- 2017-8-10
- 語録・記録
- 中小・零細企業のM&A, 事業承継, 士業のキャリア, 士業のビジネスモデル
ビール、好きですか? とくにごひいきの銘柄はありますか? 私は今きわめて複雑な事情に巻き込まれ、プレミアムモルツのことしか考えられない状態に陥ってしまいました。
こんにちは、ネクストフェイズ編集です。へんしゅう、と読んでください。ネクストフェイズのブログでときどき記事を書かせていただいています。ところでみなさんはこの夏休み、どのようにお過ごしでしょうか。帰省なさる人も多いのかな。実家の親御さんもお喜びでしょう。どうぞ大事になさってください。ちなみに編集は仕事です。やってもやっても終わらないのはけっしてダラダラ仕事しているからではなく、どこか遠い世界の河原のようなところにいるからだと思います。♪ひとつ積んでは父のため~。ここ数年この河原から脱出できたためしがありませんので帰省とか何それおいしいの、ですが、みなさんはこの夏いい思い出をたくさん作ってくださいね。
さて夏といえば、「スモールM&Aセミナー」です。突然生々しい話になります。なぜなら社長からこのセミナーについての宣伝文を書いてほしいと言われたのに、どう書いていいのかわからずダラダラ、いや、困惑してキーボードに向かっているからです。あ、そういえばうちの冷蔵庫にスイカが冷えてたっけ。それに、ネクストフェイズにお中元でいただいたプレミアムモルツを社長から1缶恵んでもらってきてたんだった。
…といった諸般の事情により編集は急に忙しくなってきたので、「スモールM&Aセミナー」の概要をここに書いておきます。ご興味が湧いたら、その下のボタンをポチッと押して申し込んでください。編集は帰ります。
【 日 程 】2017年8月30日(水)
【 時 間 】18:00~20:30 ※開場17:30
【 会 場 】サニーストンホテル<江坂>北館「松の間」
【 住 所 】〒564-0052 大阪府吹田市広芝町10-3
【 費 用 】7,020円(税込)
【 講 師 】齋藤由紀夫さん 株式会社つながりバンク代表取締役
…といってもさすがにこんな情報だけで申し込む人はいないと思うので、もう少し詳しく書かないといけませんね。そもそも何をアピールしていいのかわからないのだから、講師の齋藤さんご本人に尋ねましょう。
編集 齋藤さん。ねえ、齋藤さん。
齋藤 はい編集さん、なんでしょう。
編集 このセミナーの一番のポイントを教えてください。
齋藤 そりゃもう、僕が東京から大阪に出向いて喋ることです。
編集 真面目にいきましょう。私には時間がありません。スイカとプレモルが待ってるんです。
齋藤 スイカとプレモルについては私のあずかり知らぬところですが、編集さんはお急ぎなんですね。
編集 もういちどお尋ねします。このセミナーの一番のポイントは?
齋藤 はい、今回開催するセミナーは、よくあるM&Aセミナーと違う点が、ふたつあります。
編集 (最初からそう始めてくれたらよかったのに)
齋藤 M&Aというと、莫大なお金が動き、日経の一面を飾り、それまでに公認会計士が何やら何やらしてという、大企業のケースを思い浮かべるじゃないですか。
編集 公認会計士が何やら何やらして、が気になりますが、そのまま続けてください。急いでいるので。
齋藤 でも今回のセミナータイトルには、「M&A」の前に「スモール」がついています。つまり中小企業のためのM&Aなんですよ。
編集 日経の一面は飾りませんか?
齋藤 たぶん飾りません。
編集 公認会計士が何やら何やらして、は?
齋藤 そこが今回のセミナーの、ふたつめのポイント。
編集 公認会計士は、何やら何やらしないんですか。
齋藤 いいかげん公認会計士から離れましょう。
編集 すみません、気になって。
齋藤 M&Aをサポートするのは、公認会計士じゃなくてもいいんですよ。
編集 えっ。
齋藤 だからこうして、僕がセミナーでお話しし続けているんです。そもそもこのセミナー、私が中小企業診断士向けに行っていたものを、より広く、士業さん全体に向けてアレンジしたものなんですよ。
編集 じゃ、診断士でも、たとえば税理士でも?
齋藤 きちんと学べば、もちろんスモールM&Aのサポートができますよ。
編集 でも多くの方は未経験です。初めてだからやさしくしてください。
齋藤 ええ、そこを易しくお話しするのが僕の役目です。
編集 (スルーされた…)
齋藤 M&Aの今までの流れや、現在の状況、もちろん過去の事例もたくさん紹介しながら、現場の具体的な仕事内容まで見えてくる150分ですよ。
スモールM&Aが士業にとって最適な理由
☑事業継承には3パターンがある
☑M&Aの歴史と、スモールM&Aの可能性
これから、スモールM&A案件が爆発的に増えてくる
☑会社(事業)を売却する理由と、現状での実態
☑「後継者問題」が、今後、どんどん増えていく
☑スモールM&Aの追い風になっている「金融情勢」
☑増加する未上場会社の「事業承継M&A」
☑スモールM&A活用事例・中小零細企業版
スモールM&Aアドバイザー業界は、今、こんな状況
☑年間2万社と言われている小規模会社の取引件数
☑スモールM&Aは、こんな流れで行われる
☑M&Aアドバイザーに求められるスキルと特性
スモールM&Aの基本知識・基本ノウハウ
☑スモールM&Aを奨める7つの理由
☑「M&A」と「スモールM&A」の相違点
☑関与した会社の売却価格をいくらにするか?
編集 ほえー。ていねいな内容ですね。なんだか齋藤さんが、池○彰さんみたいに見えてきました。
齋藤 ○上さんに迷惑がられるのでそういう比喩はやめてください。
編集 わかりました、もう二度と言いません。約束します。
講師・齋藤由紀夫さん プロフィール
16年間のオリックス株式会社在籍中は多くの新規プロジェクトに参画し、東京都や銀行カード会社などにも出向するなど、ベンチャー企業から上場企業まで多彩な投融資を実行。また株主間調整、合弁契約解消、事業撤退・売却・海外子会社統合、債権回収業務など前向きから後ろ向き案件まで幅広い対応をこなす。株式会社つながりバンク設立後は、中小企業の事業再生・資金調達サポートを中心に尽力。2013年頃から増加している会社売却の相談に対応するため、小規模でも誠意を持って対応するM&Aアドバイザーの育成・組織化に注力している。
齋藤 もう言わないって、いま約束したばっかりじゃないですか。
編集 何をおっしゃっているのかよくわかりませんが、スイカとプレモルが待ってるので私はそろそろ。
さあ、取材も和やかに済んだしとっとと帰ろうと思ったんですが、いくらなんでもこの紹介はひどい、もっとまともに紹介をしてほしいという方が万が一おられるかもしれませんので、正式なセミナー紹介ページのリンクを貼っておきます。カンタンカンタン。最初からこのリンク貼っておけばよかった。
何を隠そう、このセミナー紹介ページを作ったのは、ネクストフェイズに2017年5月に入社した、岸田。すでにご存じの方もおられるでしょう。先日ブログデビューも果たしました。彼は入社すぐにもかかわらず、社長から「君、ほな次のセミナー担当して」と無茶ぶりされたのです。担当だから、講師・齋藤さんとのカリキュラムのすりあわせも行うし、お客さまへの告知方法や内容、実施計画も考えますし、もちろん実施そのものも自分が担当ですし、だいいちその前にセミナー紹介ページだって作らなきゃいけない。というわけで、上記ページは「社長の親心」という名の下に実は非情に突き落とされた千尋の谷から、じりじりと這い上がるように彼が作った、血と汗と涙とほか何かようわからんものが詰め込まれた力作です。ちなみに岸田は、阪神タイガースと千葉ロッテマリーンズが好きな男です。
はい、さらりと書きましたが、もう気づきましたね。今あなたの頭には、ひとつの疑問が湧いているはず。ええ、それです、そのことです。編集も同じ疑問を持っています。以前から不思議に思っていました。お忙しいあなたの代わりに、スイカ&プレモル案件を除けば時間に若干の余裕のある私が、岸田本人に尋ねてみましょう。
編集 岸田さん。ねえ、岸田さん。
岸田 なんすかパイセン。
編集 (パイセン?)
岸田 (あ、この年代の人間にはわからん言葉やったわ)
編集 (何か知らんけどまあいいや) 岸田さんは大阪生まれの大阪育ちだから、タイガースファンなのは理解できるんですが。
岸田 はい。
編集 なんでマリーンズも好きなんですか?
岸田 ほんそれな。
編集 (今なんつった?)
岸田 (またやってもうた)あの、僕、入社してから編集さんにそれ5回くらい聞かれてるんですけど。
編集 正確には6回です。
岸田 それは覚えてて、なのに今また同じこと聞きますか。
編集 なぜか理由を聞いた後かならず急性の記憶喪失に。
岸田 編集さん、あのね、僕、前から思ってたんですけど。
編集 はい。
岸田 編集さんは僕の好きなマリーンズのこと、パリーグやし本拠地も関西じゃなくってしかも東京じゃなくて千葉やしとか思って、ぜんぜん大事に思ってへんでしょ。
編集 そ、そんなことは。
岸田 もう二度と編集さんには教えてあげへん。ぷん。
みなさん、ピンチです。ネクストフェイズの大ピンチです。社内にひみつがあっていいんでしょうか。事態の収束を図るため、編集はここで突然ですが、ロッテの商品をご紹介することにします。季節を考慮してアイスにしました。みなさんがロッテのアイスを買えばロッテの業績が上がり、ひいてはロッテの株価が上がり、それが「もしや年俸も」とマリーンズ選手諸氏の志気を上げて成績まで上がり、「風が吹けば足の親指が痛む」式のこの鉄板理論にもとづけば、岸田も機嫌を直しマリーンズ好きの理由を快く教えてくれることでしょう。
岸田がマリーンズ好きの理由を教えてくれたら、そのときは編集、かならず今度はメモしておく所存です。そう、編集は記憶力にいささかの不具合があるだけで、べつにマリーンズのことを、パリーグやし本拠地も関西じゃなくってしかも東京じゃなくて千葉やしコアラのマーチの会社が野球やってるのん?みたいな認識でぜんぜん大事に思ってへん、ってことは絶対にありません。ええ、本当です。
さーて、ロッテのアイスのリンクも貼ったし、ああもうこれで安心や。最初に書き始めたときには、スイカとプレモルにありつくまでこんなに時間がかかるとは想像していませんでしたよ。でも冷えすぎてないかな、ちょっと心配です。早く帰ろうっと。
東川 ちょっとちょっと編集さん。
編集 は、はい社長、なんでしょう。(もう帰りますよ私)
東川 編集さんは今まで他人に話を聞くばっかりで、自分では何も考えてないんちゃうのん?
編集 (ええっと、スイカとプレモルのことは考えてます)
東川 しかもここまで読んで、僕の頭に残っているのは、ロッテのアイスだけや。
編集 (私はスイカとプレモルだけです)
東川 もっとセミナーの内容についてバーンと書いてよ、バーンと。
バーンとした文章ってどんなんですか社長。編集はわかりません。わからなさすぎて、前がよく見えなくなりました。と思ったら、目を閉じていました。そら何も見えんわ。昴か。でもそこで目の裏に浮かんできたものがあります。はい、今いちばん恋しいスイカとプレモルです。そして、スイカをかじりながら缶ビールを飲む、やけに懐かしい姿が…あ、あれは編集の父。おとうさん、久しぶりやねえ。私はいま賽の河原でブラック…、いや、それよりおとうさん、ちょっと老けたんちゃう?
そうなんです、これを読んでいるあなたや親御さんの年代、またご事情などによって状況は違うかもしれませんが、「実家の親」に会うたび「あれ、トシとってきた?」と感じませんか。以前と変わらずよく笑って、GUのグラフィックTなんか着て、毎日忙しくて楽しいなんて言っていても、テーブルに新しくグルコサミンのサプリが置いてあったり、TVの横に見知らぬ血圧計があったり、そのTVを見る姿勢が妙に前かがみっぽかったり、歩くのが遅くなっていたり、手すりを持つようになっていたり、少しずつ少しずつ、これまで長い人生をかけて上ってきた山を下りていくようなサインを見かけることが増える。そこで上手に、ソフトに、痛みなく、誇りをもって山を下りるための手助けができる人物が周りにいればいいけれど、もしいなかったら、どうなるんだろう? だって、いつまでも「このまま」が続くわけない。
会社の社長さんだって同じです。これまで長い時間をかけて自分で築いてきた山から下りたいのに、下り方がわからず立ち往生している人がたくさんいます。あなたの顧客に、あるいは周りにもしそんな、事業を存続させながら引退する方法を知らず悩む中小企業の社長さんや町工場のオヤジさん、美容院オーナーや洋品店マダム、飲食店の大将などがいたら、やっぱり手を貸したくなるのが人情じゃないですか。
もちろんそんな社長さんたちが今後どんどん増えていくと聞けば、今回のスモールM&Aセミナーで学ぶ事業承継サポートスキルは間違いなく顧客獲得の切り札になるでしょう。それも大事なポイントですが、このスキルのことを、「長いこと苦労しながらめちゃめちゃがんばってきて、でもそろそろ山を下りなきゃと思っている人にそっと手を添えるような、なんやかんや言うてかなり人間っぽい技術」と捉えることもできるよなあと編集は考えています。
また、そのスキルを伝授してくれる講師・齋藤さん。一度お会いして宴席までご一緒したことがあるのですが、ほかの誰かが喋り始めると、スッと自分の気配を消して耳を傾けるんです。その「徹底して相手の話を聞く姿勢」には驚かされました(飲んでいるときさえ!)。スモールM&Aとは、まだ携わったことのある人が少ない分野。参加者の初歩的な疑問や質問に対しても、豊富な経験をベースにていねいに応じてくださる、実に貴重な講師です。
さて、8月30日(水)。そのわかりやすい説明ぶりでスモールM&A業界の〇上〇(誰の比喩だかちっともわかりませんね!)とも一部界隈で評される講師・齋藤さんとともに、今回のプロジェクトでセミナープロデューサーとして頼もしく成長した担当・岸田はじめネクストフェイズのスタッフが、あなたにお会いするのを楽しみにお待ちしています。懇親会場にプレモルあったらいいなあ。