- 2021-7-16
- 顧客獲得
- 士業のコミュニケーション, 士業のビジネスモデル
オンラインで気軽に集まれる今だから始めやすい、新規顧客獲得手法のひとつです。
こんにちは、株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
私がまだ駆け出しだったころ、新規顧問先を得る方法のひとつとして、経営者を集めたグループコンサルティングを行っていました。
その経緯や内容の詳細は、このたび寄稿した『企業診断』2021年7月号をお読みいただきたいのですが、今日は今こそグループコンサルティングの準備をおすすめする理由をお話ししましょう。
グループコンサルティングとは
参加者を複数集め、各人の課題について自分がコンサルティングを行う…方法もありますが、私が実施していたのはそれぞれの課題について参加者全員で解決策を一緒に考えていくスタイルです。
参加者どうしをつなぐことを目的に
「すべての参加者に的確な解決法を次々と提案する自分は、ほらすごいコンサルタントだろう」では参加者もしらけてしまいます。自分はあくまで参加者の意見を引き出すファシリテーター、場を盛り上げてみんなが仲良くなることを目的に運営していました。自分以外の全員が主人公です。
その場で言えないアドバイスは個別訪問で
私自身が考えついた解決策が、たとえばデリケートな問題に触れることだったり、プライベートに踏み込むことだったりする場合は、その場でアドバイスしにくいですよね。そんなときは後日、個別訪問でお伝えしていました。その流れで顧問先になってくれた経営者がたくさんいます。この2段階アプローチはおすすめです。
参加者の集め方
いちばんの難所は参加者をどう集めるかです。私は幸運なことに、前の職場の上司から「取引先を集めた勉強会」に声をかけていただけました。みなさんも前職で懇意にしている人がいれば、「経営者を集めた勉強会をしたい」と相談してもよいと思います。
また顧客の業種が決まっているなら業界団体、創業者に的を絞るならインキュベーションオフィスなどにアプローチするのも一案です。
さらにすでに複数の顧問先があり、それぞれの経営課題が似通っていたり経営者どうしの相性がよさそうだったりしたら、顧問先を集めたグループコンサルティングもいいでしょう。顧問先どうしが仲良くなったり協業を始めたりすれば、離脱を防いだり、提供できるコンサルティングメニューが増える可能性も出てきます。
オンラインミーティングが身近になった今こそ
私がグループコンサルティングを積極的に行っていたのは独立まもなくのころですから、時代は今よりずっと牧歌的でした。現代の経営者は忙しく、また新型コロナウイルスの影響もあり、複数が一度にリアルで集まれる日時を設定することさえ難しいかもしれません。
一方、今はZoomなどの普及でオンラインミーティングが身近になりましたから、時間や距離の制約も大きな壁にはなりにくいでしょう。グループコンサルティングを始めるには、とてもよいタイミングです。
いつか時代は落ち着き、リアルで会いたくなる
今は多くの業務がオンラインで済むようになりました。便利ではありますが、不便なこともありますよね。
たとえばオンラインだと、会話のタイミングがうまくあわないことがあります。「まあいいか」と飲み込んだ言葉が、あなたにもたくさんあるのではと想像しています。また顧客へのアドバイスが真の意味で伝わっているかどうか、画面上の確認だけでは不安になったことがある士業・コンサルタントもいるでしょう。
いつか時代は落ち着きます。そしたらきっと、みんなまたリアルで会いたくなる。人と人は、そもそも「会いたい」ものだからです。
オンラインでは個性が見えにくい奥ゆかしい人柄、言わずに済ませてしまいがちだった小さなアドバイス、タイミングを逸して言えなかった小さな冗談…。しかし対面ならコミュニケーションがぐんと気軽になり、交換できる情報量が飛躍的に豊富になります。
リアルで会うのが再び「普通」になる時期に備えて、あなたもグループコンサルティングの準備をしておきませんか。まずはオンラインで、そして生活が元に戻ればリアルに移行しましょう。
今から少しずつ経験を積めば、毎日が「普通」に戻ったとき、すでにトップスピードで新規顧客の獲得ができるようになっていることでしょう。
私の体験は『企業診断』2021年7月号で
私自身がグループコンサルティングを行った経緯や内容の詳細は、先述のとおり『企業診断』2021年7月号に書いたとおりです。
中小企業診断士向けの専門誌ですが、広く士業・コンサルタントの参考になる記事が数多く掲載されています。ご興味がわいたら、ぜひ手にとってみてください。
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