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成功している人は本当に「運がよかった」「ついていた」のか?

だとすれば、その「運」や「ツキ」をどう活かすのでしょうか?

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

2019年10月から執筆している中小企業診断士のための業界誌『企業診断』の連載記事では、過去の自分の活動を説明し、読者が再現しやすいように詳細をお知らせしています。

過去記事を振り返ると、「運がよかった」「ついていた」という表現がよく出てきます。また好調な士業・コンサルタントと話していても、同じように「自分は運がよかったので」とよく耳にします。

さて私は、ついていたのしょうか。また成功している士業・コンサルタントは、運やツキのおかげ「だけ」でしょうか。少なくとも自分の過去を振り返ると、たしかに「ついていた」と思うことがたくさんありました。

しかし結局のところ、一定の時期ごとにキーパーソンに出会ったからではないかと思ったのです。以下は詳細ですが、私のいちばんお伝えしたいことを本記事の最後に書いています。その部分だけでも目を通していただければうれしいです。

時期 キーパーソン 次のステップ
独立3年目 異業種交流会の懇親会で出会った編集者 リクルート社『アントレ』で連載
異業種交流会で出会った「ドリームゲート」のスタッフ 初めて創業塾を担当
独立4年目 入居中のインキュベーション施設を管理する財団法人経営支援部長 大阪府中小企業支援センターのサブマネージャーに
著者イベントで知り合った編集者 SMBCコンサルティングで小冊子を発行
独立6年目 以前所属していた金融機関の元上司 金融機関で取引先向けセミナー
独立7年目 出版企画イベントで出会った編集長 著書を出版
独立8年目 取材のお礼に訪問した編集部で出会った編集者 『近代セールス』で連載開始

独立3年目、リクルート社『アントレ』で連載

中小企業診断士資格もなく、実績もネームバリューも、もちろん著書もなかった独立3年目の2005年、リクルート社の『アントレ』という創業者向け業界誌で連載することになりました。

きっかけは異業種交流会の懇親会、そしてその後にあたためた編集者との親交です。連載に至った経緯の詳細は過去記事をご覧ください。

250カ所以上の商工会・商工会議所で登壇するまで【1】自主セミナーからイベントへ

このころに自分の強みをハッキリ自覚できたのは、連載原稿を書く過程のおかげです。つまり、「中小企業への融資サポート」

今でいう「ブランド」を構築できたということでしょう。少しずつですが、仕事が増え始めたのはこのあたりからです。

独立3年目、初めて創業塾を担当

同じく独立3年目の2005年、『アントレ』連載開始と前後して、初めて商工会議所の創業塾を担当します。

※当時の商工会議所では、「資格がある」「実績がある」「有名」「著書を出版」などが講師に選ばれる条件でした。今はずいぶん違いますよ

きっかけは、ある異業種交流会で「ドリームゲート」のスタッフと知り合ったこと。「ドリームゲート」とは、当時進められていた経済産業省の創業者創出プロジェクトです。

この経緯は、過去ブログでも紹介しています。

250カ所以上の商工会・商工会議所で登壇するまで【2】ドリームゲートで創業塾へ

その後、少しずつ全国の商工会議所から講師の依頼をいただけるようになり、また登壇先でも顧問先を獲得することができました。

独立4年目、大阪府中小企業支援センターのサブマネージャーに

独立4年目の2006年、大阪府中小企業支援センター金融担当サブマネージャーに就任しました。

これは、入居していたインキュベーション施設を管理する財団法人の経営支援部長からご依頼をいただいたものです。

大阪府中小企業支援センターでは、多くの中小企業支援現場を経験できました。また、公的機関だったこともあって、ここに在籍していなければお会いできなかった、数々の人々と知り合うことができました。

独立4年目、SMBCコンサルティングで小冊子を発行

独立6年目、2008年には、SMBCコンサルティング発行の小冊子を執筆しました。また、その小冊子を読んだ会社から研修を依頼されることもありました。

きっかけは、独立当時お気に入りだったビジネス書の著者イベントに参加したこと。そこでSMBCコンサルティング発行小冊子の編集者と知り合ったのです。その後、その編集者と何度か会ううちに、小冊子執筆の依頼をいただけました。

独立6年目、金融機関で取引先向けセミナー

独立6年目の2008年、前に務めていた金融機関の支店長から、金融機関で若手経営者勉強会での講師として登壇しました。

以前所属していた金融機関の元上司に近況など伝えるために通っていたところ、あるとき支店長になったとのことで、勉強会の依頼をいただけたのです。

この場では多くの若手経営者と知り合い、うち4社とコンサルタント契約。さらにその支店での登壇を知った他の元上司や同僚からも声がかかり、他の支店で登壇。もちろん顧客獲得の機会になったことは言うまでもありません。

独立7年目、著書を出版

独立7年目の2010年、独立後の目標のひとつだった自著を初めて出版しました。

きっかけは、知り合いのコンサルタントから教えてもらった、出版企画イベントに参加したこと。

1冊目のテーマは、以前から自信のある中小企業の融資ノウハウについて。またすぐに2冊目として、ここ数年で実績を積んできた商工会議所からよばれるセミナー講師になるノウハウについての書籍を出すこともできました。

独立8年目、『近代セールス』で連載開始

独立8年目、2010年に金融機関職員のための業界誌『近代セールス』で連載開始しました。

先述のSMBCコンサルティングの編集者に紹介されたライターから『近代セールス』誌の記事のための取材を受けたのがきっかけです。

金融機関出身の私にとって同誌はあこがれ。自分が掲載されたことがうれしく、呼ばれてもいないのに編集部を訪問して感謝を伝えたのでした。そこで私の活動についてお話しさせていただき、1ヶ月後に記事執筆の依頼をいただいたのです。

編集部の手厚いサポートもあって記事が好評とのことで、その後10年以上も連載や寄稿を続ける長いおつきあいになっています。2021年には連載記事をまとめた著書『信頼される渉外担当者になる極意』につながりました。

金融機関の渉外担当者と士業・コンサルタントの悩みには似ている点がある

キーパーソンに出会える「運」も「ツキ」もあった。しかし…

たしかに私は「ついていた」と思います。次のキャリアを拓くキーとなる人と、一定の時期ごとに出会えたのです。

これらキーパーソンとの出会いがなければ、『アントレ』『近代セールス』で連載することも、著書を出版することも、大阪府中小企業支援センターでサブマネージャーになることも、金融機関や商工会議所で登壇することもなかったでしょう。

しかし。

「キーパーソンと出会うツキがあった」だけ…とも違うような気がします。

足を運び、人と会い、話すこと

たしかにキーパーソンと出会える「ツキ」はあったでしょう。

しかし出会うために多くの場所に足を運び、また何度もお会いして親交を深める機会を作ることで、キャリアの次の段階へ踏みだせたのだろうと思います。

つまり、行動です。自ら動いたからこそ、ツキを活かすことができたのでしょう。

ツキは誰の前にもあるのかもしれません。しかし、そのツキを活かすことができるのは、「行動を起こした人間」のみ。せっかくツキがそばにあっても、行動しなければ成果に繋がらないのではないでしょうか。

異業種交流会や愛読した書籍の著者イベントへの参加、自宅ではなく外部で事務所を持ったこと、元勤務先への近況報告、出版企画イベントへの挑戦…。私が当時行ったことが、今も奏功するかはわかりません。しかし今の時代にも通用するだろうと思えることが、ひとつだけあります。

人と会うこと。会い続けること。

人と会えば、それだけ多くのツキに出会えるともいえます。いつもと違う人と出会うことで、思いつかなかったアイデアや新鮮なモチベーションが得られたり、想定外のチャンスに巡りあえたりするからです。

多くの人と会おう!…と言いにくい時期ではありますが、それでもなお人と会うために出かけ、周りの話に耳を傾け、求められれば自分のことも話し、役に立てることがあれば知恵を貸すなど、さまざまな情報が行き来する「場」に身を置く気持ちは持ち続けたいものです。


私が行う「融資に強い士業・コンサルタントになる方法」セミナーでは、オンライン版もリアル版(東京・大阪)もご用意しています。

オンライン版は、時間や場所に制約のある士業・コンサルタントから好評です。遠くからでも気軽に参加しやすくて助かると、うれしい言葉をよくいただきます。

またリアルセミナーでは、終了後、その場で缶ビール・ハイボール・ソフトドリンク等を飲みながら簡単な懇親会を行うのですが、これがまた好評です。参加者どうしが、たいへん仲よくなるんですね。

参加者A
近いうちに事務所にお邪魔しますよ

参加者B
次はこのイベントへ一緒にどうですか

参加者C
こんな業務で難渋していて…相談していいですか

なんだかみなさん楽しそうで、それぞれが長くおつきあいできる出会いになったらいいなあと、私もうれしく思いながらハイボールを飲んでいます。

融資に関する知識やノウハウを勉強したあと、参加者どうしの実際の交流機会も…とご希望なら、リアル版(東京・大阪)がおすすめです。各回の日時は以下をご覧ください。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

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