- 2016-5-11
- 金融機関との関係づくり
- 金融機関とのつきあい方
ちまたにはいろいろな金融機関があります。
政府系金融機関と言われる日本政策金融公庫。
メガバンクと言われる都市銀行。各県のトップ金融機関である地方銀行。
それを追いかける立場である、第二地方銀行。
地元に密着した営業を行う信用金庫や信用組合。
それぞれ、いろいろな役割を持っています。
今までは、都市銀行や地方銀行は、大手企業や規模の大きい中小企業を中心に取引を行ってきました。
第二地銀は、それよりも規模の小さい中小企業。
信用金庫や信用組合は、地場のあまり規模が大きくない中小・零細企業が主なターゲットでした。
しかし、最近は、メガバンクや地方銀行でも、内容のよい企業なら、その規模に関係なく、
積極的に融資をするようになってきました。
貸し出す先が少なくなってきたため、収益の上げられる先であれば、選んでられなくなったからです。
特に地方の地方銀行、第二地方銀行では、その傾向が強くなっています。
地元の企業を相手にしているだけでは、十分な収益を確保できる貸出ができないため、
もっと貸出が期待できる人口密集地(東京や大阪といった大都市)に出店攻勢をかけています。
実は、銀行とパイプをつくりたいFP・士業にとって、こういった都心に進出している
地方銀行・第二地方銀行というのは狙い目なのです。
都心に進出してくる地銀・第二地銀には、その地域に対する足がかりが、ほとんどありません。
融資をしたくても、融資をする先がほとんどない。
まずは、新たに融資できる先を開拓する必要があります。
そういった銀行は、融資先を開拓する場合、ある程度調査して、見込み先企業を訪問します。
しかし、それが実を結ぶことはとても少なく、最初はとても苦労します。
頑張って見込み先を攻略しようとしても、そういった企業には、当然、メインバンクが存在するため、
なかなか、取引に応じてもらえません。
取引に応じてもらうためには、見込み先が魅力を感じるような条件を提示する必要があります。
だから、都心に進出してくる地銀や第二地銀の融資条件は、他の金融機関と比べて、格段に良い場合も
少なくありません。
「今までつきあっている金融機関が2%で融資しているのであれば、弊社は1.2%で融資させていただきます」
というような話もよく聞きます。
その上、融資審査についても、ゆるめになる傾向があります。
進出した支店の融資総額を、できるだけ早期に増やしたいと考えているからです。
メインバンクにお願いしても、なかなか首を縦に振ってくれないような融資案件でも、
進出してきたばかりの地銀や第二地銀であれば、OKになったという事例もたくさんあります。
また、進出してきた銀行は、その地域の店舗網がないため、一つの支店が担当するエリアがとても広いのです。
店舗網が充実している金融機関であれば、自分のクライアントの会社のある支店の担当者それぞれと
知り合いになる必要がありますが、進出してきた銀行であれば、担当エリアがとても広いため、
一人の担当者と知り合うだけで、広いエリアをカバーできます。
だから、いろいろな場所に取引先が点在している士業にとっては、とても使い勝手がよくなります。
その上、そういった銀行の担当者は、「顧客を紹介してくれそうな人」と知り合いたいと思っています。
だから、経営者をたくさん知っているであろう士業とはパイプを作りたがっています。
自分たちの事務所の近くに地方銀行や第二地方銀行が進出してきた場合はチャンスです。
できるだけ速やかに、その銀行を訪ねていって挨拶してください。
その地域に係累のない銀行にとって、足がかりとなり得るみなさんは、とても大事にしてくれます。
最も銀行とのパイプをつくりやすいシチュエーションとなるので、今まで近くになかった
地銀や第二地銀の人と知り合うチャンスがあれば、何度も会うように意識してください。
きっと、いろいろな相談をしてもらえるようになりますよ。
銀行とパイプをつくりたいのであれば、まず、銀行員にアプローチしなければなりません。
正しいアプローチをし、その後、何度も会うことができれば、銀行との良い関係は、必ず構築出来ます。
かといって、どうアプローチすればいいかわからない。
そんな銀行にアプローチするための方法のヒントが手に入ります。
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fp-shigyou/
(東京) 5月18日(水)、19日(木)、20日(金)、23日(月)、24日(火)
(大阪) 5月27日(金)、28日(土)、30日(月)、6月9日(木)、10日(金)
※6月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください。