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これからは、金融機関を選別する「目利き力」が士業の武器になります。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
今年2019年、「金融検査マニュアル」が廃止されることになっていますが、まだ、廃止されていません。
金融庁の事務年度が7月~翌年の6月のため、実質的には6月末ぐらいに廃止になるのではないかと予想されます。
「金融検査マニュアル」が廃止された後、金融庁が金融機関を監督・指導する上で使用するツールは、「金融仲介機能のベンチマーク。
金融庁は、金融仲介機能のベンチマークを使い、金融機関に対し2つのことを積極的に行わせようとしています。
これらについては過去に解説記事を多く公開しているので、ぜひご参照ください。
また各金融機関は、自行庫が取り組んでいる金融仲介機能のベンチマークの内容について詳細を公表しています。この金融仲介機能のベンチマークへの取組方針を見ることで、その金融機関の融資方針を知ることができます。
たとえば金融仲介機能のベンチマークの「選択ベンチマーク9・11」を見ると、その金融機関が「経営者保証を取らないような融資」に対して積極的かどうかわかります。
チェックポイントは以下の2点。
●選択ベンチマーク11:
経営者保証に関するガイドラインの活用先数、及び、全与信先数に占める割合
この2つを「選択ベンチマーク」として選んでいる金融機関は、「経営者保証を取らない融資」に積極的な金融機関と考えることができます。
ただし、この項目を選んでるからと言って、現場で積極的に行っているかどうかは別です。本部は積極的でも、支店では熱意に欠けるケースは枚挙に暇がありません。
そこで、現場の士業やコンサルタントとしてすべきことは…
近隣の金融機関が選択ベンチマーク9・11を選択していれば、支店を訪問して以下の6点を支店長に質問してみましょう。この質問を行うことで、現場レベルでも「経営者保証ととらない融資」を積極的に行う熱意があるか見極めることができます。
これらの質問に支店長がよろこんで答えてくれたら、「この支店は経営者保証を取らない融資に積極的」と判断できるでしょう。
こんな支店に出会えたら、あなたの関与する顧客のなかで「【経営者保証ガイドライン】の基準を満たすような経営内容の中小企業」を、その金融機関に紹介してみてください。その金融機関に借り換えを行うことで、経営者保証を外してくれる可能性が高まります。
実際に経営者保証を外してもらえたら、他の関与先の中小企業も前向きにその金融機関を紹介するとよいでしょう。経営者はもちろん、金融機関も喜んでくれるはずです。
「経営者保証を外したい」と考えている経営者は少なくありません。経営者保証を外せる金融機関を紹介すれば、かならず喜んでもらえます。
また金融機関もあなたのことを、「積極的に顧客を紹介してくれる重要な専門家」として、その後の融資サポートや補助金等の手続きでお世話になるときに便宜を図ってくれるようになる可能性があります。さらに取引先を紹介してくれることにもつながりやすくなるでしょう。
【経営者保証ガイドライン】は、以前に比べてかなり浸透してきたと思います。しかし実際のところ、すべての金融機関が積極的に取り組んでいるわけではありません。残念ながら、「一部」の金融機関としか言えないのが実情です。
とはいえ取り組んで行こうとしている金融機関は、徐々に増えています。
そんな「保証人を徴求しない融資を行う金融機関」を見つけるためのヒントが手に入ります。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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