- 2015-8-28
- 融資サポート
- マル経融資, 中小企業経営力強化資金
多くの中小企業は知っているけれども、以外と士業やFPの方々は、よく知らない融資商品があります。
私見ですが、この融資商品が、中小・零細企業にとっては、一番、借りやすいもの
ではないかと思っています。
その商品とは、
「マル経融資」
です。
マル経融資は、商工会議所等で、経営指導(原則6ヵ月以上)を受けた方に対し、
無担保・無保証人で、日本政策金融公庫が融資を行う国の制度です。
この融資を利用するには、いくつかの要件を満たす必要があります。その要件とは、
●常時使用する従業員が20人(商業またはサービス業(宿泊業および娯楽業を除く)に属する事業を
主たる事業として営む方については5人)以下の法人・個人事業主の方
●最近1年以上、商工会議所地区内で事業を行っている方
(商工会地区の方は「商工会地区内」となります)
●商工会議所の経営・金融に関する指導を原則6ヵ月以上受けており、事業改善に取り組んでいる方
(商工会地区の方は商工会の経営指導となります)
●税金(所得税、法人税、事業税、都道府県民税等)を完納している方
●日本政策金融公庫の非対象業種等に属していない業種の事業を営んでいる方
です。
貸付限度額は2,000万円。
返済期間は、
運転資金なら7年以内。
設備資金なら、10年以内
となり、据置期間(借入開始からしばらく返済をしなくていい期間)は、
運転資金なら1年以内。
設備資金なら2年以内。
となっていますが、実務上認めてもらえるのは、せいぜい、半年ぐらいでしょうね。
この「マル経融資」は、担保も保証人も要りません。
法人なら、代表取締役の保証もいらないのです。
そして、金利も究極的に安い。
2015年8月12日現在、1.25%となっています。
ちなみに、以前からお伝えしている「経営力強化資金」の金利は、
6年以内返済で、一般1.50%、代表者が30歳未満または、女性、または、55歳以上の場合は、
1.25%となっているので、事業者によっては、それよりも有利な金利になっています。
この「マル経融資」を利用するためには、商工会や商工会議所の会員になる必要があります。
しかし、商工会や商工会議所の会費は、そんなに高いものではありませんので、
いざというときのために、商工会や商工会議所の会員になっておけば助かりますね。
多くの中小・零細企業は、この「マル経融資」を利用していますが、この融資は、とても借りやすいため、
「いざというときの最後の砦」として、残しておくことをお勧めします。
通常では、融資を断られるような場合でも、「マル経融資」なら、借入れれできることもあります。
会社の業況がいいときは、「経営力強化資金」や「通常融資」を借りておいて、
業況が悪くなり、なかなか借りにくくなったときに、この「マル経融資」を申し込めば、いざというときに助かります。
借りやすいからといって、最初に「マル経融資」を借りてしまうと、いざというときに
困ることになりますので、中小企業の支援をしている士業やFPの方は、留意しておいてください。
中小企業や零細企業が使える「中小企業支援施策」は、とてもたくさんあります。
低金利で代表取締役の保証がいらない融資商品も、国が提供する「中小企業支援施策」のうちの一つです。
そういった「中小企業支援施策」の情報を持ち、その情報を見込み客に積極的に提供することで、
その見込み客がクライアントになってくれる確率は高まります。
そういった「中小企業支援施策情報」を収集するためのヒントを手に入れることができます。
●「融資に強い税理士になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fstc/
(東京) 10月26日(月)、28日(水)、29日(木)
(大阪) 9月8日(火)、9日(水)、10月12日(月)、13日(火)、14日(水)
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fp-shigyou/
(東京) 10月1日(木)、2日(金)、23日(金)、24日(土)
(大阪) 9月23日(水)、24日(木)、25日(金)