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質問「税理士として、引っ越し後に独立開業します。新規取引におすすめの金融機関は?」

ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。

先日ある税理士の会員から、顧客獲得のためのセミナー運営について質問をいただきました。

※一般社団法人融資コンサルタント協会サイトはこちら

 

繁忙期を終えて税理士として独立開業

税理士
5月末で勤務先を辞め…

6月に引っ越し、7月に独立開業します!

ヒガシカワ
おめでとうございます! いよいよですね
税理士
引っ越し先では

事務所家賃支払などに利用するため
あらたに近隣の金融機関で口座開設を考えているんですが

候補がいくつかありまして

ヒガシカワ
どんな金融機関ですか?

※こんな話大好き、前のめり

税理士
4件あります。

1/(県名がついた)A地銀のA支店
2/B信金のB支店
3/C信金のC支店
4/C信金の本店営業部

このうち、どれがベストの選択ですか?

それとも、いちおう上記すべての金融機関で
口座を開設しておいた方がいいでしょうか


 
こんにちは、ネクストフェイズ編集部です(以下、編集)。税理士のみなさん、大型繁忙期が終わりました。お疲れさまでした! やっと一息つける時期ですね。

この時期に勤務先を辞め、夏に独立開業…という道を進む税理士が少なくないと聞いています。

実際には法人税申告の残務も(またボーナスも…)あって6月末まで勤務を続ける方も多いかもしれませんが、いずれにしろ、税理士がキャリアを考えやすい時期ではあります。
 

地方銀行との取引開始はアリかナシか?

ヒガシカワ
目的をはっきりさせましょう

1/自所に融資が必要になったときサポートしてもらいたい
2/金融機関と懇意になって、顧客を紹介してもらいたい

…の2点ですよね?

税理士
そのとおりです

ヒガシカワ
だったらまず、1=A地銀はナシです

県名がついているような地元で一番大きい地方銀行は
中小・零細企業や士業事務所など眼中にありません

融資が必要なときに融資してもらいにくいし
顧客を紹介してもらえるほど仲よくなるのも難しいです


 
東川は全部の地銀がNGだと言っているのではありません。たとえば「創業融資に熱心」「地場産業サポートの経験が豊富」「Iターン・Uターン、また他府県からの移住者に親切」といった各地銀の持ち味や強化したい分野があるので、それらが自分の目的と合致していればおつきあいする価値はあります。しかし今回のケースでは難しそうですね。
 

本店営業部との取引は?

ヒガシカワ
次に、4=C信金の本店営業部もおすすめしません
税理士
なぜですか
ヒガシカワ
本店営業部は規模が大きいので

顧客を紹介してくれるようなキーマンが複数います

が、そのうち誰にアプローチするのがベストなのか
外からは見えにくいんです

税理士
たしかに、組織内での強弱の関係はわかりませんね

ヒガシカワ
その点で言えば

本店営業部でおつきあいするなら、営業本部長がベスト

とはいえ、本店営業部の営業本部長ともなれば
理事クラス、一般企業でいえば取締役です

そう簡単に会える相手ではありません


 

本店営業部を避ける理由

本店営業部をすすめない理由は、まだあるのだそうです。

ヒガシカワ
本店営業部は

その金融機関内でも比較的、大口取引の顧客と取引しています

仮に本店営業部と仲よくなって大きな顧客を紹介してもらえても
個人で開業したばかりの税理士だと
彼らの相談ニーズに対応できない
ことがよくあるんです

税理士
たとえば?
ヒガシカワ
たとえばもし…

地元の年商10億クラスの老舗企業の
事業承継や経営改善計画書
デューデリジェンス
などを頼まれたら?

税理士
せっかくご紹介いただいても…

今の自分では手に負えないかも…

ヒガシカワ
そこで私がおすすめするのは…

2/B信金のB支店
3/C信金のC支店

この2店舗です

(2017年5月某日、個別相談にて)

 
税理士はもちろん、士業・コンサルタントのなかには、この時期、新しく銀行づきあいを始めようとする方もいるでしょう。金融機関が喜ぶこと、いやがることを知って、上手につきあっていきましょう。元・金融機関職員の東川が、たっぷりお話しします。個別の質問も大歓迎ですよ。

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※融資に関する質問などにもその場でお答えします

先日からご紹介を始めているこちらの書籍、ちょっと興味深い動きをしています。Amazonの「税理士」カテゴリで「ほしいものランキング」1位の本なんですが、2017年5月末の時点で、実際の売れ行きはそこまでとはいかなかったんです。なんとか20位に入るかな、というところでした。ところが、6月に入ってどんどん順位が上昇

税理士だけでなく、補助金サポートを考えている士業としては、チェックしておきたい書籍なのでしょう。でも値段が値段だし、そう気軽に買っておける本でもなさそう…。「とても読みたいけれど、いま1年で1・2位を競うほど忙しいから、5月末さえ過ぎたら!」みたいなつもりで多くの士業さん、とくに5月に忙しかった税理士さんが「ウィッシュリスト」に入れているのでしょう。

さて6月最初の週末が終わって第2週が始まる今日、売れ行きはいかに!

↓リンクは2021年10月発売の第3版です

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