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銀行に融資を断られた!

融資謝絶の原因が、事業者にまったくない事例(しばしば)起こるのです。要注意です。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

「取引銀行に運転資金の融資を頼んだのに、さんざん待たされたあげく結局断られました。どうすればいいのでしょう?」という相談をいただきました。

決算書や試算表の内容を見て詳しく話を聞いてみると、断られる理由が見つかりませんでした。そこで私が懇意にしている別の金融機関に融資を打診したところ、無事に融資をしてもらうことができました。

しかし気になる…なぜ1つめの銀行に貸してもらえなかったのか…
 

金融機関に謝絶理由を尋ねに行ったら…

別の金融機関から借りられたことでひと安心したものの、「なぜあの内容で、取引している銀行が融資を断ったのか?」と気になり、経営者と一緒にその銀行の支店を訪ねました。

断られた原因を放置していれば、次の融資をしてもらうときに障害となります。今のうちに手を打ちたかったのです。

融資に関する責任者は貸付担当役席ですので、その貸付担当役席と話をしました。すると驚いたことに、貸付担当役席はその経営者が融資を依頼したことを知らなかったのです。
 

担当者が案件を抱えたままだった

貸付担当役席は、あわてて担当者を呼びました。そこで担当者を問い詰めたところ、実は担当者がその融資案件を握りつぶしていたことが判明。

担当者
融資を依頼されたのですが

仕事が忙しくて稟議を書く暇がなく
時間だけが過ぎていきました

依頼の2週間後やっと書く時間ができたのですが
融資が必要になる期限が1週間後に迫っており
そのタイミングで稟議を出すと上司に怒られるので
そのまま…

経営者には
「依頼された融資は否決になりました」
伝えるしかなく…


 
そんな理由で断られた経営者は烈火のごとく怒り、貸付担当役席、その後出てきた支店長は平謝りです。
 

担当者に握りつぶされる前に

そんなことが本当にあるのかと思われるでしょうが、こんなことは結構あるのです。融資を申し込むとき、また断られたときには、しておかなければならないことがあります。

融資を申し込む際に

担当者に対してではなく、支店を訪問し、担当者と貸付担当役席が同席した場所で融資の依頼をする

担当者だけに融資の依頼すると、その融資に関する情報は担当者しか持ちません。申請した事業者の情報も個別事情も、その上司には伝わらないのです。これでは心配。担当者と上司が同席したところで融資の依頼をすれば、こちらの情報を一度に二人に伝えることができます

そうなると貸付担当役席が責任を持って担当者に指導してくれるので、融資をしてもらいやすくなります。

融資を断られたときは

融資担当役席を訪問して、融資が否決になった理由を聞く

担当者によっては、融資が否決になった理由をこちらが納得できるレベルで話してくれないことが少なくありません。融資担当役席(貸付担当役席ともいいます)に確認しましょう。

先に述べたとおり、なぜ否決になったのか把握していなければ、次の融資も期待できないのです。謝絶理由は、かならず「具体的対策」が打てる程度の解像度で説明してもらいましょう。

融資が否決された理由を聞いても答えてもらえないときの対処法は、以前のブログに書いています。あわせてご覧ください。

●融資を断られた時に、絶対にしておくべきこと

融資を断られた時に絶対にしておくべきこと


担当者だけとしか銀行とのパイプを持っていない状態は、資金繰り基盤としてきわめて脆弱です。少なくとも担当者以外に、貸付担当役席とのパイプは構築しておきたいものです。

融資を断られた経営者は、藁にもすがる思いで専門家に相談してきます。そんな相談にしっかりと応えることができれば、信頼度は抜群に高まります。一生続く関係を作ることができるようになるでしょう。

そんな融資を断られた経営者の相談に乗るための知識が身につくヒントが手に入ります。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

発売時、世の銀行員がこぞって買った・読んだという話もあるくらい、インパクトの大きい一冊。銀行だって、変わらなきゃと思っている。そして、変わりつつも、ある。

金融庁の方針で、銀行がリスクのある融資も積極的に行おうという姿勢になったことなど、東川がセミナーでよく話している融資まわりの状況が、この本にも書かれています。ご参加の前に読むと「ああ、あれがそうか」と理解度がアップしますよ。

じゃ変わりつつある銀行と仲よくやっていきたい士業はどう対応していけばいい? その詳細は東川のセミナーで。その点に関して語りたいこと、士業のみなさんにどうしてもお伝えしたいことが、彼にはヤマほどあるのです。

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