- 2018-11-6
- 融資サポート
- 金融機関とのつきあい方
金融機関は、いつまでも、同じスタンスでいるとは限りません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズでは、【一般社団法人融資コンサルタント協会】を運営しています。
現在、会員数は500名超で、多くの専門家が【SP融資コンサルタント】として、
中小企業の資金調達に関するサポートを行っています。
そういった会員の方々から、毎日、融資に関するいろいろな質問が送られてきます。
今回は、そういった質問の中から、「よくある質問」とその回答について、ご紹介させていただきます。
「昨日、私の顧客であるの◯◯市内で××業を営んでいる経営者(年商1億円ほど)から
以下のような質問を受けました。
↓ 以下、顧客からの質問
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資金調達ルートを複数確保しておくために、複数の金融機関との関係性を構築する考え方は
必要だと思います。
しかし、◯◯市内ですと、◯◯信用金庫と△△信用金庫の2金庫のみしかなく、
隣の▽▽市を本拠地とする▽▽信用金庫は2019年9月をめどに
◯◯信用金庫と対等合併する方向です。
現在当社は◯◯信用金庫のみと付き合っており、関係性も非常に良好です。
支店長も
「御社であれば1,000万円まではいつでもお貸しできます。」
とも言ってくれています。
一方、付き合いのない△△信用金庫は、低金利政策であまりぱっとしない法人顧客を
集めている動きがあります。
こういった環境下で、現在の◯◯信用金庫に加えて、
2つ目として△△信用金庫と関係性を構築していくべきか、どうでしょうか?
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◯◯エリアは◯◯信用金庫の牙城で、対抗馬としては◆◆銀行くらいだそうです。
◆◆銀行は、地元の地方銀行で、以前、この会社の社長は、
◆◆銀行から、いやな思いをさせられた経験があり、
◆◆銀行との付き合いは考えたくないようです。
社長は、現状のまま、◯◯信用金庫のみでいく方向で考えているようですが、
このまま、◯◯信用金庫さんとの一行取引でいいのでしょうか?
<回答>
いくら、現状の取引内容がいいといっても、
将来的にも良好な関係が構築出来るという保証は全くありません。
顧客に対する支店の方針は、支店長次第で簡単に変わります。
今は、大事にしてくれる支店長がいるかもしれませんが、
あまり気の合わない支店長が来た場合、そういった関係性は簡単に崩れてしまいます。
実際に、支店長が替わった所為で、つきあいが途切れてしまったと言う話を聞いた例は、
たくさんあります。
そんなときに、融資を申し込んで断られた場合、一行取引だと、たちまち困ることになります。
そこから、新たな金融機関との融資取引を求めても、
「資金繰りに困っている」と考えられる中小企業が、融資取引を求めてきた場合、
ほとんどの金融機関は相手をしないからです。
将来は不確実なものですから、経営者としては、そういった事態に対する保険は、
かけておくべきではないかと思います。
とりあえず、△△信用金庫さんとのパイプは、細いながらもつないでおくべきでは
ないでしょうか。
今後も、できる限り、今回のような
「融資に関する、よくある質問」
に対して、ご紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです。
一つの金融機関としかつきあっていなかった場合、
その金融機関に融資を断られてしまうと、その時点で、資金調達の手段が絶たれてしまいます。
そうなると、経営を続けていくことはできません。
そんなときに、もう一つの金融機関があれば、急場をしのぐことができます。
しかし、一つの金融機関としか取引をしていない中小企業は少なくありません。
そのような中小企業に対して、新たな金融機関を開拓するよう勧めるのは、
経営者に寄り添う専門家として、必ず行うべきだと思います。
とは言え、新たに融資をしてくれる金融機関を開拓する手段を知らなければ、
そのようなアドバイスも、なかなかできません。
そんな、新たに融資をしてくれる金融機関を開拓する手段についてのヒントが手に入ります。
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