- 2017-7-4
- 顧客獲得
- 士業のビジネスモデル
あなたの中にも、自分では気づかない「強み」が眠っているのです
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
独立前や独立後の年数がまだ浅い士業の悩みの一つに、
「自分には強みがない」
というものがあります。
強みとは得意分野、差別化ポイント。
「同業種の士業、またはコンサルタントと自分の一番の違い」
探しは最優先課題のひとつであり、事業計画書の半分を占めるほど一番アピールすべき箇所です。
しかし独立前や独立後の年数がまだ浅いときは、自分の強みはなかなか思い浮かばないかもしれません。
強みを考える際は、3つの方向から探していきます。
(1)以前の仕事を活かした分野
(2)強みにしたいと希望する分野
(3)専門とは関係ない分野
が、その3つの方向となります。
その3つの方向から、強みを発見するための問診票を作成しました。
以下、その問診票の質問を記載しますので、考えてみてください。
(1)以前の仕事を活かした分野
質問1 以前、どんな仕事をしていましたか?
質問2 その仕事で一番何を得意にしていましたか?
質問3 その仕事で一番つきあった業種の方は誰ですか?
質問4 質問1~3と今の専門家業務を結びつけるとしたらどんな仕事があるでしょうか?
(2)強みにしたいと希望する分野
質問1 自分が得意にしたいと思っている分野はなんですか?
質問2 その分野で行いたいことはなんですか?
質問3 その分野を欲している顧客はどんな方ですか?
質問4 その顧客像をもっと詳細にするとどういう対象になりますか?
(3)専門とは関係ない分野
質問1 今までに経験したなかで一番得意だと思ったことは何ですか
質問2 今までに一番喜ばれたことは何ですか?
質問3 今までに一番楽しかったことは何ですか?
質問4 質問1~3と今の専門家業務を結びつけるとしたらどんな仕事があるでしょうか?
これらの質問について、じっくり時間を取って考えてみてください。
各質問に答えたら、それぞれの回答を俯瞰で眺め、見込み客が多そうか、将来性がありそうか、
実現性が高そうか、自分が満足して続けられそうかなどを考えながら、最終的にはひとつだけ選びます。
それがあなたの強みになります。
最終的には、強みは、「決めるもの」です。
どのような強みでも、それを求める人にとっては、魅力的なものとなり得ます。
結局はどんな強みでもいいのです。
それをアピールし続けることができれば、だんだんと尖ってくるからです。
強みが一点だと、事業計画書に整合性や説得力が出ます。
また、「団塊世代の親からの相続税といえばあの税理士」「創業者の会社設立といえばあの行政書士」と
人に覚えてもらいやすくなり、覚えてもらえれば仕事を紹介されやすくなります。
このメリットは見逃せません。そうはいっても、ひとつに絞るのは難しい。不安です。
とくに独立当初は「何でもできます」と言って仕事の受け入れ口を広げたいと考えるもの。
一度エイヤッと決めてしまって後で変更してもいいし、様子を見ながら半年ほどかけて固めていくのも
よいでしょう。
ひとつに決めたら、名刺やHP、ブログなどに載せたり、人と出会ったときに
「○○が得意です」
と、言い添えましょう。
「経験が浅くて…」「自信がなくて…」という気持ち、よくわかります。
が、意外と「言った者勝ち」でもあるのです。
あなたが本当にその分野が得意かどうか、誰もいちいち検証したりしないからです。
さあ、胸を張ってアピールしていきましょう。重ねて強調することになりますが、
「あ、ちょっと実態と違うかも」
と思ったら、いつでも変更すればよいのです。
誰の仕事でもなく、あなたの仕事なのですから。
強みというのは、自分一人で考えていると、なかなか見つかりません。
自分のことを人に話しているうちに、
「それ、あなたの強みじゃないですか」
と指摘されることもよくある話です。
自分では、当たり前だと思って、強みだと認識していなかったことが、他人から見れば、
立派な強みとなってたりします。
だから、自分のことを誰かに話す機会を持つというのは、とても有効です。
とは言え、話す相手は誰でもいいというわけではありません。
気の置けない仲間に対して話すのが、一番効果が高くなります。
そんな、強みを見つけられる会話ができる仲間に出会うきっかけが手に入ります。
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