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- 2024-2-5
- 顧客獲得
- 士業のキャリア, 士業のビジネスモデル, 自主セミナー
自主セミナーの実施が初めての人、経験豊かな人、どちらにとっても「次の」開催のヒントになるでしょう。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
士業やコンサルタントの理想的な顧客獲得方法は、「紹介」。しかし、それだけではありません。自主セミナーも顧客獲得における有効な手段です。
私が経営コンサルタントとして独立・開業したのは、金融機関の退職後。「資格なし」「経験なし」「人脈なし」「資金なし」でした。
資格がありませんから、たとえば各士業会などを通した顧客獲得は不可能（当初は「資格さえあれば」それなりにスムーズに顧客を獲得できると考えていたのです）。
また私を知る経営者は皆無ですから、見込み客を訪問するといっても、どこにも・誰にもアプローチできません。
自分の存在や得意業務を知ってもらう機会を作らなければ、私に相談しようとする経営者は見つからない。そう考えた私は、顧客層＝中小企業の経営者向けの自主セミナーを1年間・毎週1回、行うことを決めました。
しかしそれまで自主セミナーの開催経験はなく、また参考になる書籍も今ほど出版されていない時代。何から手をつければよいのか、最初は途方にくれたものです。
当時の私と同じように「自主セミナーで顧客獲得」と考える士業・コンサルタントのために、当時のことを思い出し、また20年以上の自主セミナー開催の経験を加味した「士業のための自主セミナー開催の方法」についてお伝えしましょう。
自主セミナー開催の手順
自主セミナー開催の手順は以下のとおりです。
- 開催日時の決定
- 参加人数の決定
- 会場の確保
- セミナー企画の立案
- 受講者リスト・告知媒体リストの収集
- 告知
- 申込受付
- 入金確認・未入金先へのリマインド
- セミナー内容のブラッシュアップ
- 受講者への前日告知
- 当日の運営
- 受講お礼メールの送付
- 個別相談の実施
今回は上記のうち、「①開催日時」「②参加人数」「③会場」の3点を決めるコツなどをお伝えします。
①開催日時を決める
自主セミナーの開催を思い立ったら、まず決めるのは「開催日時」。注意したいのは、セミナー企画より「前」ということです。
「セミナーのテーマやコンセプト、ターゲットでは？」と意外に感じる読者もいるでしょう。でも実は、それらはセミナー開催日を決めた後に考えても大丈夫です。
なにより大事なのは、「締切」を設定すること。
セミナー開催日を決めれば、そこから逆算して、各行動のタイミングが決まってくるからです。
また、開催日を周りに伝えることで、否が応でもその日に開催しなければならない状況に自分を持って行くことができます。そこまでしないと途中で「先延ばし」するくらい、自主セミナーの準備って面倒になりがち。まずは締切を決めましょう。
セミナーの詳細が決まっていない状態のときは、「自主セミナーを行うこと」が最優先になるので、開催日時はいつでも構いません。
しかし、経験を重ね、セミナーの詳細やターゲットが決まれば、「ターゲットの参加しやすい日時」を選んで決める必要があります。
たとえば中小企業経営者向けなら、以下の要因を鑑みるとさらに集客がラクになるでしょう。
- 月初・月末は避ける（業務が忙しい）
- 毎月5・10日は避ける（同上）
- 業種によって日程を考える（例／サービス業と製造業では参加しやすい日時が違う など）
- 一般的にどの業種も午前は忙しいため、午後のほうが参加率が高い など
②参加人数を決める
開催日が決まれば、次に決めることは「参加人数」。参加人数によって、予約する会場の大きさが決まるからです。
おすすめは、少人数。できるだけ多くの人数を集めて効率的に…と考える読者もいると思いますが、最初は少人数を強くおすすめします。なぜなら、多人数では、集客に苦労するからです。
また最初のうちは緊張や経験不足から、セミナー運営や話し方も思うようにいかないでしょう。受講者の顧客化より、「場慣れ」が目的だと思い切ると、気が楽になるものです。
大丈夫、ちゃんと「場慣れ」します。セミナー回数を重ねれば重ねるほど、運営のコツがわかる、話がうまくなる。本当です。←経験者
③会場を決める
会場選びの基準は、「立地」「収容人数」「料金」「雰囲気」「懇親会会場へのアクセス」など。注意したいポイントがたくさんありますね。
他のセミナーに参加したとき好印象だった会場をチェックしておくのもいいでしょう。また、ひとりで集められる情報には限界があるでしょうから、以下の方法もぜひ試してみてください。
（1）知り合いの講師・士業・コンサルタントに聞く
一番のおすすめ。ネットでは見つかりにくい、穴場の会場を教えてもらえることもあります。
（2）ネットで調べる
インターネットで「セミナー会場 地域名」で検索してみましょう。
クチコミや感想よりまず公式HPが出てきますが、土地勘のない地域のとき、また広く浅く調べるには便利です。
さいきんは貸し会議室が多くあり、選択のバリエーションが増えていますね。
（3）頻繁にセミナーを行う講師のセミナー案内サイトを調べる
自分と似たセミナースタイル（少人数／大人数、ワークショップあり／なし、プロジェクター不使用／多用など）の講師がよく使っていれば、自分にも使いやすい可能性が高いでしょう。
会場選びのチェックポイント
以下のポイントをチェックしておけば、漏れなく的確なセミナー会場を見つけることができるでしょう。私が使っているチェックシートを記載しておきます。参考にしてみてください。
- 最寄り駅
- 立地（駅からのアクセス-時間・距離等）
- 収容人数
- 料金
- 広さ（人数に適した広さか）
- 雰囲気（新しい／古い、清潔感、照明の明るさ等）
- 懇親会場へのアクセス（近くに適切な飲食店があるか）
開催日時・参加人数・会場を決めて初めて、セミナー企画。
「④セミナー企画の立案」以降は、また別の機会にお伝えしましょう。
顧客獲得を目的としたセミナーでは、「セミナーテーマ」が重要。集客を考えると、できるだけ多くの経営者が興味を覚えるものにしたいですよね。
多くの経営者が興味を覚えるセミナーとは、「今まさに悩んでいる経営課題」の解決ヒントが得られるもの。
実は多くの経営者に共通する経営課題は、「資金繰り」「人」「売上」。これら3つの課題を解決できるセミナーは、参加者を多く集めやすいでしょう。
なかでも一番多くの経営者が必要とする内容は、「資金繰り」。近ごろは、以下のようなテーマのニーズが高まっています。
- コロナ後の資金調達
- コロナ融資の返済
- 経営者保証の免除・解除
そんな「今、経営者が一番知りたい、融資・銀行取引に関する知識やノウハウ」を学べるセミナーです。
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