- 2017-1-14
- 融資サポート
- 事業性評価融資, 金融仲介機能のベンチマーク, 金融機関とのつきあい方
近い将来、金融検査マニュアルは廃止されるとも言われています。
>※実際に2019年12月に廃止されました
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
「今、金融機関は士業とパイプを作りたくて、
士業の事務所に対して積極的に飛び込み訪問を行っている」
と、以前のブログで伝えました。
その原因となったのが、【金融仲介機能のベンチマーク】だと言うこともお伝えしましたが、
今回は、その【金融仲介機能のベンチマーク】がどういうものなのかをお伝えします。
金融仲介機能のベンチマークはこちら
金融機関から顧客を紹介してもらえるようになりたい士業などの専門家にとって、この【金融仲介機能のベンチマーク】は、絶対に読んでおくべき資料です。
●金融仲介機能のベンチマーク(金融庁) ※表紙を含めてPDFの5P分です
こちらからも参照できます↓
金融仲介機能のベンチマークの要約
金融庁の資料では、【金融仲介機能のベンチマーク】は、
「自己点検・評価、開示、対話のツール」という位置づけとなっています。
その内容を要約しましょう:
・他方、企業からは、「金融機関は、相変わらず担保・保証に依存しているなど対応は変わっていない」といった声が依然として聞かれる。
・多くの企業が、金融機関に対して求めていることは、「事業の理解に基づく融資や経営改善等に向けた支援」である
・金融機関によって金融仲介の取組みの内容や成果に相当の差がある
・企業から評価される金融機関は、取引先企業のニーズ・課題の把握や経営改善等の支援を組織的・継続的に実施することにより、自身の経営の安定にもつなげている
・金融機関が、自身の経営理念や事業戦略等にも掲げている金融仲介の質を一層高めていくためには、自身の取組みの進捗状況や課題等について客観的に自己評価することが重要である。
こういった内容を踏まえ、金融庁では
「金融機関における金融仲介機能の発揮状況を客観的に評価できる多様な指標
(「金融仲介機能のベンチマーク」)を策定したということです。
金融機関は、事業性評価融資に取り組まざるを得なくなる
この【金融仲介機能のベンチマーク】が策定されたことで、金融機関の動きがとても変わりました。
今までであれば、金融庁が
「事業性評価融資を積極的に行いなさい」
と、口を酸っぱくして言っても、
多くの金融機関は、事業性評価融資への取組について本腰を入れてきませんでした。
また以前の金融検査マニュアル重視の体制に戻るかもしれないと思っていたからです。
しかし、この【金融仲介機能のベンチマーク】で、
金融機関が取り組むべきポイントについての指標が策定されたことで、
金融機関には、その指標に対する報告義務が生じました。
例えば、事業性評価融資を行っている件数や融資額などを公表しなければならなくなり、
その数字が増えていない場合は、金融庁から強力な指導が入ることになります。
金融機関にとって、金融庁からの強力な指導が入ることは避けたいですので、
事業性融資に積極的に取り組まざるを得なくなったのです。
共通ベンチマークと選択ベンチマークの2つがある
【金融仲介機能のベンチマーク】には、
「共通ベンチマーク」と「選択ベンチマーク」があります。
この各ベンチマークの詳細を見ていくことで、
「士業が金融機関に対して貢献できること」が見えてきます。
「【金融仲介機能のベンチマーク】を活用した、士業と金融機関との提携提案のポイント」
については、日をあらめて解説しましょう。
【金融仲介機能のベンチマーク】を深く読むことで、金融機関攻略の糸口が見えてきます。
これをうまく利用すれば、クライアントの融資も円滑に借りることができるようになりますし、士業やFP・コンサルタント自身が、金融機関から顧客を紹介してもらえる関係を作るためのしかけ方もわかります。
そんな
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