- 2017-11-17
- 顧客獲得
- AI, 士業のビジネスモデル
士業をとりまく環境が厳しくなるのは、AIだけではありません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
先日、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事である藤田耕司さんの
「AI時代の士業戦略と経営心理学」
というセミナーを受講してきました。
藤田さんは、10月2日付けの日経新聞の記事
「AI時代のサムライ業(中)税理士らコンサル志向に」
に取り上げられていた方で、とても興味を持っていました。
セミナーはとてもすばらしく、多くの学びがあり、多くの新しい知識を知ることができました。
そのうちの一つが、【レグテック】という言葉でした。
「AI化、機械化により人間の仕事が奪われる事例」の一つとして、お話をされていた中にありました。
【レグテック】とは、
「「Regulation(規制)」と「Technology(技術)」を合わせた造語で、
技術によって金融規制を管理することを意味している。」
と何のことかよくわからないですが、簡単に言うと、
「役所の事務手続きをオンライン化することによって、当局が、より低コストで、
簡便に各種手続き業務を管理できるようになること」
なのだそうです。
レグテックが進展すると、今、行政書士や税理士等が行っている手続き業務が、
オンラインで簡単に行えるようになり、手続き業務そのものが、なくなっていく方向性に
なると予想されます。
「AIの発達により、多くの士業の仕事が失われる」と言われていますが、
その動きを加速させるのが、【レグテック】ということになると思います。
しかし、藤田さんは
「ニュージーランドでは、役所のオンライン化が進み、税理士の行う手続き業務の仕事は
なくなったのですが、税理士そのものはなくなりませんでした。
その理由は、税理士が手続き業務ではなく、コンサルタント業務に軸足を移したからです。」
と言っていました。
AIでは出来ない業務を行うことで、士業生き残る方法があるということです。
セミナー内で、「AI時代のキャリア戦略」として、3つの戦略を挙げられていました。
1.AIや機械ができない仕事で力を発揮する
2.AI化、機械化されにくい仕事で力を発揮する
3.AIや機械にやって欲しくない仕事で力を発揮する
「たとえ、今行っている仕事がなくなったとしても、士業には生き残る方法はいくらでもある。
そのために必要なことは、コミュニケーション能力とコンサルティング能力を磨くこと」
ということなのでしょうね。
AIの発達により、手続き業務の仕事がなくなるというのは、士業にとって危機かもしれませんが、
別の見方をするとチャンスにもなります。
手続き業務を中心に業務を行っている士業の客単価は、どんどん下落していますが、
その仕事がなくなると考えると、ビジネスモデルを転換しなければなりません。
付加価値の高いビジネスモデルに転換することができれば、今よりももっと高い報酬を
手に入れることができますし、仕事を失う恐怖を覚えることもなくなります。
今、ビジネスモデルの転換を行ういいタイミングなのかもしれません。
そんな、付加価値の高いビジネスモデルに変えるためのヒントが手に入ります。
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