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末永い関係となるであろうメインバンクだからこそ、創業時に入念に選んでおきたいものです。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある税理士の会員から、創業時のメインバンクの選び方について質問をいただきました。
その地域の制度融資を利用するのに伴い
将来的にメインバンクになっていただけるような
信用金庫さんに
口座開設をお願いしたいと考えております
しかし
その地域を営業エリアとしている
信用金庫は7つ、と数が多く
どこをメインバンクにするか悩んでいます
預金量や店舗数が非常に多い信金は
相手にしてくれないというイメージが
なんとなくあるのですが
避けた方がよいでしょうか?
中小企業支援を積極的に行っている支店なら
とくに避ける必要もないと思いますよ
ちなみに
本店は避けた方がいいのですか?
一般的に
本店が取引しているお客さんは
規模が大きい会社の場合が多いので
その基準に達していないお客さんには
積極的に対応しないこともあります
今から創業される方となると
難しそうですね
この場合、やはりおすすめは
中小企業支援に積極的な支店ですね
もうひとつ伺いたいのですが…
メインバンクを決めるうえで
どういった行動を取り
なにを基準に選択すればよいでしょうか
創業者にアドバイスした方法は
以下の通りです
↓
●そのリスト先1店1店に、電話で以下の内容を伝える
「この地域の制度融資を利用するのに伴って
将来的にメインバンクになっていただけるような
信金さんに、口座開設をお願いしたいと考えています
御行でご対応いただけますでしょうか」
↓
●上記の対応内容を確認した上で
「面倒見が良さそうな金融機関だな」
と思う支店を訪問して口座を開設する
実際にコミュニケーションをとって
金融機関の対応に触れてみるのですね
公開されている中小企業への創業支援件数のデータや
「創業支援」を謳うホームページで判断するより
実際に見聞きしたうえで選ぶ方が
クライアントも納得できる金融機関と
おつきあいできると思いますよ
今回の顧客のエリアには
7つも信用金庫の支店があるのです
そのうち親切な担当者がいる支店が
複数あったら
たとえば3つも4つも
口座開設しないといけませんよね
3~4くらいなら
複数の金融機関で
口座開設して構いません
というのも口座を作った後に
おつきあいが変わる可能性があるからです
「こんな相談にも回答してくれて親切だな」
「折り返しの電話が早くて安心」
「自社にぴったりの助成金情報を教えてくれた」
「近ごろ保険だ投信だと営業の電話ばかり」
「担当者の異動後、新担当者が頼りなく思えて」
…など
状況の変化によって
次第にメインバンクが決まってくるでしょう
5つも6つも口座開設すると管理が大変ですが
それ以下の数なら心配いりません
むしろ複数の金融機関とのおつきあいは
私も以前から強くおすすめしている
中小企業の資金繰り対策なのです
創業後、長いおつきあいになるであろうメインバンク。公開されているデータだけでなく、その金融機関の雰囲気や、支店・担当者の対応・人柄なども、分かっておくに越したことはありません。
そういった中身にも目を向ければ、どこまで中小企業支援に積極的かも、おのずと見極めることができるでしょう。
また金融機関の職員も人間ですから、コミュニケーションを通じて「事業を継続させよう!」という情熱を感じた相手には、チカラを貸したくなるものです。
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