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他行と新規取引を始めるときは、メインバンクへの配慮が必要です。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会は、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある中小企業診断士の会員より、「他行で融資してもらう際のメインバンクへの対応」について質問をいただきました。
以下は相談の内容です。
メインバンクの機嫌はとっておくべきでしょうか? というのも…
顧問先の経営者が、メインバンクであるA信用金庫に500万円の運転資金の融資を依頼しました。
この案件は無事実行してもらえたのですが、それとは別に設備投資のため3,000万円の融資を打診。しかし「これ以上は無理です」と断られました。
そこで預金取引だけあるB信用組合に相談したところ、日本政策金融公庫との協調融資で借りられることになりました。
結果、各金融機関における融資額は、メインバンクであるA信用金庫の融資シェアが一番低くなったのです。
●A信用金庫(メインバンク) 1,200万円
●B信用組合 1,500万円
●日本政策金融公庫 1,500万円
この状況をA信用金庫はまだ知らないのですが、決算書を提出するときには知られてしまいます。メインバンクの機嫌を損ねてしまうのではないかと気になっています。どう対処すればよいでしょうか?
決算書を見せる前に、先手を打っておく必要があります。
決算書を提出する前の時点で(早ければ早いほうが吉)、こちらから報告しに行きましょう。以下は一例です。参考にしてみてください。
おかげさまでB信用組合さんと
日本政策金融公庫さんとの協調融資により
無事に調達することができました
ただ、今後も運転資金等で
御庫に追加融資をお願いすることがあると思います
その際は、またご協力いただければ幸いです
報告する相手は担当者ではなく、貸付担当役席、または支店長にしてください。担当者に報告しても、その内容どおり上司に伝わらない可能性が、残念ながらあるのです。
報告時、このように付け足すのもよいでしょう。これまでの支援に対する感謝、そして今後のおつきあいをあらためて依頼する一例です。
が、これまで長くいただいてきたご支援に心から感謝しており
弊社が今後ともおつきあいを続けていきたいのは御庫です
今後、融資案件があったときに真っ先に相談させていただいたら
御庫にとってご迷惑でしょうか?
その後も毎月訪問し、前月の業況報告をこまめに行っておけば、たとえ一時的に機嫌を損ねたとしても、次第に元の関係に戻るでしょう。
もうおわかりでしょう。上記の言葉は、「ご機嫌とり」ではありません。「融資してもらっているから」と卑屈にならず、また「ウチは顧客だ」「取引先だ」と傲慢になることもなく、互いに事業を行う企業と企業、そんな対等な関係にふさわしい、あたりまえの行動をコツコツ積み重ねていけばいいのです。
金融機関の考え方を知ると、融資してもらえる/融資額を増やせる可能性が上がります。コツをつかんで上手につきあっていくことで、満額を融資してもらえたケースも少なくありません。
そんな、希望に沿った融資をしてもらうために必要な知識を得るためのヒントが手に入ります。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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