- 2014-2-11
- 銀行紹介
- 金融機関とのつきあい方
お金のかかる手土産は嫌がられますが、お金のかからないおみやげなら抵抗なく受け取ってもらえます。
私は毎週、「経営お役立ち情報」というA4 1枚のチラシを作っています。
これは、「中小企業の経営者が知っておけば、自社の経営に役立つ情報」を提供することを目的にして書いているものです。
このチラシは、私の顧問先の経営者や、知り合いの士業の方々に送っているものなのですが、これを仲良くなった銀行の支店長や貸付担当役席を訪問するときに持参しています。
持参するチラシは、一番下の<発行者>の部分を、その支店名に変えておきます。そして、
「このチラシを取引先の経営者への情報提供ツールとしてお使いください」
といって提供します。
渉外担当者が自らの担当先を訪問するときに、手ぶらで行くよりも、「何か役立つ情報」を持って行ったほうが、顧客も喜んでくれますし、担当者も訪問しやすくなります。
しかし、普段の業務に追われている身としては、そういった「何か役立つ情報」を集める時間も、集めた情報をまとめる時間もなかなかありません。
結局、手ぶらで訪問することが多くなります。
そんな渉外担当者が顧客を訪問しやすくするツールを提供すれば、銀行側にとってはとても助かります。それにA4 1枚のチラシなので、高価なものではありませんから、受け取るほうも抵抗なく受け取ってくれますし、とても感謝されます。
持参し面談するときには、当然そのチラシの内容の話題になりますから、会話のネタに悩むこともありません。
このチラシは、銀行を抵抗なく訪問できるツールになるということ以外に、「自分のことを、その銀行の顧客にアピールできる」というメリットもあります。
その銀行の支店の周辺に同様のチラシを配布しようと思えば、莫大な費用がかかります。
また、それだけの費用をかけても、自分が顧客にしたいと思っている経営者たちに届くとは限りません。
しかし、渉外担当者が配布してくれるのであれば、確実に経営者に届けてくれますし、その記事に興味をもった経営者がいれば、直接紹介してくれます。
毎週届ける必要はありません。月に1度4枚届ければいいのです。
別に毎週発行しなくても、月に1枚でもいいかもしれません。
自分ひとりで毎週書くのが難しいのであれば、他の専門家3名と組めば、それぞれ月に1枚かくだけで、毎週発行できます。
銀行に届けに行く役割を自分がすればいいだけですから。
自分の顧問先・クライアントに対するサービスのついでに作るもので、銀行に喜んでもらえ、なおかつ、自分の宣伝もしてもらえる。
A4 1枚の情報を調べてまとめる時間を考えれば、費用対効果は非常に高いものとなると思いますよ。