「もう会社をたたもうかな」と言う経営者に、「まだまだがんばれますよ」としか返せない士業・コンサルタントのみなさんへ。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
士業・コンサルタントのみなさんは、【スモールM&A】をご存じでしょうか。
5年前なら「それ何?」という人が多かったかもしれません。しかし今、このワードを聞いたことがない士業やコンサルタントは少ないでしょう。しかし念のためご説明すると…
【スモールM&A】とは
【スモールM&A】とは、「中小・零細企業のM&A」のこと。
後継者がおらず、黒字でありながら廃業する中小企業がかなり増えてきたのは、みなさんご存じのとおりです。その数は加速するばかりで、減りそうにありません。また2020年のコロナショックで心が折れた(または、いわゆる「大義名分」ができた)経営者が、廃業・倒産を選択する例も増えています。
そんな企業の役に立てるのが、【スモールM&A】のノウハウ。
廃業・倒産しなくても会社を売却することで、事業を存続させたり、雇用を守ることができたりします。もちろん新聞の経済面を賑わせる比較的大きな企業だけの話ではなく中小・零細企業でも、たとえば町工場や零細建設業、飲食やパン屋さんなど街のお店、またビジネスがついたりラブがついたりするホテル業界、キャンプ場からお寺まで、「スモールな」M&Aは身近なところでしばしば行われているんですよ。
高齢化にともない、需要が増えるばかりの事業承継サポート。この事業承継サポートをメイン業務として行おうとする士業やコンサルタントにとって、スモールM&Aノウハウは今ぜひ身につけておきたいノウハウだと私は考えています。「引退したいが、後継者がいなくて」と嘆く顧客企業の経営者に、「まだまだ社長は現役でがんばれますよ」といった言葉でいつまでもお茶を濁し続けるわけにはいかないからです。
これを読んでいるみなさんがそうだと思うのですが、「引退したい」と願う経営者に対して、できるだけ具体的な出口を示せる士業・コンサルタントでありたいですよね。
士業・コンサルタントにもメリットが多いスモールM&Aノウハウ
スモールM&Aのノウハウを身につけておくと、後継者のいない企業の役に立てるだけではありません。ノウハウを身につけた士業・コンサルタントにも、数多くのメリットがあります。
●需要は多いのに、手がけている士業・コンサルタントが少ない
●自分の資格の強みや、これまでの業務経験が活かせる
●M&Aサポートした顧客は、その後、顧問契約につながりやすい
●報酬水準が、(かなり)高い
参画しやすく、顧問先を得やすく、報酬もなかなか少なくないと聞けば、興味を持つ士業・コンサルタントも多いでしょう。しかも、会社を売却したオーナーからは「肩の荷を下ろせた」と感謝され、買った企業の経営者から「今後がんばりますよ」と経営意欲を語ってもらえる喜びは、ほかの業務ではなかなか味わえません。ひとりの経営者人生の節目、またビジネスの転換期・成長期に立ち会えて、売り手・買い手の両者の記憶にいつまでも残る、希有な仕事だと私は思います。
せっかく経営者の身近にいる仕事をしているのです。そのなかにお客さまの記憶に強く残してもらえる案件がいくつかあれば、そして、できればその業務が一生のものになれば、それはなんと幸せな士業人生、コンサルタントキャリアだろうと、羨望とともに想像しています。
どの資格・経験にも開かれている、スモールM&A
スモールM&Aのサポートと一口にいっても、その役割は多岐に渡ります。その数、なんと12。
12もあるのですから、数字に強い税理士/会計士、法務の専門家たる司法書士/弁護士、また人事面に目利きができる社会保険労務士、建設業に縁の深い行政書士、法人に強いMDRTなどの保険営業やFP、そして細々した業務をまとめるチカラのあるオールラウンダーたる中小企業診断士…と、それぞれの資格や立場、経験を活かせる立ち位置がかならずあります。
誰もが自分の資格・経験で無理せず「スモールM&Aアドバイザー」として活躍していける、そんな間口の広さもスモールM&Aの魅力のひとつです。
2020年も開催、【スモールM&Aアドバイザー】入門セミナー
ネクストフェイズは2017年から「スモールM&Aノウハウ入門講座」を開催してきました。どの年も多くの士業やコンサルタントに参加いただいています。
セミナーの後に行った「スモールM&Aアドバイザー養成講座」でも、多くの受講者が集って熱心に勉強しました。セミナーそのものの満足度、さらにスモールM&Aという仕事への期待度の高さの表れでしょう。そこでコロナ禍を受けて今後も増えるスモールM&Aについて、2020年もネクストフェイズはセミナーを行います。
講師は、2019年までお願いしていたスモールM&A界のエキスパートたる株式会社つながりバンクの齋藤由紀夫さんに代わり、2020年は同社のシニアM&Aアドバイザーである白石直之さんに依頼しました。タイトルも【スモールM&Aアドバイザー】入門セミナーと変え、リニューアルした内容でお送りします。
●先日、取材を兼ねてセミナー内容を打ち合わせしてきました。左が白石さん。
真面目かつ朗らかなお人柄のおかげで、気づけば2時間以上も私は笑いっぱなし。
フレッシュな言葉にあふれた取材の内容は、近々ご報告します。お楽しみに!
なぜ講師が変わったのか?
中小企業診断士の資格を持つ白石さんがスモールM&Aに本格的に関わり始めたのは2017年、上記の齋藤さんが行う「スモールM&Aノウハウ入門講座」に参加したのがきっかけでした。そこで興味を持った白石さんは、スモールM&Aの世界にどっぷり入り込みます。大手M&A企業なら1年に約1件担当するのが通常のペースですが、白石さんはなんと1年で約10件もの案件を成功に導きます。10年分の経験を、1年で!
白石さんのスモールM&A本格参入が2017年ですから、「これから」スモールM&Aを学ぼうという士業・コンサルタントにとっては、たいへん近く感じられる存在でしょう。こんな短期間にイチから学び、経験を積み、大きく成長してノウハウを構築した白石さんの話こそ、みなさんの参考になりやすいのではと私は考えたのです。
【スモールM&Aアドバイザー】入門セミナー 詳細
親しみやすい白石講師による、リニューアルした【スモールM&Aアドバイザー】入門セミナー。スモールM&Aに関する実務テクニックはもちろん、歴史から現在のマーケット傾向まで、最新の実例と今後の傾向を交えてお話しいただきます。
2019年の齋藤講師による同セミナーも好評でしたが、今回はとくに「コロナショック後」に増加しつつある再生型M&Aについて、また誰もが気になる「実務」についても時間を割いてご説明くださるとのこと。2019年までの受講者が参加しても役に立つ、新鮮な内容を盛り込む予定です。
白石さんに「前年までの齋藤講師のセミナーとのいちばんの違いは?」とお聞きしたら、「コロナショック後に増えている再生型M&Aの説明」そして「断然、実務寄り」とのお答えでした。
もちろん質問のための時間も設けていますので、気になること・もっと深く知りたいことなど、何でも気軽にご相談ください。
●日時・会場
2020年8月21日(金) 14:00〜17:00 サニーストンホテル<江坂>北館
2020年8月22日(土) 14:00〜17:00 サニーストンホテル<江坂>北館
2020年8月28日(金) 14:00〜17:00 DAYS赤坂見附
2020年8月29日(土) 14:00〜17:00 DAYS赤坂見附
●定員 各回 25名
●受講料 6,500円(税別)
●お申し込みは下記からどうぞ↓
※白石講師の言葉もこちらから読めます