- 2016-6-14
- 顧客獲得
- 士業のビジネスモデル
新規顧客を獲得するための入り口になるサービス
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
税理士がやっていそうで、あまりやっていない。
それでいて、税理士以外でもできて、経営者も金融機関も喜んでくれるサービスがあります。
それは、「資金繰り表」の作成。
税理士は「試算表」を毎月作成してくれますが、資金繰り表まで作成してくれる方は、
あまり多くありません。
しかし、経営者にとって重要なのは、お金が足りるかどうか。
自分自身の資金繰りを、正しく把握している経営者も、そんなに多くありません。
それ故に、1ヶ月前ぐらいになって、「資金繰りが足りない」ということになり、
金融機関に慌てて走るということも少なくない。
金融機関に交渉する場合、資金に余裕のあるときに交渉するのと、追い込まれてから交渉するのとでは、
借り入れる条件が違ってきます。
資金に余裕のあるときでの交渉で、金融機関から厳しい条件を突きつけられても、
「そんな条件は受け入れられません。別の金融機関にも相談しているので、そちらの話を聞いてから、
返事させていただきます:
と、突っぱねることができます。
(もちろん、複数の金融機関とつきあっているという前提になりますが)
資金に余裕のない時に、金融機関から厳しい条件をつきつけられた場合、その資金を借りなければ
会社が回らないため、泣く泣く、その条件を受け入れることになります。
3ヶ月先ぐらいまでの資金繰り表を作っておけば、少なくとも、交渉に2ヶ月をかけることができます。
2ヶ月あれば、かなり濃い交渉ができるので、かなり、自社に有利な条件を引き出すことができます。
最近、弊社は10,000千円の融資をしてもらいました。
既存の融資額が減った(10,000千円→6,500千円)ので、再び借りて、既存の融資を決済するという方法を
とりました。
別に資金が必要だったわけではありませんが、借りている金利が少し高かったので、
金利を下げてもらう交渉をした結果、借り換えに到ったわけです。
資金繰りに余裕があったため、その交渉には十分時間をかけました。
その結果、0.6%金利を引き下げることができました。
10,000千円で0.6%の引き下げとなると、年間60千円浮いてきます。
利益が60千円増えるのと同じことです。
このように、資金繰り表を作るのと作らないのとでは、金融機関交渉にも、大きな影響を与えるのです
多くの中小企業が資金繰り表を作らないのは、作り方がわからないから。
金融機関は、資金繰り表を毎月提出するような会社には、
「管理がしっかりしている会社」
ということで、優遇してくれます。
だから、FPや士業が「資金繰り表作成サービス」を提供することで、中小企業の資金調達を
容易にすることができるお手伝いができるというわけです。
資金繰り表を作成するのは難しくありません。
試算表がきちんとできているのであれば、「受け取り条件」「支払い条件」「手形のサイト」を
把握するだけで、簡単に資金繰り表を作ることができます。
「資金繰り表作成サービス」を入り口にすることで、新規顧客獲得の手段の1つにも成り得ますよ。
経営者にも金融機関にも喜んでもらえることが可能になれば、融資をしてもらいやすくなるので、
経営者は資金繰りを気にしなくてすむようになります。
そうなると、本業に専念することができるため、会社の業績を上げやすくなります。
そんな経営者にも金融機関にも喜んでもらえるサービスを提供できるヒントが手に入ります。
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fp-shigyou/
(東京) 6月22日(水)、23日(木)、24日(金)、7月5日(火)、6日(水)
(大阪) 6月28日(火)、29日(水)、7月9日(土)、13日(水)、14日(木)
※7月後半以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください。
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「銀行の考えていることがわからない…」と手を焼いているみなさん、その答えがこの本に。地域系金融機関で13年、ヒガシカワが融資の現場で悩みながら、つまり顧客の怒りを買ったり上司に雷を落とされたりして得た「こういう会社なら融資しやすい!」というあれこれを、まあこと細かに書いていあります。初めての著書だったので執筆への入れ込み具合も相当なもので、読むと「あー、ここらへんにチカラがー」「この部分、顧客と上司の両方に叱られたな」などと背景が妙に伝わってくるのもまた一興。いえ、そんなウラ読みよりぜひ、「銀行って(?)」が「銀行って(!)」にめざましく変わることを祈って書かれた一冊です。