金融機関担当者時代に、上司に言われて今でも覚えている言葉があります。
それは、
「やるかやらないか迷ったときには、必ず、「行動につながる方」を選べ」
という言葉です。
昔、私は、とても出来の悪い営業マンでした。
あまり失敗ばかりするので、取引先を訪問するのが怖くて、なかなか訪問することもできませんでした。
特に怖い顧客(A社長)がいて、その会社には、できるだけ行かないようにしていました。
あるとき、その顧客の会社の近くを通りました。
その日はめずらしく時間的にも余裕がありました。
本来なら、大事なお客さんであるA社長のところに
「近くを通ったので、お顔を拝見しに来ました」
と訪問すべきだったのでしょうが、行く気になれませんでした。
A社長の会社の近くで、どうするか悩んでいると、たまたま上司が通りました。
「ヒガシ、何してんねん?」
何とかごまかそうとは思いましたが、うまくごまかせません。
「A社長のところに行こうかどうしようか悩んでいます。
特に行く必要はないのですが、近くを通ったので、知らんふりして通り過ぎるのも、
やらしいですけど、怖いのであまり行きたくないのです」
かなり情けない理由です。
それを聞いて、私の上司は、
「ヒガシ。そんな風に悩んでいるときは、「したくない方」を選ぶんや。
やるかやらないか迷ったときには、必ず、「行動につながる方」を選ぶんや。
悩むと言うことは、潜在意識の中で「行った方がええんとちゃうか?」と思ってるからやねん。
そういうときは、行ったほうがいい結果になるんや」
と言いました。
それを聞いて、気が進まないながらも、A社長のところに顔を出しました。
行くといきなり、
「やっと来たか。今日来なければ、おまえの会社に文句を言いに行こうと思ってたんや」
と言われたのです。
実は、私が気づかないうちに書類を間違ったみたいで、そのまま、ほったらかしにしておくと、
A社に損害を与えかねなかったのです。
A社長は怒っていましたが、ギリギリまで待ってみようとしてくれていました。
そのタイミングで私が訪問したので、大事にならずにすんだのです。
「やるかやらないか迷ったときには、必ず、「行動につながる方」を選ぶ」
とても身にしみました。
それ以降は、どう行動するか迷ったときは、「行動する方」を選ぶようになりました。
「興味のあるセミナー」を見つけたときは、予定が合う限りは参加する。
「面白そうなイベント」があったときには、できる限り予定を調整する。
「自分が身につけたいノウハウ」があるときは、それを身につけることのできる講座をさがす。
今、年間200回以上、セミナーができるようになったのも、同じです。
「セミナーエージェント」に会いに行けるチャンスがあったときに、迷わず行きました。
そこで、知り合ったエージェントの方が、たくさんの仕事を紹介してくれたのです。
動かなければ、そんな風にはなれなかったと思います。
自分の付加価値を高めるためには、待っているだけでは高まりません。
「欲しい付加価値」を決めて、その付加価値が手に入る場所に行く。
そこで学ぶことで、自らの付加価値は高まります。
「融資に強い」という強力な付加価値を身につけるヒントが手に入ります。
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