本社/大阪府吹田市豊津町40-6 EBIC吹田 311
東京/東京都渋谷区渋谷3-5-16 渋谷三丁目スクエアビル 2F katana渋谷オフィス

中村和洋弁護士インタビュー【4】「紹介」が多いのはなぜですか?

大阪市北区で開業している、弁護士・中村和洋さん。

「外れ馬券訴訟」の弁護人としても有名ですが、
それ以前からずっと、「紹介」でお仕事をいただくことが多い方なのです。

独立したばかり、あるいは独立間近という弁護士さんはもちろん、
他の士業さんも今日から実践できる具体的な仕事&経営ヒント、
5回連載でお届けしましょう。

また「外れ馬券訴訟」についてお話しいただいた特別編も、ぜひあわせてご覧ください。

聞き手は、ネクストフェイズ編集部です。

 

←こちらの▲をクリックして中村和洋さんプロフィールを見る

中村和洋(なかむら・かずひろ)さん
弁護士。

●23歳で司法試験合格、検事として10年間の経験を積む。その後、大手法律事務所勤務を経て、2012年9月に弁護士法人中村和洋法律事務所を設立。

●検事経験を豊富に持つ貴重な若手弁護士として、また、名高い「外れ馬券訴訟」※の弁護人としても活躍。

※大阪市のAさんが独自のシステムを構築して大量かつ反復的に行った馬券購入を、「営利を目的とする継続的行為」とし(=一時所得ではなく雑所得としての扱い)、外れ馬券も経費に算入できると訴えた裁判。

一審・二審でAさんの主張が認められ、現在は検察側が上告中。2015年3月10日に最高裁の判決が言い渡される予定。

●弁護士法人中村和洋法律事務所 http://www.k-nakamura-law.jp/

※取材当時は独立3年目、43歳


中村和洋弁護士インタビュー(全5回+特別編
「紹介」が多いのはなぜですか?
【もくじ】
第1回 紹介と、その準備。
第2回 ネット広告と、フェイスブック。
第3回 餃子専門店と、人柄。
第4回 交流会の料金と、主催者。
第5回 士業と、和菓子。そして、桶。
【特別篇】 「誰ががんばるの? 法律家でしょ!」
 

第4回 交流会の料金と、主催者。

中村  私も独立時、短い期間でしたが、その間にかなり交流会に出まくりました。

――  そうだったんですね。

中村  でもね、98%くらい無意味だったかも(笑)。

――  98%って!(笑)

中村  いえ、ちょっと待ってください、1~2%くらいは、今でも強いつながりのある方とも出会えたんです。

――  しかし歩留まりが(笑)。

中村  効率としては、あまりよくないと言えるでしょうね。でも独立して最初のうちは、経験のために交流会に出るのはいいと思うんですよ。何年も出続けることには、意味を見いだしにくいと思いますが。

――  交流会といってもたくさんあります。

中村  これも御社の東川さんがよくおっしゃっていますが、「いろんな交流会」に行くより、「いい交流会」に何度も出席する方がいいです。

――  「いい交流会」ってどう選べばいいですか。

中村  たとえば参加料金は、ひとつの指標になると思います。無料とか、ものすごく安いとか、そういう交流会の参加者は、どうしても玉石混淆になりがちですよね。一方、何万円もするとか、ある程度まとまった額の参加費の交流会なら、参加者の意識も高いです。

――  参加費ですか。

中村  私も人前でお話しさせていただくことがあるんですが、たとえば無料法律セミナーみたいな場の聞き手と、ロースクールの授業での学生さんでは、やっぱり真剣度が違います。

――  ああ…(笑)。

中村  もちろん無料セミナーの意義はとても高いと私も考えています。ただ、ロースクールの学生さんは、もう、なんといっても人生賭けてますからね、何百万円と払って聞きに来られている。親御さんの懐から出たお金かもしれないけれど(笑)。

――  その可能性、大ありです(笑)。

中村  交流会やセミナーなどでも、高額ならそのぶん参加者は真剣になりやすいし、意識も高い、成功する人も多かったりするのだろうなあと思います。

――  なるほど。

中村  あともう1点、交流会の中心となっている主催者さんと、ご自身の相性もよく見てくださいね。

――  主催者と自分の相性?

中村  交流会に数多く集まるのは、主催者に合う、主催者と相性のいい人々です。たとえば東川さん主催の会だと、「東川さんみたいな人を好む」参加者が多く集まりやすいんですね。

――  そうですね。

中村  それが自分の志向と合わないのなら、行くべきではない。そこはシビアでいいと思うんです。主催する人のことはあまり好きじゃないけれど、「なんかよさそうな人がいっぱい来そうだから」というような理由だったら、行かない方がいいと思います。ご自身にあう交流会は、きっと別のところにありますから。

 

IMG_0675 IMG_0661
●弁護士の専用手帳「訟廷日誌」。
巻末の便覧には検察庁一覧や入・通院の慰謝料表など、日々の弁護士業務に直結する情報が豊富

 

行っていることを具体的にまとめると

――  では今までのお話を、ここで簡単にまとめてみましょうか。

中村  はい、私が具体的に行っていることは、こういったことです。

事務所報を定期的に出したり、フェイスブックに気軽な内容の投稿をしたりして、同業や同窓、ご縁のあった方々と普段からつながっておく。

HP、事務所紹介のパンフレットを整えておく。

③HPでの集客については、今の仕事の入り具合に応じてネット広告を打つこともあり。

得意分野を決めて、周りに知らせる。でもアピールだけではなく、研鑽を積んでおくこと。

交流会については、参加費があまり安すぎないものや、自分と相性のよい人が主催しているものを厳選する

――  「食えない弁護士」という言葉を耳にするようになってもうずいぶんになりますが、中村さんの仕事術を参考にしながら、そういった方々のお仕事が増えていくといいなあ…。

中村  そうだ、そのことについて少し…。ちょっと極論になるんですが…。

――  極論、大歓迎です!

第5回に続きます)


中村和洋弁護士インタビュー(全5回+特別編
「紹介」が多いのはなぜですか?
【もくじ】
第1回 紹介と、その準備。
第2回 ネット広告と、フェイスブック。
第3回 餃子専門店と、人柄。
第4回 交流会の料金と、主催者。
第5回 士業と、和菓子。そして、桶。
【特別篇】 「誰ががんばるの? 法律家でしょ!」

関連記事

住所
大阪本社

〒564-0051
大阪府吹田市豊津町40-6
EBIC 吹田 311

TEL 06-6380-1259

FAX 06-6318-6175

東京事務所

〒150-0002
東京都渋谷区渋谷3-5-16
渋谷三丁目スクエアビル 2F katana渋谷オフィス

 アクセス方法
ページ上部へ戻る