- 2016-6-8
- 融資サポート
- 金融機関とのつきあい方
この2つを知っておけば、一緒に銀行に行っても心配ありません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
先日のブログで、
「税理士(士業)は、銀行に同行してもいいか?」
というテーマで、書きました。
答えは、もちろん「イエス」
どんどん、銀行に同行訪問していただきたいと思います。
銀行に同行訪問する中で、一番、大きな役割を果たすのは、
「融資を申込に行く時」です。
融資を申込に行く時に、同行する専門家の役割は、2つ。
1つは、「通訳役」としての役割。
通常、経営者は、こちらから銀行に訪問するのをいやがります。
なぜなら、銀行員と話をしても、半分ぐらいは何を言っているのかわからないからです。
経営者は、銀行業務に関する専門知識が、あまりありません。
しかし、銀行員は、専門的な言葉を使って説明することが少なくないのです。
そんな会話を続けていると、話を聞いている経営者は、ワケがわからなくなり、
とても大きなストレスになるため、銀行員に対する拒絶反応がでるのです。
ワケのわからないまま、融資の申込をしてしまうと、お互い意思疎通ができないため、
結果もうまくいきません。
そんな状況を解消するのが「通訳役」としての専門家の仕事です。
「融資に強い専門家」になると、銀行員が使っている専門用語を理解できているため、
彼らが言っている意味がわかります。
そして、その内容を、銀行から戻ってきた後、クライアントに対して説明してあげるのです。
そうすることで、クライアントも銀行員の意図がわかり、その意図に沿った動きを
してくれるようになります。
そうなると、融資に良い影響をあたえます。
融資を申込に行く時に、同行する専門家の役割の2つめは、
「資料作成役」としての役割です。
銀行は、融資の際に、いろいろな資料を提出することを融資先に依頼します。
稟議書を作成する際に、その稟議内容を説明するための「疎明資料」が必要になるからです。
クライアントは、銀行から資料の提出を依頼されたとき、ほとんどが、専門家の方に
「銀行から、このような資料を提出してくださいと言われました。作成してもらえませんか?」
と、依頼してきます。
銀行が融資先に資料を依頼する際の流れとして、
1.担当者が作成した稟議書を見た、貸付担当役席が、担当者に、追加資料の徴求を指示
2.担当者は指示された資料を、融資先の経営者に提出依頼
3.経営者は、サポートしてくれる専門家に、依頼された資料の作成を依頼
となります。
ここで、見ていただいたらわかると思いますが、銀行が必要な資料を求めるとき、
「貸付担当役席」→「担当者」→「経営者」→「専門家」
と、伝言ゲームを行います。
その結果、正しく情報が伝わらないことが起こり、「貸付担当役席」が、欲しいとして意図していた資料が、
上がってこないことがよくあります。
そうなると、もう一度、同じような作業が繰り返されることになり、審査が遅くなります。
その結果、結論が早く出なくなりため、社長はとてもいらいらします。
専門家が、融資申込の際に銀行に同行することで、貸付担当役席が欲しいと思っている資料が
どういうものか、直接聞くことができます。
また、そのときに聞けなくても、同行訪問した際に
「追加で資料がいるときには、私に、直接、連絡してくださいね」
と伝えておけば、直接、連絡が来ます。
そうなると、的確な資料を提出することができるため、審査のスピードは高まり、
良い結果も、早く出るようになります。
「通訳役」と「資料作成役」をすることで、社長はストレス無く、
早めに融資が実行されることになります。
融資を申し込む際の「2つの役割」をきちんとこなすことで、社長の専門家に対する信頼度はアップし、
満足できる報酬を払い続けてくれる関係が、永続的に続くことになります。
そんな、社長の信頼度を高めるための「2つの役割」を知るためのヒントが手に入ります。
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