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データで見る士業の危機

実は、自分たちが思っている以上に士業の経営環境は悪化しています。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
一時期、よく目にしましたが、また最近、よく目にするようになったのが、
「消えていく職業」「食えなくなる仕事」といった類いの記事です。
「消えていく職業」に真っ先に上げられているのは「税理士」ですが、他の士業も例外ではありません。

多くの士業において、「消えていく職業」になると言われている3つの要因に当てはまるからです。

「消えていく職業」になると言われている3つの要因とは、
「供給過剰」「顧客数の減少」「客単価の下落」です。
それらの要因について、いろいろなデータを調べてみました。

1.各士業における登録者数の推移(供給過剰)
調査した全ての士業において、登録者数が大幅に増加しています。

●税理士     69,243人(2005年)→ 76,314人(2017年5月) 約10%増
●公認会計士   16,656人(2000年)→ 36,365人(2017年5月) 約118%増
●社会保険労務士 26,460人(2005年)→ 40,521人(2016年10月) 約53%増
●行政書士    37,607人(2005年)→ 46,719人(2017年4月) 約24%増
●司法書士    18,509人(2006年)→ 22,283人(2017年4月) 約20%増
●弁護士     22,021人(2006年)→ 37,680人(2016年3月) 約71%増
●弁理士      6,695人(2005年)→ 11,468人(2017年4月) 約71%増
●中小企業診断士 17,559人(2005年)→ 23,145人(2015年7月) 約31%増

※出典:各士会ならびに監督官庁ホームページ

また、登録者数は年々増えている傾向にあり、今後も、登録者数は増えこそすれ、
減ることは考えにくい状況
となっています。

2.中小企業・小規模事業者数の推移(顧客数の減少)

484万者(2000年) → 385.3万者(2012年) → 380.9万者(2014年)

17年間で約103万者、直近2年間においても、3.4万者減少している。
まだ、開業率は廃業率に比べ下回っているため、この傾向もしばらく続くと考えられます。

3.客単価の下落
客単価の下落については、はっきりとした統計データはありませんが、私が接触した300人以上の
税理士にヒアリングしたところ、10年前に比較しても、1先当たりの月額報酬額は、

半額以下(50,000円以上→25,000円以下)

になったという回答が、かなりの人数から得ることができました。

データ的にも、士業を取り巻く環境は激化しており、
今までと同じようなビジネスモデルで経営を行った場合、
顧客の減少や客単価の下落を防ぐことは、困難な状況である
ということが考えられます。

特に、これから独立・開業を考えている士業にとっては、今までの同業者との差別化を図るというのが、
生き残る上で、必要不可欠となってくるでしょうね。

これから独立を考えている方は、今から、何らかの「強み」を独立前に確立しておくことをお勧めします


士業として活動していく上で、「供給過剰」「顧客数の減少」「客単価の下落」についての対策は、
避けて通れないと思います。

単純な業務は、AIやITに取り変わられる可能性が高く、そういった業務に依存している業種の士業は、
ここ5年以内に、今よりも大幅な客単価の下落が待っていると予想しています。
同業者と差別化するための付加価値がなければ、それを乗り越えることができません。

そんな、同業者と差別化するための付加価値を身につけられるヒントが手に入ります。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

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