士業のもとに数多く届く、展示会などのイベント。あなたは積極的に出かけるタイプ、それとも…?
こんにちは、ネクストフェイズ編集部です。「へんしゅう」と読んでください。前回書いたように、2018年7月13日(金)、人生初めての会計・財務EXPOに行ってきました。編集と同行した弊社販促担当・岸田は、彼なりに思うことがいくつかあったようです。
[blogcard url=”http://www.acc-expo.jp/tokyo/”]
※もう第4回(2019年)の情報に更新されています。仕事が早い!
※編集自身の、みなさまの何の役にも立たない好き勝手な感想はこちら
ということで、士業が上手にイベントを利用する具体的な方法を、この手の展示会に慣れている岸田に聞きました。岸田の前職は営業で、よく展示会を回っていたとのこと。こういう場での暗黙のルールや、売る側の気持ちをよく心得ています。
こういう情報、貴重だなあと思います。編集は営業畑とは無縁のセクションで生きてきたので、元・営業の岸田の言葉が新鮮に響くのです。みなさんはいかがですか、ご自身や、あるいは周りに、元・営業さんはいらっしゃいますか。もしそうでないなら、お時間に余裕のあるとき、ちょいと以下の岸田の感想を読んでみてください。編集は「ほー」と思いましたよ。
●水を得た魚のようにイキイキと会場を回っていた岸田。「この人を止めたくない、自由に動いてほしい=つまり『ほっとこう』と思いました
さてさて、「士業さんが展示会を有効に、しかも気軽に活用できる方法論がある」「しかし話し始めると3時間かかる」と岸田が言うので、忙しいみなさまの代わりに編集が3時間かけて話をきき、なるべくコンパクトに、できれば1,000字くらいにおさめる…努力をします。
編集 「1,000字以内と決めたので、単刀直入にいきます。士業さんが上手に展示会を回るコツって何ですか」
岸田 「ここまででもう500字を超えていますから、1,000字は無理だと思います」
えっ。
ま、そこは後でなんとかするとして、とにかく士業の展示会活用術をぜひ。
岸田 「基本的なところは、前の記事で編集さんが言っていたとおりだと思うんです。
1/全部のブースを回らなくていいと腹をくくる
2/事前に自所や顧客企業の問題点を洗い出しておく
3/お姉さまやノベルティにつられてあちこち目移りしない ←とくに編集」
いやそうなんだけど、それで終わったらつまらん。
編集 「さらに何か付け加えてください。もっと具体的に」
岸田 「会場に着いたら地図を入手し、行きたいブースとエリアをチェック、ですよね」
●会計・財務EXPOは、「総務・人事・経理ワールド2018」というイベントの一部。会場が広く人出も多いので地図は必須
岸田 「あと、ブースを立ち去りがたいときの対処方法もお知らせしましょう」
編集 「それそれ、そういうのを知りたいかも」
ブースから立ち去りにくくなるときってありませんか
ひととおりブースで話を聞いて「今のところ必要ないな…」と思えば、説明員もそれを察して「またの機会に」と、お互い気持ちよくその場を切り上げることができることが大半。しかしこちらの意向に気づかず、説明員が延々と話し続けるときもありますよね。
そういうとき、「いやー、興味なくて」とはハッキリ言いにくい。かといって、ぶっきらぼうに立ち去るのも失礼な気がする。じゃどうする?
●会計・財務EXPOの会場で、とてもリラックスして見える岸田。場慣れしてるんだなあ…
立ち去りがたいときの対処① 言葉
岸田 「まずは基本。『ありがとうございました、勉強になりました』と、にこやかに、しかしきっぱりと言えば、たいてい説明員もわかってくれます」
たしかに岸田は会場でとてもノビノビと、自然に動いているように見えました。自分に必要な情報のブースではしっかり話を聞く。しかし必要ないと判断したら、テキパキ次のブースに移る。そのときにも、礼儀正しく(ココ大事!だって名刺とか渡してるし)立ち去るのです。
岸田 「僕、以前の会社で営業をやっていましたから、売る側の気持ちがわかるんです。優しい笑顔で話を聞いてもらえていたら、興味あるのかな? もっとトークがんばろうかなって、つい前のめりになっちゃうんですよね。『きっぱり』と『ありがとうございました』が言えたら、多くの説明員さんはこちらの意向を汲んでくれるものですよ」
●最終日の夕方なのに受付にはこれだけの人出。第3回でここまでの人気とは! イベントとして評価の高い表れでしょう。次回みなさんもぜひ!
立ち去りがたいときの対処② アクション
それでも説明員さんが話し続けてきたら?
岸田 「僕なら少し歩き始めます。もうこのときは、説明員さんと目は合わせないかなあ」
編集 「そうなんですか」
岸田 「他社ブース前、自分のテリトリー外まで追いかけてくる説明員さんはいませんし」
編集 「まあそうですよね」
岸田 「まずは、いきなり面談スペースに座らず、立ったまま説明を聞くことが肝心」
編集 「会場が広くて、人出が多くて疲れていても」
岸田 「そのとおり。本当に興味を持つまでは、立って話を聞きましょう」
●セミナー会場脇のボードには実施中のセミナーが黄色でマーク。テーマが一目でわかる工夫が
立ち去りがたいときの対処③ 心理面
しかし、せっかく熱心に説明してくださるのに、なんだか申し訳ないなあ…。
岸田 「その点は安心してください。説明員も仕事ですから、そこは割り切っていますよ」
編集 「割り切っている?」
岸田 「営業としては、興味を持ってくれていないお客さんに時間を取られるより、興味を持ってくれるお客さんと出会う、次のチャンスに期待したいものです」
●これらのほかにもクリアファイルなどのお土産が。業務に役立つノベルティがうれしい
なるほど、さすが元・営業。興味がないときはさっぱり立ち去った方が、売る側にとっても歓迎なんですね。良心の呵責を感じる必要がないのは、訪問側としてもうれしい情報。
多忙で時間がない士業にこそ、展示会は有効
こういう展示会みたいな場に、士業さんってけっこう来られるのでしょうか。もちろん来る人は来るのでしょうけれど、気になるのは、「行きたいけど行けない」という士業さんです。
岸田 「それがもし、強く営業されそうだから尻込みするって理由だったら、編集さんが前回書いたように『事前に自所や顧客企業の問題点を把握して、自分なりに展示会訪問のゴールを決めておく』のが有効だと思います」
編集 「事前の準備ですね」
岸田 「また、現地で強く営業されて、ブースを立ち去りがたくなってしまったら、僕がいま言った3原則を思い出してください。心配いりませんよ」
●第3回がまだ開催中なのに、すでに第4回に出展する企業が数多くブースを予約。人気のほどがわかります
編集 「じゃ、忙しくて時間がないから行けないって士業さんは?」
岸田 「僕、思うんですけど」
編集 「はい?」
岸田 「仕事が忙しくて時間がない士業さんこそ、こういう展示会に来たらいいなあと」
編集 「そのココロは?」
岸田 「最新の情報が、こんなに一堂に会する機会って、めったにない」
編集 「たしかに」
岸田 「つまり、情報収集には、めっちゃ効率がいい!」
そうなんです。とにかく出展企業が多い。一度に多くの情報に触れることができて、その場で疑問も解決し、その場で複数のサービス比較がシームレスにできる。つまり導入するかどうかをクリアに判断できる、またとない機会です。
岸田 「それに…」
編集 「それに?」
●無料ドリンクコーナーで休憩しながら、最後の会場チェックに余念なし
岸田 「多忙だということは、それだけ業務効率化が待ったなし、ってことですよね」
編集 「そうですね」
岸田 「今の業務に振り回される日々を脱出するために、これからの自所の業務効率化に役立つサービスを見つけたいところです。ちょっとでも時間を作って来られことをおすすめします」
…ということで、「時間がない」と嘆く士業さん、時間がないからこそぜひ、こういった業務効率化に関わる展示会においでになってください。そしてもしブースを立ち去りがたいようなことになったら、上記の岸田式3方策を思い出してくださいね。
岸田の熱い日は続く
岸田 「さあ、僕らの見たいところは見ましたから、ほな帰りましょか」
いそいそと帰り支度をするする編集。しかし会場を出るとき、岸田がチラシを1枚手に取って立ち止まりました。あ、販促フェアのお知らせだ。これまた岸田の大好物なイベントが年明けに。
岸田 「僕、これ行く! 絶対行く!」
●さんざん会場を歩き回った1日の終わりに、またテンション上がる
自社のことだけでなく、士業さん全体としてどのように顧客を得ていくのか、どんな方策があるのか、彼は興味津々の様子。日々の業務に忙しいみなさんに代わって、岸田が勉強してまいります。その知見を、この場でお披露目することもあるでしょう。岸田の熱い日はこれからも続きそうです。今後とも岸田の奮闘にご期待ください。
●疲れた様子もなく爽やかに会場を後に。タフな男よのう…
結局また長文になってしまいました。1,000字どころか約4,000字。「文字数は後でなんとかするって言ったじゃないですか」と岸田があきれていますが、編集は岸田より人生の先輩なのでスルーすることにします。もとい、前回の記事と違って、「読んでよかった」「ためになった」と思っていただければいいなあ。こんなレポートでよければ、士業関係のイベント主催者のみなさま、ネクストフェイズまでぜひ声をおかけください。編集は関西在住ですが、スケジュールさえあえば喜んで取材しにまいります。
会計・財務EXPOは、大阪・名古屋でも開催予定です。詳しくはこちら!
●2018年11月7日(水)~9日(金) インテックス大阪[blogcard url=”http://www.acc-expo.jp/kansai/”]
●2019年2月13日(水)~15日(金) ポートメッセなごや[blogcard url=”https://www.office-expo.jp/Home_Nagoya/”]
訪問する前に出展側の考えを知っておくと、有効に展示会を活用できますよ。