とても多くの経営者が「銀行からの融資額を増やすのは、そう簡単に実現しない。」と思い込んでいます。しかし、ちょっとした努力さえ惜しまなければ、融資額を3倍に増やすことは簡単にできるのです。実際、私が支援させていただいた企業で、融資額を3倍以上に増やした例はいくつもあります。
普通預金の取引しかなかった信用金庫で、いきなり3000万円の融資取引がはじまった建設業者、1000万円から3000万円に融資額がアップしたインターネット広告代理店、3000万円から1億円に融資額が増えたプラスチックメーカーなど、どの企業も融資額を3倍以上に伸ばしているのです。
いずれも、私が本書でお伝えする「アピール法」を実践したことで、直接融資を受けられるようになり、融資額をいとも簡単に3倍以上に増やすことができました。融資とは、皆さんが主体的に取りにいけるものです。金融機関によって一方的に決められてしまうものではないのです。では、金融機関に対していったい何をアピールするのか?
本書には、皆さんの会社をアピールするための資料の作り方と、それを持って金融機関を訪問するノウハウを凝縮しました。下記の3つをそれぞれわかりやすく説明していますので、「アピールできるものなんてない」「何をどうやってアピールすればいいか、わからない」といった方でも、すぐに取り組んでいただけます。
株式会社ネクストフェイズ代表取締役。中小企業診断士。
1964年大阪府生まれ。関西大学卒業後、1989年に地元の信用組合に入組。本店営業部を皮切りに5つの支店で営業・融資業務に携わり、13年間で1000件以上の顧客を担当。所属信組の破綻によって資金チャネルを断たれた取引先のために個人的に奔走し、多くの顧客を救った経験から中小企業支援に目覚める。
2002年、事業譲渡を機に経営コンサルタントとして独立。独立後は前職での融資業務経験を生かし、資金調達のコンサルティングやセミナーを積極的に行う。2006年、大阪府中小企業支援センターの金融担当サブマネージャに就任、大阪府下金融機関とのパイプ役として中小企業支援に尽力。現在も多くの金融機関との良好な関係を保ち、本書の執筆にも100名を超える支店長が協力した。
1989年 | 関西大学経済学部卒業 |
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1990年 | 信用組合関西興銀入行 本店営業部にて法人営業を担当 |
1991年 | 業務部 営業推進及び業務企画全般を担当 金融自由化に伴い預金の新商品を開発。300億の預金を集める。 |
1993年 | 天下茶屋支店 営業及び融資業務担当。全店で200名いる営業職員の中で1年で最下位から成績トップとなり係長に昇格する。 |
1996年 | 北支店 支店の営業責任者として中小企業に対する融資業務及びコンサルティング業務を担当。伸び悩んでいた融資件数を伸ばすと同時に、係長として部下のモチベーションを徹底的に高め、最優秀店舗として表彰を受ける。また、青年会を活性化させ、最優秀顧客店舗賞も同時受賞。 |
1999年 | 城東支店 最下位店舗建て直しのため、支店の営業責任者として中小企業に対する融資業務及びコンサルティング業務を担当。最低の士気であった女子職員のやる気を引き出し、最下位であった女子チームを半年で最優秀女子職員店舗賞を受賞するまでに育て上げる。また、青年会の活性化をこの店舗でも行い、最優秀顧客店舗賞も同時受賞。 |
2000年 | 12月に関西興銀破綻。以後2年半で、資金チャネルを断たれた顧客のため奔走し、50以上の顧客に対し、国民生活金融公庫や信用保証協会、他の金融機関から資金調達支援を行う。 |
2003年 | 信用組合関西興銀退職 New Profit Consulting設立 経営コンサルタントとして独立。当時「貸し渋り」「貸し剥がし」を受けていた顧客に対する支援を行う。以後、中小企業の資金調達及び従業員のモチベーションアップに関する支援を中心業務として行う。 |
2006年 | 大阪府中小企業支援センター サブマネージャーに就任。創業者支援・中小企業支援を行う。 |
2007年 | 株式会社ネクストフェイズ設立 R-1グランプリ初出場 |
2008年 | 中小企業診断士登録 R-1グランプリ出場(2回目) |