あれから、もう10年になるのですね。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
私は、2008年に中小企業診断士の資格を取りました。
独立したのが2003年ですから、独立後5年目ですね。
それまでは、「資格なし」で経営コンサルタントとして活動していました。
診断士になって、一番頭にきたのは、当時、中小企業診断協会が行っていた、
「新規入会会員向け研修会」の最初に聞いた、理事の挨拶でした。
それは、
「中小企業診断士の資格は、「足の裏の米粒」と同じです。
取らないと気持ち悪いが、取っても食えない。」
というものでした。
本人はギャグのつもりで言ったのでしょうが、必死になって資格を取ったこちらにしては、
「頑張って、頑張って、やっと取った資格なのに、これからの未来に対して、
期待に胸を膨らませているのに、何と言うことを言うのだ。」
と、本気で憤りました。
取ったばかりでも、苦労した分、中小企業診断士という資格に誇りを持っていた私は、
「それなら、中小企業診断士が『稼げる資格』であるということを証明しよう」
と思って活動しました。
資格を取る前から、経営コンサルタントとして、事務所経営は軌道に乗っていましたが、
資格を取ることによって、より、活躍の幅は広がりました。
2009年に「J-Net21(中小企業基盤整備機構が運営している中小企業・小規模事業者・
創業予定者の方のためのポータルサイト)で、
「中小企業診断士トップランナー訪問」という取材を受けました。
その際、
「一部には、「資格を取っても食べられない」と言う人もいますが、
中小企業診断士の資格を取ったことでどんなメリットがありましたか。」
という質問をいただきました。
その時の回答が、
「いえいえ、食べられますよ。
食べられるかどうかは、本人の努力しだいじゃないですか。
実力があって、後から資格がついてくるので、資格を活かす自分の力があるかどうかでしょう。
中小企業診断士の資格を取るような人ですから、知恵も体力もあるはずで、
これをうまく活かせば、失敗するはずはないんです。
私の場合、資格を取ったことで信用度が高まるというメリットがありましたね。
資格を持っているというだけで、ある程度のクオリティがあると判断されるので、
セミナーなどにも呼ばれやすくなります。
商工会議所などの公的機関が講師を呼ぶ3つの条件が、
(1)本を出している人、(2)強烈な実績がある有名な人、(3)資格を持っている人
なので、資格を持っていないとなかなか呼んでもらえないんですよ。
それまでは、大阪近辺でしかセミナーをしていませんでしたが、
資格を取ったことで全国にフィールドが広がり、回数も増えましたね。
もともと、実績や横のつながりから呼んでもらってはいたんですが、
資格を取ったことでハードルが下がったんでしょうね。」
かなり、上から目線の回答になっていました。
実際に取材を受けたときには、もっと、ソフトに言ったのですが、それでは、
紙面が面白くなくなるとの判断だったのでしょう。
この取材の内容全体が、私の意見は、「上から目線」の言動になっていました。
ただ、言っている内容自体は、今でも、同じように考えています。
3回の連載でしたが、興味がありましたら、一度ご覧ください。
[blogcard url=”http://j-net21.smrj.go.jp/know/s_hiroba/toprunner_13-1.html”]
今でも言いたいのは、
「中小企業診断士という資格が食えない資格ではない。
食える診断士と食えない診断士に分かれるだけ。
中小企業診断士試験に合格するような人なら、知恵も気力も体力もあるはずなので、
成功している先達にアドバイスをもらった上で、トライ&エラーを続けていけば、
必ず食えるようになります!」
ということですね。
やっぱり、今回も、「上から目線」的な発言になってしまいました。すみません。
中小企業診断士のみなさん。
中小企業診断士は「食える」資格ですよ。
自信をもって活動しましょう。
資格は「足の裏の米粒」なんかじゃありません。
資格があるからこそ、得られる信用がありますし、その活用方法もあります。
昔は、資格を持っているだけで仕事が来ましたが、
今は、そんなことはなくなっているのは事実です。
これから、その資格で「稼げる」ようになるためには、
「独自の強み」を持つことが必要だと思います。
「経営者の欲しているサポートサービス」が提供出来るようになれば、
持っている資格が何倍も生きてきます。
そんな、持っている資格を何倍も活かすためのヒントが手に入ります。
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