- 2020-4-10
- 補助金・助成金
- 持続化給付金, 新型コロナウイルス影響下の資金繰り支援策
現時点でわかっている情報をお伝えします。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
新型コロナウイルスの影響で売上が大きく減少した場合、
「中小・小規模事業者に直接、現金を渡す」
という首相の言葉が最近、テレビや新聞で報道されていましたね。
このたび4月7日(火)、令和2年度補正予算案が閣議決定したことを受けて、具体的な内容が発表されました。
まだ決定していないことも多いのですが、現時点でわかっている情報をお伝えします。
給付金の名称
今回の給付金の名称は「持続化給付金」といいます。
給付の概要
売上が大きく減少した事業者に対し、法人200万円、個人事業者等100万円を上限に、現金を給付するというものです。
対象者
中堅企業、中小企業、小規模事業者、フリーランスを含む個人事業者等、その他各種法人等で、新型コロナウイルス感染症の影響により売上が前年同月比で50%以上減少している者
給付額
前年の総売上(事業収入)- (前年同月比▲50%月の売上×12ヶ月)
で計算し、法人は200万円以内、個人事業者等は100万円以内を支給
(例)法人の場合
前年の総売上額:8,000万円
前年同月比▲50%月(3月)の売上:200万円
8,000万円 - (200万円×12) = 5,600万円
5,600万円 > 200万円なので、もらえる金額は上限の200万円になる。
※現時点の情報での試算です。今後の詳細な条件や申請方法等が決定すれば、変更となる可能性もあります
前年同月比▲50%月の対象期間はいつ
2020年1月から2020年12月のうち、2019年の同月比で売上が50%以上減少したひと月について、事業者が選択できます
必要書類・必要情報
<法人>
●通帳の写し
●法人番号
●2019年の確定申告書類の控え
●減収月の事業収入額を示した帳簿等
<個人事業主>
●通帳の写し
●本人確認書類
●2019年の確定申告書類の控え
●減収月の事業収入額を示した帳簿等
※「減収月の事業収入額を示した帳簿等については、様式は問わないとのこと
募集はいつから?
令和2年度補正予算成立後の募集開始となります。
しかし予算が成立してもすぐ募集できないのは、各種補助金募集の例を見てもご理解いただけるでしょう。
補助金募集の場合、早い場合でも予算成立後2週間ぐらいはかかっていました。
令和2年度補正予算成立が4月中の見込みとのことですから、
そこから最速で制度準備を2週間で終えたとしても、5月中旬ごろになるのではないかと思っていましたが、経済産業省の資料で、「補正予算の成立後、1週間程度で申請受付を開始します」となっています。
※ご注意:これはあくまでもヒガシカワの予想です。予想が間違うこともありますので、あらかじめご了承ください
給付はいつから?
電子申請の場合、申請後、2週間程度で給付することを想定しています。
給付金は、申請者の銀行口座に振り込まれます。
今から準備しておくべきこと
この給付金、募集開始すると申し込みが殺到することが予想されます。
早めに申し込むことで、早く給付してもらえると思いますから、
募集開始すぐに動けるように準備しておくことが重要です。
(1)帳簿や試算表は早めにまとめておく
3月の売上が前年同月比50%以上減少している場合は、3月の帳簿や試算表、今から準備しておきましょう。
3月は50%以上減少していなかった場合は、4月の売上で対比します。
4月が終わり次第、
4月の売上を見せることができる資料(帳簿・試算表)を準備しておいてください。
(2)経済産業省のサイトはこまめにチェック
持続化給付金をもらうためには、先の帳簿や試算表以外に、「申請書類」が必要になると思います。
この「申請書類」をいち早く入手するためには、経済産業省の「新型コロナウイルス感染症関連」ページなどはこまめにチェックするようにしてください。
タイミング的には、令和2年度補正予算案が成立した日から毎日チェックしておくべきだと思います。
情報を早く入手し、いち早く行動した事業者が、早めに給付金を受け取ることができます。
士業やコンサルタントの方におかれましては、この情報を周りの経営者に伝え、
あらかじめ準備をしておくようアドバイスしてさしあげてください。
早く資金を手にすることができれば、それだけで経営者の不安は和らぎます。
経営者を支援するために、できることを精一杯行っていきましょう。
株式会社ネクストフェイズ 東川 仁
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