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北海道札幌市で開業している宮井佑輔(みやい・ゆうすけ)さん。
2021年12月の独立以来、急速に顧客数を伸ばし続ける、
新進気鋭の中小企業診断士です。
2022年より一般社団法人融資コンサルタント協会の会員で、
こちらのページでは宮井さんが手がけた融資事例をご紹介しています。
「データに強い」×「計画書を作れる」うえに、
さらに薬剤師免許をお持ちで、
現場店舗での勤務経験も長い宮井さんですが、
受任業種はまんべんなく広いとのこと。
新規の半分はパートナーからのトスアップで、
ほかにも少人数の自主セミナーや座談会での顧客獲得、
さらには信用保証協会や金融機関からの紹介も増えているとおっしゃいます。
独立開業時の迷い、「融資」に着目した理由、金融機関との関係の始め方、
また今後の展望まで、スピーディな成長の背景をお聞きしました。
4回連載でお届けします。聞き手はネクストフェイズ編集部ですが、
取材に同席していたネクストフェイズ代表・東川もときどき発言しています。
宮井佑輔(みやい・ゆうすけ)さん
中小企業診断士/薬剤師/ファルムコンサルティング代表
●医療・小売・サービス業界に強く、現在はおもにITを活用したデータの見える化と増収増益の仕組みづくりを、顧客と伴走しながら実行。また経営計画策定、経営改善計画策定、補助金申請サポート、セミナー登壇など多彩なサービスを展開中。
宮井佑輔中小企業診断士インタビュー(全4回)
「あえて業界特化しなかった中小企業診断士のキャリアプランは?」
【もくじ】
1/新規顧客の半分はパートナー経由
2/業界特化しなかったのが奏功したかもしれない
3/金融機関との関係づくりは「顧客と同行」から
4/コンサルティングを「パッケージ化」する工夫
宮井 経営支援という形で金融機関等からご紹介いただいたほとんどの中小企業は、会計データだけ・試算表だけ、しか見ることができていません。しかし具体的な打ち手を出すには、それだけでは足りない。足りないから、結構な比率で「論理を飛躍させて」具体策を出してしまう。しかも、「やりっぱなし」で終わる…。
東川 中小企業にありがちですね。
宮井 だったら、わざわざコンサルタントを入れて高いお金を払って手を動かして企画・実行するより、自社に応じたAIやシステム、仕組みがあれば、もっとシンプルに、手数を減らして課題解決できるのではと考えています。
―― AI・システム・仕組みで、省力化・効率化・精度向上。
宮井 大手企業なら、すでに同様のシステムを導入しています。しかし中小だと費用感があわないし、使いこなす人的資本も乏しい。さらに中小には、中小ならではの課題がある。だったら中小の課題解決に特化したシステムがあればいいと考えて、いま開発中なんです。
―― 中小企業向けのシステム。
宮井 今お話ししたように「費用面で顧問契約に踏み切れない」はもちろんですが、根本的に「コンサルタント嫌い」の経営者って、意外と多いのではと推測しています。しかし「システム」ならコンサルタントの代わりになれる、費用面でも導入を検討してもらえる。
―― なるほど。
宮井 私の側も初期導入後は基本的には保守管理のみで、ほぼ人の手を介さずにサポートができるシステムづくりを目指したいと考えています。
―― (新しい時代を感じる…)
宮井 また直近では、創業融資サポートをパッケージにしようと企画中なんです。
―― 創業融資サポートのパッケージ化。
宮井 自分の強みは事業計画を作ることだと考えていますので、まずは事業計画作成。それに加え、パートナーの不動産や内装事業者さんと一緒に、ワンストップで支援できるパッケージです。
―― ワンストップは、創業者にとってありがたいものです。
宮井 もちろんパートナーから私に、また私からパートナーに事業者を紹介することもあるでしょう。そんなときは互いに紹介料を支払うことにして、いま作成中のパンフレットを配布していこうと考えています。もちろん金融機関を通しても、そのシステムを販売することができたら…。
東川 ますます金融機関との関係づくりが大切になってきますね。
●「中小企業データを可視化するシステムが完成すれば、
支援する案件は増えていくだろうし、情報も集まってきやすいでしょう。
その過程で、後継者不足で困っている企業の事業承継など、
地域の課題解決にも尽力できたらと考えています」(宮井)
宮井 いいえそんな、私も独立して1年半、まだまだです。ひとりでできることは限られるので、どんどん周りと提携していきながら、今後さらなるサービス拡充と成果創出に向かいたいと考えています。共に頑張りましょう。
―― 結局、コツって何なんでしょうね。
宮井 何でしょう…。私の場合、「無理はしない」と決めています。もちろん本当の本当に無理なのと、「チャレンジ」とは違うと思っていて。
―― 「無理」と「チャレンジ」は違う。
宮井 どんな経営者も、また士業・コンサルタントもそうだと思うのですが、起業にあたって周りからよく見られたいとか、ちゃんとやっているように見られたいと考えて、つい無理をしがちですよね。実際に今、事業者支援をしていて、そういう社長って一定数いると感じています。
―― いそうです…。
宮井 たとえば私も起業時に法人にしようかなとも考えたのですが、もう本当に案件がなかったので、個人事業から始めたんです。
―― スモールスタート。
宮井 しかしコツコツやっていると、本当に昨年1年で大きく売上を上げることができました。先ほどお話したように、法人登記を考えるところまで来ることができたんです。派手なことをするよりも、地道にお客さんとつながって、1件1件、確実に成果を出すことに集中するのが、結局は事業安定化への近道なのではと思います。
(おわります)
(お忙しいなか貴重な時間を割いて聞かせてくださったお話は、
とくに独立間もない士業・コンサルタントの参考になるでしょう。ありがとうございました!)
宮井佑輔中小企業診断士インタビュー(全4回)
「あえて業界特化しなかった中小企業診断士のキャリアプランは?」
【もくじ】
1/新規顧客の半分はパートナー経由
2/業界特化しなかったのが奏功したかもしれない
3/金融機関との関係づくりは「顧客と同行」から
4/コンサルティングを「パッケージ化」する工夫
宮井佑輔中小企業診断士が学んだネクストフェイズのセミナーはこちらです。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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