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金融機関の担当者を当てにしてはいけません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
「金融機関に融資を申し込んだが断られた」
という相談があった場合、その原因は、
「企業の内容が悪い」
「担当者の質が低い」
「企業の努力と担当者の熱意が不足している」
だとお伝えしました。
そして、「企業の内容が悪い」場合についての対処法は、
【断られた融資を復活させる方法(1)】
で、
「担当者の質が低い」場合の対処法は、
【断られた融資を復活させる方法(2)】
で、解説しました。
長らく空きましたが、今回は、
「企業の努力と担当者の熱意が不足している」場合の対処法について
お伝え致します。
融資を断られる3大原因のなかで、一番多いのがこのパターンです。
融資できるか出来ないかのボーダーライン上にある企業が、このパターンに当てはまります。
日本の中小企業の7割が赤字決算となっています。
赤字決算の場合、金融機関からすると、貸しにくくなります。
赤字決算が何期も続いていて、大きな債務超過がある場合は、どうしようもありませんが、
多少の赤字決算や債務超過なら、融資を引き出すことは可能です。
ボーダーライン上にある企業で、かつ、担当者の熱意・能力が低い場合は、融資はNGとなります。
少々難しい融資案件でも、担当者の熱意が高ければ、稟議を通すためにいろいろな努力をしてくれます。
しかし、熱意の低い担当者に当たった場合は、そのような努力は一切してくれません。
ある材料だけで稟議を作成します。
赤字決算というだけで、金融機関としては貸しづらいのですが、
その状況をひっくり返すような材料を出さなければ、融資出来るはずもありません。
だから、ボーダーライン上にあり、担当者の熱意が低い場合は、融資を断られることになります。
熱意の低い担当者に当たった場合の対処法としては、
「企業自らが、悪材料をひっくり返すような材料を用意する」ことと、
「担当者の上司と直接交渉する」
ということです。
先述したように、融資ができるかどうかのボーダーライン上にある場合、
なにもしなければ、否決になります。
金融機関は保守的なため、ボーダーライン上にある企業に対しては、
「危ない橋をわざわざ渡る必要はない」
と考え、前向きには取り組んでくれません。
そして、担当者も当てにならないのですから、その状況をひっくり返すには、
企業自らが、悪材料をひっくり返すだけの材料を金融機関に対して提示する必要があります。
企業自らが努力して、融資を成功に導けるような資料を作成しなければなりません。
その努力をしないがために、担当者の熱意や能力に左右されるのです。
せっかく、「悪材料をひっくり返せるような資料」を作成しても、熱意の低い担当者相手なら、
その効力を発揮しません。
もともと熱意に乏しいのですから、新たな材料を渡しても、それを積極的に活用して
稟議書に反映しようとする努力を行ってくれません。
また、上司である貸付担当役席に対しても、熱意をもって説得してくれません。
面倒くさがります。
熱意のない担当者といくら話をしてもムダなのです。
だから、担当者の頭を越えて、貸付担当役席と直接交渉すべきです。
社長が取引金融機関の支店を訪問し、貸付担当役席に対し、
「悪材料をひっくり返せるような資料」
を渡して、熱意を持って説明すれば、前向きに検討してくれることもよくあります。
ただ、じっとしているだけでは、何も状況は好転しませんが、自ら努力し、行動することで、
その状況を打開することは可能です。
士業やコンサルタントとしては、
「悪材料をひっくり返せるような資料作成」のお手伝いをすることで、
経営者に喜んでもらえる結果を引き寄せることが可能になります。
「融資を断られた」と言って、嘆いていても状況は改善しません。
まず、しなくてはいけないことは、
「融資を断られた原因を確認すること」
その原因によっては、断られた融資が実行してもらえるようになることもよくあります。
すべてが復活できるようになるとは言いませんが、融資に詳しい専門家に相談することで、
逆転できた例は少なくありません。
そんな、断られた融資を復活させるためのヒントが手に入ります。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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