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公共料金の支払いが遅れただけでも、融資の審査には影響があります。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
【日本政策金融公庫の融資課長たちに聞いた27の質問】の6回目です。
今回は、
「公庫が融資を行う際の審査のポイント」と
「事業承継に関する融資」
について、お伝えさせていただきます。
公庫:創業融資の審査と、既存事業者さんの審査で、ちょっと変わるところがあります。
創業融資については、計画書、経験等々、あと、自己資金形成までの準備というところを、まず見ます。
他にも、
「生活を最低限守れるようなかたちになっているか(事業資金以外の余裕資金はあるか)」
ということだったり、
「電気、水道、ガス、電話といった恒常的に発生するお支払いの期日を守られているかどうか」
というところも意識して見ています。
そういった公共料金の支払いなどが、いつも2、3日遅れがちな通帳を見ると、
融資する立場として見た場合
「公庫への支払も、遅れがちになるかもしれない」
と思っていまいます。
既存事業者さんの融資についても、細かい支払に対する期日を守っているかどうか
というところは見ます。
税金を分納されている場合も、
「きっちりと税務署と交渉されているのか」
というところも見させていただいています。
個々のお客さんで言うと、評価ポイントって、結構出てくるんですね。
決算書を拝見したときに、
「黒字になっているからいいですね」
「債務超過じゃないからいいですね」
というわけではなくて、決算書の中の、動きの中の行間を見ています。
申請者さんによって、千差万別ですので、
「この辺が評価ポイントだ」
というところは、お伝えしづらいところではありますが、
まずは、そういう、小さなところを守られているかどうかというのを、
見ているところではあるかなと思います。
6.事業承継に関する融資について
質問者:事業承継で借り入れをしたいのですが、事業承継の場合、
どのようなケースでなら、融資してもらえるのでしょうか。
また、貸してもらえる場合は、どのような手順で申し込みをすればいいのか
教えてもらえるでしょうか。
公庫:事業承継の計画書を書いていただいて、それに対する運転資金とかというかたちで
融資させていただくパターンがあります。
また、事業承継を機に、新しい業種を始める方に対しては、
通常とは違う、低い金利で融資させていただくというパターンもあります。
事業承継の場合は、いろいろなケースがありますので、まずは、
「この人はこういうことを考えているんだ」
というかたちで、ご相談をいただくと、公庫としても
「では、この資金が使えますね」
と言いやすいかなと思います。
質問者:事業承継の計画書には、何か、ひな形のようなものがあるのでしょうか?
公庫:計画書は、ホームページに出ていたと思います。
見ていただい上で、疑問点がありましたら、公庫にお聞きいただきたいと思います。
東川:基本的に、事業承継に関する予算を出すときというのは、
まず、どれぐらいの金額が要るのですかということを聞いて、
その資金使途をはっきりさせてもらったら、やりやすいわけですか。
公庫:そうですね。
東川:だから、いくら要るというのを、まずは確定させて、そして、
なぜ、この金額が要るのかというのを説明したら、多分、聞いてもらえる。
だから、こんな資料を作ってくださいという、指示はいただけるのですよね?
公庫:お話しはさせていただくことになりますね。
公庫の融資スタンスや、公庫の担当者の考え方を知っておけば、
創業融資はとてもスムーズに借りることができます。
しかし、一般的には、なかなか、そういったスタンスや考え方を知る機会はありません。
創業融資に詳しい専門家は、公庫の担当者達との人脈を作り直接聞いたり、
多くの創業融資案件のサポートを行うことで経験を積むことで、そういった知識を得ています。
そんな、創業融資のサポートができるようになるためのヒントが手に入ります。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
また、金融機関による事業承継支援への取り組みについては、こちらの業界誌↓にもよく書かれています。ご興味がわけば、ぜひ手にとってみてください。
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