- 2025-3-26
- 融資サポート
- 創業融資, 日本政策金融公庫, 融資コンサルタント協会

融資の可否が決まる前だからこそ、決定的な出費は避けたい。しかし不動産や内装の契約で、創業者は焦らされる。あなたなら、どんなアドバイスをしますか?
こんにちは。株式会社ネクストフェイズ、企画担当のキドです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日、ある税理士から、「創業融資決定前の内装費等の支払い」について質問をいただきました。
※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います
創業融資決定前の支払いは避けるべき

今、美容院を開業予定のクライアントをサポートしています
開業を急ぎたい気持ちが強いようで、融資の審査が終わる前に内装工事の手付金や保証金を支払おうとしているのですが…
これってやめておいたほうがいいんでしょうか?

それは絶対にやめておくべきですね

やっぱりそうですよね…
クライアントには「リスクがある」とは伝えているのですが、なかなか納得してもらえなくて

開業を早く進めたい気持ちが強いんですよね
でも、融資が否決された場合、手付金や保証金を支払った後では回収できない可能性が高いです
最悪の場合、事業自体が頓挫してしまいます

たしかに、それは大きなリスクですね…
公庫に創業融資決定を早めてもらう依頼方法

とはいえ、店舗の不動産賃貸契約や内装工事のスケジュールもあるので、どうしても早めに動きたいという場合もあります
融資の審査を早めてもらう方法って、何かあるんでしょうか?

日本政策金融公庫であれば、融資審査のスピードを早めてもらえる可能性があります

それは助かります!
具体的にどうすればいいんですか?

申し込みの際に、以下のようにお願いしてみてください
「不動産を手付金なしで押さえておけるのが1週間程度しかできません。できましたら1週間以内に融資の可否の結論をいただけませんでしょうか?」
こう伝えると、公庫が急いで審査を進めてくれることがよくあります

なるほど!
そういう伝え方をすれば、少しでも早く判断してもらえる可能性があるんですね

そうですね
ただ、これは日本政策金融公庫の場合です
地方自治体の創業融資はこのようなお願いをしても対応してもらえないことが多いので、その点は注意が必要です

承知しました
ちなみに…
開業を急ぐ創業・起業者に納得いただくための説明方法

ちなみに、この話をクライアントに伝えるとき、どのように説明すれば納得してもらいやすいでしょうか?

クライアントにとって最も大きな痛手は
融資が下りなかった場合のリスクを後から実感することです
そこで、事前に具体的な事例を交えて話すのが効果的です

例えば、どんなふうに説明すればいいでしょう?

「もし融資が通らなかった場合、この手付金や保証金は返ってこない可能性が高いんですよ」と、はっきり伝えることです
特に、過去にそうしたケースがあった場合のエピソードを交えると、より納得しやすくなります

なるほど

また、「融資の審査を早めるための方法があるので、それを試してみませんか?」と提案することで、クライアントも「待つ」ことに前向きになりやすくなります

たしかに、それならクライアントも安心できそうですね、試してみます!
創業者の開業意欲が高まると、どうしても早く店舗物件を押さえたり、内装工事を進めたりしたくなります。しかし、融資が決定する前に大きな支払いをしてしまうと、最悪の場合、事業が成り立たなくなるリスクがあります。
そのため創業者を支援する士業・コンサルタントとしては、クライアントが焦りすぎないよう冷静に判断できるサポートすることが重要です。(と、門外漢のわたくしが言うことではないかもしれませんが…)
特に、日本政策金融公庫の創業融資であれば、審査のスピードを早めるお願いをすることで、開業のタイミングを大きく遅らせずに済む可能性があります。創業融資のサポートには、こうした実践的なアドバイスが欠かせません。
そんな、創業融資についての実践的なサポートのヒントが手に入るセミナーです。
※創業融資支援についての個別質問にもその場でお答えします