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コロナ融資額が膨らみ、債務が年商を超えている中小・零細企業も多いでしょう。2023年4月以降がピークと言われる「返済開始」前に、今できる対策を打ちたいところです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある中小企業診断士の会員から、年商より債務が多い企業の新規融資について質問をいただきました。
●前期末の借入残高:
・日本政策金融公庫2,000万円
・メインバンクのA信用金庫1,500万円
=計3,500万円
●返済が厳しく新規融資を「公庫で」希望
※公庫に懇意にする担当者がいる
※返済能力を上げるための新しい事業計画あり
●年商:3,000万円
年商以上の残債があれば
新規融資は難しいと…
もちろん
メインバンクのA信用金庫への打診も考えています
しかし
公庫とA信金、新規融資を同時に
申し込んでいいんでしょうか?
もちろん同時の申し込みOKです
ただし注意点があります
1/公庫には、A信金に申し込んでいることを言わない
2/A信金には、公庫に申し込んでいることを言わない
なぜですか?
「あ、じゃあ
そちらの金融機関で話を進めてみてはいかがですか」
と、高確率で言われてしまうからです
やはり年商以上の残債があると
新規融資には積極的・協力的な姿勢は望めませんよね
でも両方から断られたらどうしよう…
コロナ借換保証制度の利用を検討しませんか
2023年1月10日から始まった
民間金融機関ゼロゼロ融資向けの?
まずはA信金に
コロナ借換保証制度の打診をしてみましょう
コロナ借換保証制度については以下のネクストフェイズ記事も参考にご覧ください。
リスケすると
完済まで新規融資は無理ですから痛みは伴います
リスケは避けたいと経営者は考えるでしょう
でも債務返済が厳しい状態で
新規融資を断られ
コロナ借換保証制度も利用できず
近い将来資金ショートするより
リスケはずっと前向きな決断といえるでしょう
会社が存続しないと
立て直しすらできないのですから…
1/新規融資を公庫とA信金に同時打診
↓
2/断られたらコロナ借換保証制度を検討
↓
3/それも断られたらリスケを検討
この順番で支援を続けます
この相談について個人的に気になったことがあったので、編集から社長に質問してみました。
新規融資とコロナ借換保証制度
どちらを優先して考えるべきでしょう?
鳥が好きだからです。編集のアイコンなんかどうでもいいじゃないですか、読者は気にしてませんよ。それより私の質問に答えてください。
1/まずはコロナ借換保証制度で増額借換の打診
↓
1/増額が断られたら、コロナ借換保証制度で同額借換の打診
↓
3/公庫への新規融資の打診
↓
4/最後の対策としてリスケ
の優先順かなあ…
金融機関が認めるかどうかは別として
新たな資金を借りて
新たな取り組みを行うことで
返済能力が高まるという計画がすでにあったんです
でもそんな計画を持つ企業さんは
ほんの一握りちゃうかなあと僕は思う
「コロナの影響が続いている今
とりあえず凌いで、生き残って
もろもろ落ち着いてから本格的な立て直しを」
って経営者が大半やないかなと
それくらい今は
中小・零細企業にとっての正念場で
「コロナ融資で一息つけてよかった」の段階は
もうとうに終わってると思うねん
なるほど、一般的には「コロナ借換保証制度→新規融資」の順なのかもしれません。そして、リスケは最後の手段なんだなあ、でも質問者さんがおっしゃるとおり、会社の存続が何よりですよね。だからせめてリスケも前向きな施策としてとらえ、次の巻き返しに向けて意欲を持っていただけたらいいなあと編集は思いました。
すべての経営者が、返済の心配なく本業に集中できるように。そのサポートを、専門家たる士業・コンサルタントがつつがなく行えるように。融資の知識がその一助になればと、ネクストフェイズ代表ヒガシカワが東京・大阪・オンラインでセミナーを行っています。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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