社員じぶんひとり、という小さな法人を知人が立ち上げました。するとすぐに、税理士さんたちから営業案内が届いたのだそうです。
こんにちは、ネクストフェイズ編集部(以下、編集)です。
ごく零細な法人設立後に知人が受け取ったという、
数々のDM(ほとんど税理士さんから)を見せてもらう機会に恵まれました。
あくまでも知人1名の体験談ですし、届いたDMも税理士6名分だけなので、
安易に一般化するわけにはいきませんが、
知人と話すうちに、いろんな「?」や「!」が見えてきた(ような気がする)ので、
士業・コンサルタントのみなさんにとって、
日々の営業の小さなヒントになったらいいなあと思いながらお届けします。
いつもながらの連載です。今回は全4回です。
もくじ
第1回 DMへの率直な感想は?
第2回 経営者1年生の心が動いたDMとは?
第3回 顧問税理士を決められない理由
第4回 「はじめての顧問税理士」に望むこと
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第1回 DMへの率直な感想は?
設立直後からすぐ到着
知人は、「設立してからすぐに、税理士さんたちから営業案内が…」といいました。「本当の本当に、設立してすぐ?」と尋ねると、「設立日の翌日とか、そんなのだったと思う」との弁。翌日って…それはずいぶんスピーディですね。知人もかなり驚いたようです。
で、いったいどれくらいの量が?」
「10通ちょっと、くらいかな。FAX-DMも1通ありましたよ」
そして知人は付け加えました。「設立からもう何ヶ月か経つのですが、こないだも1通…」とも。
設立~数週間といった短いスパンではなく、1ヶ月、2ヶ月以降でも新設法人にDMを送る税理士さんもおられるようです。
ちなみに知人が受け取ったうち、税理士事務所(会計事務所含む)は6件。あとはオフィス用品販売やリース会社、カード会社などだそうです(FAX-DMは、郵送でも届いたオフィス用品関連会社からのもの)。
●税理士×6名(うち1週間ごとに違ったDMを3回送ってきた方が1名いるので全8通です)
●オフィス用品販売・リース
●カード会社
●リサーチ会社
※写真を撮らせてもらってモザイクをかけたら、DMかどうかすら判別できなくなりました。すみません。怪しい画像ではありません
なんで知っているの?
「で…、そういうDMに対して、どう思いました?」
と尋ねると、知人は少し表情をくもらせました。
「まず思ったのは、なんでウチのこと知ってるの?、です」
「でも、まだ税理士さんが決まってない時点ですよね。ありがたい、助かる、とは思いませんでしたか」
編集は重ねて質問します。
「うーん…。ありがたい気持ちがなかったわけではありませんが、“どうやって自分の企業名と住所を知ったのか”という点の方が先に気になりましたね」
「じゃ、もし封筒とか目立つところに、“こういう経緯で貴社名と住所を知りました”なんて書いてあったら?」
「それだと、“ああ、そうなんだ”とか、“そういうものなんだ”と納得するかもしれませんね。でも私が受け取ったDMには、そういう記載はなかったと思います」
知人は続けて言います。
「あまりに何通も来るので、後日ネットで調べたんです。すると、名簿を購入したり、法務局で登記簿かな、そういうのを見たりして、新設法人の情報を入手するのだとわかりました」
「そのことについては?」
「わかってしまえば、そういうものなんだなあ、という程度ですね。とくに不審に思ったりしませんよ」
なるほど、だとすれば、「企業名や住所などの連絡先を入手した経緯」が書かれていれば、DMを受け取ったときに不審に思う気持ちは軽減されるのかなあ…と編集は思いました。
で、どんなDMにグッときた?
さて、編集には、もっと知りたいことがありました。
「そうはいっても、税理士が決まっていない状態です。いただいたなかで、心が動いたDMはありましたか?」
すると知人は、また少し困った顔をしたのです。
なぜ?
続きは次回!
(第2回に続きます)
【第1回まとめ】
●「企業名や住所などの連絡先を入手した経緯」が封筒のオモテにきちんと書かれていれば、DMを受け取ったときに不審に思う気持ちは軽減される(かも)
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もくじ
第1回 DMへの率直な感想は?
第2回 経営者1年生の心が動いたDMとは?
第3回 顧問税理士を決められない理由
第4回 「はじめての顧問税理士」に望むこと