- 2016-7-29
- 融資サポート
- 日本政策金融公庫, 融資コンサルタント協会, 金融機関の内側
公庫に知り合いがいるのといないのとでは、大違い。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
月に一度、東京と大阪で交互に、弊社が運営する一般社団法人融資コンサルタント協会会員の会合=融資実践研究会を行っています。
2016年7月は元・日本政策金融公庫の大阪創業センター長を東京会場にお迎えし、講義ならびに質問会を行いました。
講師は2016年3月末に公庫を退職したばかり。「オモテには出せない、公庫の裏側」的な話をしていただきました。
そこでいろいろと実践的な質問がでたので、1点だけここで紹介させていただきます。
【回答】確かにそんな噂はよく聞くのですが、現場ではそんなことはありません。
講師のおっしゃるとおりです。しかし…。
職員に知り合いがいると、審査に有利に働くことはよくあります。※審査が甘くなる、のではありません
というのも、公庫の職員も人間、稟議(融資をする際に「この事業主に融資をしてもいいかどうか確認する書類」)を作成する際に、力が入る事業主と、そんなに力の入れない事業主があるからです。
例えば、知り合いの士業から紹介された事業者であれば、紹介してくれた士業との関係がとてもよい場合、その方の顔をつぶさないようにと考え、「出来れば良い結果をお伝えしたい」(=融資OK)と思うのはごく自然なことです。
その事業者の内容がよければ問題無いのですが、審査OKかどうかのボーダーライン上にある場合(そういうケースがとても多いのです)、あまり力を入れたいと思わない事業者なら提出してもらった資料を基に稟議書を作成します。
しかし「紹介してくれた先生の顔もあるので、この案件は何とか通したい」と思った場合は、追加の質問を行ったり、追加の資料提出を求めたりします。
それだけではなく、稟議書の中身も何度も推敲して、少しでも審査が通る確率を高めようと努力します。
審査が甘くなるのではなく、審査に通すために通常よりも力をいれて、その案件にあたるというわけです。だから知り合いがいた場合、審査が通りやすくなるという傾向になります。
そのためにも、日本政策金融公庫から融資をしてもらえる確率を少しでも高めようとするのであれば、公庫に知り合いにいる士業の方を通して申請することをお勧めします。
士業やFP、またコンサルタントであるあなたのお客さまが、日本政策金融公庫に融資を申し込む場合、審査に通る確率を高めるために公庫に知り合いを持つことは、とても重要です。公庫に知り合いがいると、審査に有利に働きます。
しかし私のところに「どうすれば公庫の担当者とパイプを作ればいいかわからない」という相談が数多く寄せられるのも事実。そんな、公庫の担当者と知り合いになる方法のヒントが手に入ります。
●「融資に強い士業・FPになる方法」セミナー
※東京・大阪ともに複数の日程をご用意しています