従業員の職業能力開発についての計画に基づいて訓練を行った費用がもらえる助成金です。
(一人当たり 最大50万円)
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
いつもは、経済産業省系の補助金について紹介していることが多いのですが、
今回は、厚生労働省系の助成金について、お伝えさせていただきます。
今回紹介するのは、「人材開発支援助成金」です。
この「人材開発支援助成金」、昨年度までは「キャリア形成促進助成金」という名前で、
中小企業にとって、とても人気のある助成金でした。
今年度は、名前と制度の内容を変えて、再び実施されています。
【制度の概要】
「人材開発支援助成金」は、労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、職業訓練の段階的・
体系的な実施や人材育成制度を導入し、労働者に適用させた事業主等に対して助成する制度です。
(1)訓練関連
従業員の職業能力開発についての計画(事業内職業能力開発計画、年間職業能力開発計画)に
基づいて訓練を行った事業主に対して、訓練経費と訓練期間中に支払った賃金の一部を助成。
事業主団体などが、傘下の事業主の雇用する労働者に対して、訓練を実施した場合に経費を助成。
(2)制度導入関連
事前に認定を受けた計画に基づき、制度を導入・実施した場合に、事業主または事業主団体等に対して助成。
【助成額・助成限度額】
<助成額>
「キャリア形成支援制度導入コース」「職業能力検定制度導入コース」とも
通常 47.5万円
生産性要件を満たす場合 60万円
<助成限度額>
(1)特定訓練コース(中小企業・事業主団体)
・ 20時間以上100時間未満 15万円
・100時間以上200時間未満 30万円
・200時間以上 50万円
(2)特定訓練コース(中小企業以外)
・ 20時間以上100時間未満 15万円
・100時間以上200時間未満 30万円
・200時間以上 50万円
(3)一般訓練コース(中小企業・事業主団体)
・ 20時間以上100時間未満 7万円
・100時間以上200時間未満 15万円
・200時間以上 20万円
【助成メニュー】
(1) 特定訓練コース
・職業能力開発促進センター等が実施する在職者訓練(高度職業訓練)、事業分野別指針に定められた事項に
関する訓練、専門実践教育訓練、生産性向上人材育成支援センターが実施する訓練等
・採用5年以内で、 35 歳未満の若年労働者への訓練
・熟練技能者の指導力強化、技能承継のための訓練、認定職業訓練
・海外関連業務に従事する人材育成のための訓練
・厚生労働大臣の認定を受けた OJT 付き訓練
・直近2年間に継続して正規雇用の経験のない中高年齢新規雇用者等(45 歳以上)を対象としたOJT付き訓練
(2) 一般訓練コース
・特定訓練コース以外の訓練
(3) キャリア形成支援制度導入コース
・セルフ・キャリアドック制度を導入し、実施
・教育訓練休暇等制度または教育訓練短時間勤務制度を導入し、実施し
(4) 職業能力検定制度導入コース
・技能検定に合格した従業員に報奨金を支給する制度を導入し、実施した場合に助成
・社内検定制度を導入し、実施した場合に助成
・業界検定制度を作成し、構成事業主の労働者に当該検定を受検させた場合に助成(事業主団体等のみ対象)
【問い合わせ先】
各都道府県労働局
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/roudoukyoku/
【詳細】
人材開発支援助成金(旧キャリア形成促進助成金)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
この助成金は、手続きが結構ややこしいので、自分で申請することはお勧めしません。
お近くの社会保険労務士に相談されることをお勧めします。
いずれにしても、従業員に対する職業訓練というのは、必要となるでしょうから、
このような助成金を使って、積極的に、従業員に対する教育をしていただきたいと思います。
補助金や助成金情報は、中小企業経営者にとって、本当に受けのいい情報です。
補助金や助成金を紹介する簡単なチラシを作って、定期的に配布するだけでも、
経営者はとても喜んでくれます。
私は、こういった情報を金融機関にも、毎月1回配布しますが、これを持っていくだけで、
とても歓迎してくれます。
金融機関とのパイプを太くするツールとして使っても、有効なのです。
そんな助成金や補助金の情報提供による顧客獲得のしくみづくりのヒントが手に入ります。
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fp-shigyou/
(東京) 6月15日(満席)、16日(残1席)、17日(残1席)、7月3日(月)、4日(火)
(大阪) 6月9日(残3席)、14日(残3席)、27日(火)、28日(水)、7月13日(木)
※7月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください