商工会議所の担当者は、セミナーを企画・開催する上で、いろいろな悩みを持っています。
そういった担当者の悩みを解決するセミナー提案をすれば、採用してもらえる確率は格段に高まります。
今回は、担当者の方に「講師を依頼する上での悩みは何ですか?」と質問してみました。
<設問>
「講師を依頼する上での悩みは何ですか?」
商工会議所がセミナーをする際の講師に支払う予算は様々です。
1回、15万円を超える場合もあれば、2~3万円という場合も少なくありません。
セミナーをたくさん行っている商工会議所ほど、講師に支払う予算が少ないという傾向があります。
しかし、セミナーをたくさん行っている商工会議所は、他の商工会議所のベンチマークとなりますので、
そういった商工会議所で講師をしてこそ、広がりがあります。
謝金が少額でも、気分良く引き受けてもらえる講師に対して、
商工会議所は積極的に依頼をしてくれる可能性は高いです。
どれだけ良いセミナーを企画しても、
集客が出来なければ、商工会議所にとっては、失敗のセミナーとなります。
商工会議所が集客するのに使っている主な手段は、
月に1回、会員に送る「会報」にセミナーチラシを同封すること。
そのタイトルやデザインを含め、チラシの出来がよければ集客は苦労しませんが、
ほとんどの場合は、なかなか集客ができません。
ですので、集客のアシスト(集客力の高いチラシを提供する。自ら、集客のための告知をする)を
積極的に行ってくれる講師は、何度でも依頼が来ます。
商工会議所は前年に使った講師を採用することはほとんどありません。
「創業塾」や「経営革新塾」といった、定例的に行う場合は、
前回、集客や受講者満足度が高かった講師に依頼することはありますが、
通常のセミナーでは、前年と同じネタのセミナーは行いません。
ですので、前年使った講師は使わないのです。
だから、商工会議所は絶えず新しい講師を発掘しようとしています。
でも、発掘する時間がないというのも悩みの種なのです。
集客に成功しても、受講者満足度が低い場合、そのセミナーは「失敗」となります。
一度失敗してしまうと、当該セミナー受講者は、
その商工会議所が開催するセミナーに、二度と参加しないようになるだけでなく、
「あの商工会議所のセミナーは面白くない」という口コミまで出るため、
次回以降の集客に悪い影響を与えます。
だから、話しの下手な講師を呼ぶことはありません。
講師の話のクオリティを重視するのはそういう理由です。
講師依頼をしてもらうためには、講師としての話のクオリティを高めておくというのはとても重要なのです。
商工会議所の悩みはこれだけではありません。
次回も「講師を依頼する上での商工会議所の悩み」の続きについてお伝えさせていただきます。