税理士でない私が行ってもたいへんなモテっぷり。ましてや税理士さんが足を運べば…。
こんにちは、ネクストフェイズ編集です。へんしゅう、と読んでください。こうしてブログを書くのは久しぶりです。前回は思いがあまって、7,000字ほどの長文ブログになってしまいました。
結果、あまり多くの方には読まれなかったのですが、書いた本人はとても満足しております。この気持ちは士業のみなさまに、かならずやご理解いただけることでしょう。なぜなら、「顧客も大事だけれど、自分の納得感も大事!」とお考えの士業さんは、けっして少なくないと想像しているからです。はい、想像です。そうじゃなかったらすみません。
とはいえ、自分は満足したもののたいしてPVが伸びなかった前回ブログを少しは反省して、今回はあっさりすっきり行こうと思っております。前回は長文だったから読まれなかったのであって、短文なら多くの方にきっと届くはず! 今日のブログは1,000字くらいを目指しています。ご期待ください。
という事情もあるので、とっとと主題へまいりましょう。会計事務所博覧会2017に行ってきました。
みなさん、会計事務所博覧会をご存じでしょうか。税理士さんならご存じですね。そのほかの士業、コンサルタントのみなさんはいかがでしょう、ご存じでしたか。私は知りませんでした。当然です。編集は士業ではないので、この手の案内が届かないことに不思議はありません。もちろん「ネクストフェイズの仕事をしているんだったら、それくらい知っていて当たり前では」というご指摘もありましょうが、回答は文字数の都合によりスルーすることといたします。とにもかくにも、業界ではたいへん有名なイベントです。
この会計事務所博覧会2017が開催されるのは、あの街です。
そう、秋葉原です。秋葉原といえば、こんな広告や
こんな広告が
ごくふつうに駅の風景として溶け込んでいる、クールジャパン好きな外国人観光客および一部界隈の日本人にたいへん人気のエリアです。
JR秋葉原駅の電気街改札口から、会場の秋葉原UDXを撮りました。秋葉原の駅から徒歩わずか、たいへんアクセスがよいです。右手にはオレンジ色のネオンサインが輝くAKB48 CAFE&SHOP(後からGoogle Mapで確認した)も見えますね。正面の建物にUDXという文字がついています。ちょっと小さいけれど、確認できますか。できませんね。すみません。小さすぎました。
UDXの文字が小さすぎるようなので、会場が近づいたところでもう1枚写真を撮りました。
左端に見切れているモニターについては、編集も何の作品映像かわかりません。が、立ち止まって撮っているとき、私を追い越したスーツ姿の妙齢男性に、振り返って二度見、いえ、三度見されました。三度も振り返ってガン見されたのは、人生で初めてです。
彼の表情は「こんなモンを撮っておるのは誰じゃ」(1度目)、「撮っておるのは君か」(2度目)、「それでいいのか君の人生」(3度目)と語っており、返す言葉も手段もない編集は反射的にオドオドしてしまいました。私も一部界隈の人間だと思われたのでしょう。でも一部界隈の人間の方が、この街にはなじむのです。何なら勝ち組です。オドオドじゃなく、オラオラすればよかった。いやいや、カメラにおさめたかったのは、モニター映像じゃなくUDXという文字の方なんですが。
それはさておき、いよいよ会場が近づいてきました。会計事務所博覧会の電子サイネージも見えます。
おお、見たことのある、あの有名企業さんの名前も出ましたよ。
受付前です。平日昼間のせいか受付に行列はありませんが、奥の方にはずいぶん人がいます。
会計事務所博覧会とは、会計事務所の経営に役立つサービスを提供する企業さんたちがたくさん集まる見本市。それぞれの企業が、それぞれのブースで、自社の商品やサービスをていねいに説明してくれるのです。
みなさんの「もてなし」がすごいです。1歩でも動くと、すぐに次のブースの担当者が、資料を手に積極的に声をかけてくれます。
「こんなことでお困りではないですか」
「この資料どうぞ」
「お時間あれば少しご説明させてください」
みなさん、自社の商品のPRにとても熱心。私が知っているあの企業はもちろん、私が知らなかった、でもとてもポテンシャルのある企業も、どの企業も例外なく、私に声をかけ、私に興味を持ち、私の悩みに耳を傾けようとし、できればしばらく私と一緒に過ごしたいとまで言ってくる。これは「モテている」といっても、いっこうに差し支えない状況ではないでしょうか。
えっ。
そのモテ状況の証拠写真はないのかって? やだなあ、「おれのモテモテ写真」なんか自分で撮ったらヤボですって。そんなことより、まあ聞いてください。編集はずっと税理士業界について(こんな仕事していて言いにくいのですが)、たくさん「?」があったのです。
「税理士さんってどんな仕事環境?」
「具体的にはどんな会計ソフトを使っているの?」
「いまお客さまにイチオシするとしたらどの会計ソフト?」
「キャリアアップにはどんな道を考えているの?」
「どんなふうに転職するの?」
「事務所ではどんな人事管理をしているの?」
「いまお客さまに保険をおすすめするとしたら?」
「税務上でわからないことがあったら誰に相談するの?」
「事務所サイトって誰に頼んで作っているの?」
「どうやってサイト制作業者さんと出会うの?」
「いつもは顧問先の経営相談にのっているけれど、ご自身の事務所経営で気になる点って何?」
「税務ではなく、事務所運営で困ったときの相談相手は?」
「超繁忙期の残業食ってどう調達しているの? だって税理士事務所って多くはビルの2階以上だし、そこからコンビニ行くのは面倒じゃない?」
…といった、とても素人な疑問です。
しかし出展ブースを見れば、その疑問が少しずつ解けていきます。「いま、この会計ソフトに人気があるんだ」「そういうことが業務のネックだったんだ」「でも、こんな便利なサービスがあったんだ」といった発見の連続です。
また、編集は、編集と名乗りながら実は経理業務にも携わっており、話題のフィンテック関係のブースにはとくに興味を持って立ち寄りました。だって今使っているソフトって(以下略)。ある企業からは、「こちらから出向きますので、ぜひデモンストレーションをさせていただいて…」と魅力的な提案をされ、今、たいへん心が動いております。来てくれるんだ! 行ってよかった! 業務効率が上がりそうな期待!…と、じわじわソフトチェンジが行われていく現場を実体験し、経済とマーケティングの仕組みを学びました。
ていねいな資料たくさん!
そうだ、編集のモテっぷり証拠がありました。会場でいただいた、こんなにたくさんの資料。これでも、まだほんの一部です。モテ慣れしていない編集はうれしすぎて、読み終わるのがもったいないです。
また、ブースのみなさんからいただいたお土産のなかで、編集がとくに感激したものはこちらです。
税理士ではない編集にとっては、ありがたすぎて、もったいなくて。だってあの、あの、よく見かける超有名企業ですよ。この手の仕事している人間にとっては、人気芸能人の非売品お宝グッズと同じように貴重なものです。編集としては、この企業さんへの敬意を表し、知り合いの税理士さんにプレゼントして飲んでもらおうと思います。「なんでそんなの持ってるの?」と驚いてくれるかなあ。お渡しするのが今から楽しみです。
このように、(経理業務には携わっているけれど)士業でない編集が行っても、大興奮の会計事務所博覧会でした。ましてや士業さんが行けば、もっと日々の仕事に直結した発見が多くあるでしょう。ちょっとした「?」や、ちょっとした「困った」があれば、ぜひお出かけになってみてください。突破するヒントが、きっと見つかるはず。
また、もしそんな「?」がなくても、ご来場をおすすめします。だって、自分が気づいていなかった「困りごと」がクリアになり、その解決法が見つかり、一気に仕事の生産性が上がる可能性があるからです。
同僚がいない独立直後の若手税理士も、ITが苦手なベテラン税理士も
勤務税理士なら、所長先生もいるし、同僚だっているし、顧客だってそれなりの数がいるでしょう。そのときはさまざまな会計ソフトについて使い勝手などを聞けたり、またお客さんからはどんなソフトが人気なのか、あるいは業界の流れってこっちの方なんだとか、事務所の人事ってそんなふうに管理するのかとか、いろんな情報が自然に手に入るし、ソフトのバージョンアップ情報だって誰かから教えてもらえたりするでしょう。
でもいざ自分が独立すると、一気に同僚はゼロです。事務所が順調に回っていても、こういったところに足を運ぶ時間が取れなかったりすると、どんどん世の中の流れから遠ざかってしまう。仕事が落ち着いた段階になってようやく、「新しい傾向のソフトがあるらしいね」「人事管理もなるべくIT任せにして」「そろそろ新しい職員さんの採用を」と思っても、そのころには時代についていけずに「もういいや、今までのやり方で」と、事務所運営が硬直するリスクもありそうです。
だからこそ、だからこそ、こういったイベントに積極的に足を運んで、具体的に何かが解決したというだけでなく、「今ってそうなんだ」を感じるだけでも、今後に活きる大きなステップになるんじゃないかなあと思います。「いま独立したばかりで忙しくて」という若手さんにも、「もうITにはついていきにくい」というベテラン税理士さんにも、きっと得るものがあるでしょう。
気分よく過ごせるのがいちばん
そういった実務的な効果はもちろんですが、なんといっても私がおすすめするのは、「ここは気分よく過ごせる」というのが一番の理由でしょうか。
まず、会場が広すぎないこと。これが国際見本市みたいなのが開かれる会場だと、広すぎてそれだけで疲れてしまいますよね。でも、ここならちょうどよい広さで、リラックスして回れます。「回るのに1日がかり!」といった気負いなく出かけられるのは、忙しい日々を過ごす税理士さんにとって助かりますよね。
次に、ブースの数が適度なので、一つひとつをゆっくり回れます。また、そのせいか親密な雰囲気があって、自分の困りごとをカッコつけず正直に話せそうな気がしました。
3つめは、ブースに詰めておられる方々が、「押し付けがましくない」こと。みなさん親切に声をかけてくださるのですが、「絶対の絶対に自分の話を聞かなきゃ放さないよ!」という雰囲気ではなかったのです。これはうれしかった。見本市は営業の場でもあるけれど、詰めるスタッフはこういう自然な方が、来場者はかえって好感を持つよなあ…と勉強になりました。
そして、私が会計事務所博覧会への来場をおすすめする、4つめにして最大の理由。それは、なんたって、会場では、たいへんに、たいへんに…、
モテ気分を味わえるからです! ←とても大事だと思う
来年は、あなたとご一緒に
…とおすすめしつつ今年の会期は終わってしまったので、次はきっと来年です。そのときも、編集はできれば訪問したいなあと思っています。そのときは、どなたか税理士さんとご一緒できれば、きっとさらに楽しめるだろうとも思います。というのも今回は、ある企業ブースで、
「今日はどちらの支部から?」
と尋ねられたとき、「経理をしておりまして…税理士資格はなくて…」としか言えなかったからです。できれば「苦しゅうない近う寄れ」と言いたいシーンだったのに、みなさんあまりにも親切で感じがいいので、税理士資格のない自分がなんだか申し訳なくなり…。
ということで気の長い話ですが、「来年の会計事務所博覧会、編集に同行してやってもいいよ」という税理士さん、編集までおたよりください。もっと税理士さんにとって実践的に役に立つ、そしてもっと楽しいレポートを、ご一緒に作りましょう。そのときにはもっと多くの写真を撮って、私または同行してくださった税理士さんのモテっぷりを詳しくお伝えしたいと思います。ええ、読者が見たくなくても掲載します。だって…
仕事には、自分の納得感も大事ですから。
税理士向けのイベント主催者のみなさまへ
地方在住の編集のスケジュールさえ都合つけば(そして士業でも何でもない編集でよければ)、出向いてレポートいたします。ご予定があれば、ぜひご一報くださいませ。BtoBって、めちゃくちゃエキサイティングだと思うんですよ。
ひとつご注意いただきたいのは、私が書くと記事が長くなりがちであることです。今回1,000字を目指したのにここまでで5,000字超え。まだまだ精進の余地あり… 次回はさらに短文を目指します。