の条件は××ですよね。ところでこんな場合はどうなります?・・・」
といった内容の質問をすることで、相手は「融資先を紹介してくれるかも知れない」と思います。
質問へ答えてもらったあと、
「社長は、「他の金融機関さんにも聞いてみるわ」とおっしゃっているので、もし、条件が合えば、また、連絡させていただきます。」
と伝えればOK。
何日か経って、担当者から
「先生、前、言われていたあの話どうなりました?」
と聞いてきますので、そのときは
「ごめん。あの話、他の銀行さんから借りることになったので、今回はなくなったのですよ。また、同じような相談を受けた場合は、連絡させていただきます。」
と、「次もあるよ」と匂わせておけば大丈夫です。
自分のクライアントや相談者には
「融資に関する相談があれば、積極的に聞きますよ。わからないことがあれば直接銀行に聞きますから、遠慮なくどうぞ。」
と伝えておけば、いろいろな相談も出てきます。
そこから出た相談や質問を銀行にぶつける。ときどきは、その相談者を担当者に会わせる。ということを繰り返せば、「融資先のネタが芳醇な専門家」という評価をしてもらうことができ、担当者のほうから、より深い関係を築きたいと近寄ってきます。