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先々を見据えたサポートが、金融機関と事業者との末永い関係を築く基盤になります。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある行政書士の会員から、協調融資を申し込むタイミングについて質問をいただきました。
このたび設備投資として
1,000万円の融資をご希望です
しかし事業規模や業績など考えると
日本政策金融公庫から
1,000万円も融資してもらえるかどうか…
そこでメインバンクのA信金との
協調融資を考えています
A信金とは
そう長いつきあいではなく
今まで融資を受けたこともありません
そこで日本政策金融公庫とA信金との
協調融資を申し込むとき
そのタイミングは以下3つのうち
いつがよいでしょうか
①公庫とA信金の両方に同じタイミングで申し込む
②公庫に先に申し込みをしてからA信金に申し込む
③公庫の融資が確定してからA信金に申し込む
手順についてもお伝えしますね
意中の民間金融機関が決まっているなら
今回だとA信金ですよね
以下の内容について公庫に尋ねてください
「A信用金庫(金融機関名)さんとの
協調融資はできるでしょうか?」
協調融資対象かどうかの
確認ですね
それでOKなら
公庫と民間金融機関へ
同時に申し込んでください
協調融資対象の民間金融機関なら
公庫から金融機関に
話を通してくれることが多いです
ちなみに
意中のA信金が
公庫との提携外金融機関だった場合
協調融資はできないと思いますが
他になにかできることはありませんか?
協調融資にはなりませんから
まず公庫に
だいたいいくらまで
貸せそうか尋ねましょう
出ても800万円くらいまでかと…
残りの200万円は
A信金さんに事情を話して
「追加融資」という形で依頼するといいですよ
A信金は「残り2割くらいなら」と
融資の稟議書を上げやすいでしょう
まず公庫に尋ねてみます
その製造業のお客さまに
ぜひアドバイスしてほしいことがあるんです
今回を機にそのA信金とのパイプ作りを
目指すように伝えてください
今回の案件で
協調融資であれ、追加融資であれ
いずれの場合でも融資が通れば
少額ではありますが
融資いただいているのですから
毎月の業況報告はぜひ行いましょう
しかも毎月ですか?
毎月顔をあわせることで
A信金とのパイプを強めることができれば
たとえば1年後など
●資金繰りが厳しくなったり
また
●事業拡大など別目的の資金需要が
生じたときなどに
前向きに話を聞いてもらえる
可能性が上がります
これから先を見越したサポートも
重要ということですね
大変参考になりました!
ひとつの金融機関から希望額を全額借りられそうにないとき、協調融資はぜひとも利用したいものです。
また民間金融機関としても、公庫との協調融資により貸倒れリスクが減るメリットがあり、自行・自庫のみの単独融資よりハードルが下がるでしょう。
しかし公庫は、すべての民間金融機関と提携しているわけではありません。まずは公庫に、自分が希望する民間金融機関との協調融資が可能かどうかを事前確認しましょう。提携していれば、協調融資は「同時申し込み」で構いません。
もし提携していないなら、協調融資は無理です。しかしいくらか融資してもらえるのなら、その話を民間金融機関に相談してみましょう。少額なら、「追加融資」という形で支援してもらえる可能性があります。
また今後の民間金融機関とのおつきあいとしては、パイプを強化するアドバイスをしたいものです。次の資金需要時に話を聞いてもらいやすい道筋をつけるのも、事業者の傍にいる士業・コンサルタントの務めのひとつでしょう。
「いま借りられたらそれでいい」ではなく、事業の「今後」を見据えたサポートをしていきたいですね。
そんな、長期スパンのサポートについてのヒントが手にはいるセミナーです。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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