オリンピック選手から学ぶ、営業の心得

あなたが仕事する上での「大義名分」はなんですか？

こんにちは。株式会社ネクストフェイズの岸田です。

4年に一度の五輪、平昌の17日間はあっという間でしたね。皆さんは、どの種目に注目されていましたか。
私が一番好きな種目はカーリングです。オリンピック期間に関わらず、常に試合をチェックしています。

カーリングの日本代表は、
強い選手を選抜して決めるのではなく、オリンピック代表決定戦で優勝した「チーム」での出場です。
今回の女子の代表チームは、「LS北見」。

カーリング日本選手権の優勝を争う女子のチームといえば、富士急行(富士急)、北海道銀行、中部電力…。
大きな企業がバックアップする「実業団チーム」ばかりです。
しかし平昌に出場したLS北見は、キャプテンの本橋麻里選手を中心に立ち上げた「クラブチーム」。

すみません、もう少し語らせてください。

刑務所で有名な網走市の西隣、オホーツク海に面した北見市はカーリングが盛んな街です。
メンバーの5人中4人の出身地である北見市常呂町では、体育の授業でも取り入れられているほどだとか。
その町を拠点とし、地元の選手たちでメンバーを構成し、
「北見から世界を目指す」という大義名分のもと立ち上げられたのが、このLS北見です。

しかし設立当初はスポンサーが増えず、
大会で獲得した賞金も、海外遠征の費用であっという間になくなってしまうほどで、
練習の合間を見ながら、選手自らスーツを着て、営業回りをしていたと聞きます。

結果、今や…スポンサーの数は約20社！

この営業が実を結んだ理由は何でしょうか。

それは、しっかりとした「大義名分」があるからだと思います。

カーリングが盛んな北見市、その地元出身者でメンバーを構成し、世界に挑戦をする。
この気持ちが強かったからこそ、賛同する企業がここまで増えた理由ではないかと思います。

現在、選手が試合のハーフタイムに食べる地元のお菓子がネットで反響を呼び、品切れ状態になるなど、
チームの活躍により、北見市が脚光を浴びる機会は明らかに増えています。

（「それでもぜひ」と思ってネットを探していたら、品切れ中のあの有名なお菓子のメーカーさんから、
新商品が売り出されていました。こうした形で、スポンサーに還元されていくのですね）