- 2015-11-17
- 融資サポート
- 実例, 金融機関とのつきあい方, 飛び込み営業
「士業であれば、アポなしで銀行に飛び込み訪問しても、きちんと応対してくれますよ。
だから、積極的に銀行に営業しましょう。」
と伝えているのですが、心理的なハードルが高いらしく、みなさん、なかなか訪問されません。
「もったいないなあ」
と思っていたのですが、今回、3日間で19もの金融機関に飛び込み訪問をした猛者がいます。
その方は、「融資に強いFP・士業養成講座」を受講された行政書士の方なのですが、
10月11日・12日の講座受講後、早速、行動に移されました。
以下、その行政書士の方からの報告です。
<T行政書士 金融機関飛び込み訪問報告>
10月14日
先日は2日間お世話になりありがとうございました。
私は行政書士ですから、税理士や社労士のように顧問先はありません。
ですから顧問先の社長に同行して金融機関を訪問する機会がありません。
少し話が逸れますが、これまでの経験で
「不動産に関する悩みはあるが、不動産屋には相談したくない」
「士業の先生が不動産の面倒も見てくれるのはありがたい」というニーズはあると感じています。
そこで、資金調達に関する話題は常に意識していますが、
当面は自分のストロングポイントである不動産を話題の中心にして
金融機関を訪問しようと考えました。
まずは練習のつもりで、「隣駅」の6店舗を訪問。うち4店舗で、話ができた!
今日午前10時~12時の間、信金・信組の6店舗を訪問しました。
伝えることは
「支店長にご挨拶したい」
「地元(前後3駅がエリア)で開業している行政書士」
「遺言相続と不動産。特に不動産は、不動産業者に相談し難いことも良く相談をいただいています」
「お役に立てそうなことがあれば、お声掛けください」
結果1:奥の席(次長?)から出てきた人が「店長は不在」と言いにきた。名刺もくれず。
結果2:窓口係長が対応。出てくる前に内線電話で支店長の不在確認。(居留守かも?)
結果3:支店長が応接室で対応。話を聞いていただいた。
結果4:次長が対応。ローカウンターで話を聞いていただく。相続関係については社内にチームがあるとのこと。
結果5:副支店長がローカウンターで立ったまま対応。手短に挨拶と用件のみ。
結果6:副支店長がローカウンターで対応。話を聞いていただく。相続関係は
他の司法書士等に依頼しているとのこと。不動産事案は比較的多いのでニーズが合えば頼むかも…。
という感じです。
今日は練習のつもりで隣駅の支店を訪問しました。
来週21(水)22(木)で地元支店を訪問します。
来週中に20店舗すべて1回目の訪問をして、来月2回目の訪問をします。
2回目以降は「情報提供」できるものを用意していきます。
次に翌週、「地元」の6店舗を訪問。うち5店舗で、話ができた!
10月21日
今日も10時~12時の間、信金・信組を6店舗訪問しました。
今回は、
「私は遺言・相続のサポートと同時に不動産の相談も多く受けている」
「不動産処分後の資金について『来年納税するまでの間、どうすればいいか』という相談を受けたり、
逆に買換えなどの際の融資の相談も受ける」
「そういう場合には地元の金融機関を勧めているので、この近所のお客様から相談されたときには、お繋ぎしたい」
という話(2~3分)をしました。
結果1:カウンターの女性「支店長は不在です」で終了。
結果2:支店長(新任)が応接室で対応。お茶も出た。活気ある支店。
結果3:支店長(新任)がローカウンターで対応。いろいろ質問をされた。
結果4:副支店長が応接室で対応。相談料などについて質問された。
通常料金を説明した上で金融機関から紹介の場合は初回相談は無料にしていると回答した。
結果5:副支店長がローカウンターで対応。当方の不動産業務について質問を受ける。
結果6:融資課長代理が応接室で対応。最も小規模な信組。店内も閑散としていた。課長代理から色々質問された。
さらに翌日、「地元」の7店舗を訪問。うち5店舗で、話ができた!
10月22日
本日の報告です。
10時~12時に信金・信組を7店舗訪問しました。
話の内容は昨日と同じです。
結果1:次長が応接室で対応。遺言・相続のニーズについて質問を受ける。
結果2:事務長→次長がローカウンターで対応。
結果3:副支店長が仕方無くという感じで立ったまま名刺交換のみ。
結果4:副支店長がハイカンター越しに立ち話。あまり聞く気がない様子。
結果5:支店長(女性)がローカウンターで対応。
結果6:店長代行がローカウンターで対応。
結果7:支店長が応接室で対応。融資課長を紹介してくれそうだったが不在。
先週と昨日今日で予定していた19店舗を廻りました。
一部を除いて継続します。
次回は、情報提供できる材料を持って訪問します。
その「情報提供する材料」を作ったら東川先生に見ていただきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
<以上、報告終わり>
どうです?
思ったより、きちんと相手してくれるでしょう。
だいたい、3人に2人は話が出来たとのことでした。
あとは、つながりができた店舗を再度訪ねて、パイプを太めること。
それを続けていくことができれば、銀行(金融機関)は、顧客を紹介してくれるようになります。
勇気を持って行動すれば、道は開けますよ。
銀行に飛び込み訪問したとしても、銀行員がどういう考え方をしているのか、
あらかじめ把握しておかなければ、最初のアプローチも失敗に終わります。
だから、「銀行員の考え方」を知っておくことが、とても重要となります。
そんな「銀行員の考え方」を知ることが出来るヒントが手に入ります。
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