独立3年目以下の士業は創業塾に参加しよう

これから創業する人と知り合うことができれば、仕事につながる士業っていますよね。
例えば、税理士や行政書士、司法書士の方々は、そんな士業ではないでしょうか？

そういった、これから創業する人と知り合える場として、「創業塾」や「創業スクール」があります。

「創業塾」や「創業スクール」の多くが、商工会や商工会議所で主催されています。
この創業塾に参加されるのは、「将来、創業を考えている方」がほとんどです。

その内訳は、だいたい、
3ヶ月以内に創業をしようと思っている人　1割
1年以内に創業をしようと思っている人　1割
3年以内に創業をしようと思っている人　2割
期日は決めていないがいつかは創業をしようと思っている人　3割
今のところ創業は考えていないが、参考までに参加した人　3割
という割合になっています。

「今すぐ」という創業希望者は全体の1割ですが、「3年以内に創業をしようと思っている人」や
「期日は決めていないがいつかは創業をしようと思っている人」の多くが、創業塾受講後、3年ぐらいで創業されます。

創業塾には、いろいろな形態がありますが、5日間×6時間という形態がオーソドックスなものになっています。
5日間、計30時間一緒に学ぶのですから、受講者どうしがとても仲良くなることが少なくありません。

仲良くなった誰かが、創業したときには、創業塾の仲間が、お店をみんなで訪問したり、商品を買ったり、
プレゼントをしたりと、いろいろとお祝いをしてくれます。

そこで、開業してうれしそうにしている姿を見て、「私も近いうちに創業しよう」と刺激を受けるから、
3年ぐらいで創業される方が増えるのでしょうね。

士業が創業塾に参加すると、そういった、開業される方からの仕事依頼が結構来ます。

「会社を立ち上げようと思うのだけれど、誰に頼めばいいのかわからない」
「融資を受けるための事業計画書作りのお手伝いをしてほしい」
「独立後に依頼する税理士の当てがない」
仲良くなれば、そういった相談をしてきます。

それに丁寧に答えてあげることで、
「どうせ頼むなら、よく知っている創業塾の同期に頼んだ方が安心だ」
ということで、依頼に繋がることが少なくありません。

また、創業者は、彼ら独自の創業者ネットワークを持っていますので、一度、その人の仕事をすると、
紹介もしてくれることが多いのです。

それだけではありません。
5日間、30時間も商工会や商工会議所の担当者と接するのですから、担当者との関係も築けます。

よい関係が出来れば、
「○○さん。来年、私も創業塾で何か話をさせてくださいよ」
と頼めば、講師依頼をしてくれることもしばしばあります。

すぐ、仕事に繋がることは、そんなに多くありませんが、同期の受講生との関係性をキープしておけば、
3年以内に依頼が出てくるのは確実です。

仕事に追われまくっている忙しい士業にとっては、そんな悠長なことは言ってられませんでしょうが、
比較的時間に余裕のある、開業3年目以下の士業にとっては、いい先行投資として考えることができると思います。

ただ、商工会・商工会議所によっては、
「士業・コンサルタントお断り」
と言っている（チラシやHPに書いてある）ところもありますが、事務局に問い合わせて見ると、
「参加OK」
と受け付けてくれるところも結構あります。

「参加NG」と書いてあるから、あきらめるのではなく、とりあえず、問い合わせて見れば、扉は開くことも良くある話です。

新たな出会いと、ノウハウの取得、それと先行投資を兼ねて、創業塾に参加してみませんか？

今年も大阪の茨木商工会議所と、新潟の新発田商工会議所で「創業塾」の講師を担当します。

茨木商工会議所の創業塾は、別名、「日本で一番笑える創業塾」と言われています。
私、ヒガシカワと広報ジャーナリストの福満ヒロユキ氏が掛け合い漫才をしながら、
創業に関する知識を身につけていただく、多くの仲間と仲良くなっていただく、という内容になっています。

現在、募集を開始したとのことですので、参加を希望される方は、お早めの申込みをお勧めします。