- 2015-8-19
- 融資サポート
- 信用組合, 信用金庫, 金融機関とのつきあい方
全く取引のない金融機関にいきなり行って、
「お金を貸してもらえませんか?」
と、依頼しても、100%貸してくれません。
以前、「取引している金融機関がなくなるリスク」
https://www.npc.bz/yuushi/20150731/
というブログで、
「金融機関にとっても、海のものか山のものかわからない経営者がいきなり飛び込んできて、
「今すぐお金を貸して」
なんか言われても、貸しません。
だからこそ、2つ以上の金融機関とつき合っておく事が重要である。」
とお伝えしました。
でも、一つの金融機関としかつきあっていない場合、どうすればいいでしょうか。
今から、新たに貸してくれる金融機関を開拓しなくてはいけません。
今回は、そういう金融機関を開拓するための方法についてお伝えします。
金融機関は、
「今すぐ貸して欲しい」
という顧客に対しては、断りますが、
「今は、必要ない」
という顧客に対しては、融資を検討するという、変わった性質を持っています。
資金に窮している顧客に融資をすれば、貸し倒れになる確率が高いのですが、
資金的に余裕のある顧客に融資しても、貸し倒れる確率が低いということを知っているからです。
「銀行は、晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」
という所以です。
新たな金融機関を開拓するときは、金融機関を選ぶところから始まります。
選ぶべき金融機関は、自分の会社(事務所)から一番近くにある、地域密着型金融機関、
すなわち、信用金庫や信用組合です。
金融機関を選べば、その支店を訪ね、まず窓口に行き、
「貸付担当の方お願いします」
と、言ってください。
ローカウンターというところに案内され、貸付担当者が応対してくれます。
「どんなご用ですか?」
と聞かれますので、
「私は、この地元で○○業を営んでいる××と言います。
弊社は、□□銀行さんとおつきあいしているのですが、顧問税理士から、
「金融機関一つだけしかつき合っていないのは、とてもリスクが高いので、
もう一つぐらい、金融機関とおつきあいしたほうがいいですよ。
つき合うのであれば、地元の信用金庫か信用組合が面倒見がよくていいですよ」
とアドバイスを受けました。
そのアドバイスに従いまして、うちの会社から一番近い、この支店を訪問したというわけです。
今すぐ、資金が必要なわけではありませんが、半年先ぐらいに、新たな投資を考えています。
そのときに、融資をご検討いただけるかどうかについて、聞きに来ました。
もちろん、何の取引もない会社に対して、融資してもらえるはずもないということを
知っていますので、おつきあいもさせていただきますし、弊社の決算書や事業計画書も
お見せさせていただきます。
また、毎月の業況報告もさせていただきますので、その内容を見ていただき、
半年先に、ご検討いただければ幸いです。
半年後ぐらいに、融資の検討をいただくことは可能でしょうか?」
と尋ねてみてください。
「今すぐ」ではなく、「取引をはじめて半年後に検討は可能か?」となると、
金融機関には、断る理由がなくなります。
必ず、
「今からおつきあいさせていただいて、半年後に検討させていただくのは可能ですよ」
という返事が返ってきます。
そうなれば、普通預金を作り、できれば、定期積金もして、決算書と事業計画書を届け、
毎月、試算表を届けた上で、業況報告を行ってください。
それを半年間続けますと、半年後には、金融機関の方から、
「取引を始められたとき、半年後ぐらいに資金が必要になるかもしれないと言っていましたが、
どうなりましたか?」
と聞いてくるでしょう。
資金に必要がないときにこそ、新たな金融機関を開拓するチャンスです。
是非、今、動いてください。
「新たに貸してくれる金融機関を開拓する方法」を顧問先や見込み先に伝え、
開拓する手伝いをすることで、その顧問先や見込み先から、とても感謝されます。
新たな金融機関を開拓するには、金融機関のことをよく知っていれば、全然、難しくありません。
そういった、「金融機関取引に関する基礎知識」を学べる場があります。
●「融資に強い税理士になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fstc/
(東京) 9月2日(水)、10月26日(月)、28日(水)、29日(木)
(大阪) 9月8日(火)、9日(水)、10月12日(月)、13日(火)、14日(水)
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
https://www.npc.bz/fp-shigyou/
(東京) 8月21日(金)、10月1日(木)、2日(金)、23日(金)、24日(土)
(大阪) 8月26日(水)、27日(木)、9月23日(水)、24日(木)、25日(金)