- 2016-6-13
- 語録・記録
- ひとこと, 金融機関とのつきあい方
相談「私の関与先、3つの地域系金融機関とおつきあいがあるんですが」
東川「3つもあるのは、とてもいいことですよ」
相談「ところがですね、1500万円の融資をお願いしたところ、メインバンクのAからは、500万円までは可能だがそれ以上は無理と」
東川「うーん、メインバンクは強気に出がちですよね」
相談「半年ほど前からつきあいが始まったBは、レスポンスが悪く」
東川「それは妙な…。取引から半年も経っていたら普通、融資案件には前がかりになるんです。Bは、担当者のレベルに問題があるのかも…」
相談「すると以前から営業熱心だったCから、全額融資OKとの返事が」
東川「ほう、Cはやり手ですね」
相談「しかしその代わり、メインバンクをCに変えてほしいという条件が出まして」
東川「売上入金や、給振口座の変更とか?」
相談「その通りです。でも経営者は、メインバンクはAのままにしておきたいんですよ。今後どう交渉したらいいでしょう」
東川「なるほど、いくつか確認したい点があるのですが、まず…」
税務や法務など、自分の専門分野には強くても、金融機関との交渉となると「あまり経験がないのでうまくいくかどうか…」「お客さんの前で恥をかきたくない…」と尻込みしがちな士業・コンサルタントは少なくありません。ところが関与先・顧問先とのつきあいが深くなるにつれて、そんな相談も避けて通れないのも事実。セミナーでは原理原則を中心にお話ししますが、質疑応答時には個別案件にもお答えしますよ。質問いっぱい用意してご参加ください。込み入った質問ほど腕が鳴ります。ホントに。
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※東京・大阪ともに複数の日程をご用意しています
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「銀行の考えていることがわからない…」と手を焼いているみなさん、その答えがこの本に。地域系金融機関で13年、ヒガシカワが融資の現場で悩みながら、つまり顧客の怒りを買ったり上司に雷を落とされたりして得た「こういう会社なら融資しやすい!」というあれこれを、まあこと細かに書いていあります。初めての著書だったので執筆への入れ込み具合も相当なもので、読むと「あー、ここらへんにチカラがー」「この部分、顧客と上司の両方に叱られたな」などと背景が妙に伝わってくるのもまた一興。いえ、そんなウラ読みよりぜひ、「銀行って(?)」が「銀行って(!)」にめざましく変わることを祈って書かれた一冊です。