- 2019-7-23
- 融資サポート
- 日本政策金融公庫, 金融機関とのつきあい方
借り方一つで、公庫とのパイプの保ち方は変わります。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズでは、日本政策金融公庫と地域密着型金融機関2行と取引を行っています。
弊社ぐらいの規模では、そんなに多くの金融機関と取引をする必要がないのですが、
理由があって、3つの金融機関とつきあっています。
特に日本政策金融公庫との取引は重要です。
その理由について説明すると・・・
日本政策金融公庫とつきあっている理由
日本政策金融公庫とつきあっているのは、
「公庫とのパイプを保っておくため」
です。
「融資コンサルタント」という仕事柄、創業希望者からの創業融資に関する相談は、
たくさんいただきます。
創業希望者が、公庫に直接、創業融資を申し込みにいった場合、
融資が成功する確率は3割程度になっています。
しかし、専門家を通して申し込んだ場合は、その確率が倍以上に跳ね上がります。
(その理由につきましては、また、後日、解説させていただきます)
だから、公庫の担当者と懇意にしておけば、創業融資のサポートの際は、とても便利なのです。
公庫とのパイプを保つためには、借りておくのが、一番手っ取り早いからです。
少しだけの金額を公庫から借りておく
「自己資金があるので、融資を受ける必要はない」
という方もいらっしゃると思いますが、
「公庫とのパイプを保つ(築く)」
のが目的であれば、少額でいいので、借りるようにしてください。
少額であれば、公庫としても貸しやすいですし、その資金が不要であれば、
返済用口座に、その資金を入金しておいたまま、返済に回せばいいだけの話です。
その借入にかかる金利については、
「公庫とのパイプをつなぐ経費」
だと考えるべきなのです。
あまり多くの金額を借り入れるのは、お勧めしません。
(本当に必要とする資金を借りるのであれば、その限りではありません)
返済期間は短めに
公庫から資金を借りたからといって、それだけでは、パイプを保持することができません。
最近は、赴任期間が長くなりましたが、通常、金融機関というのは、2年から3年程度で、異動していきます。
なので、一度、パイプができたとしても、2年から3年で、そのパイプがなくなるのです。
公庫とパイプを保つためにしておくべき借り方は、
「返済期間を2年にしておくこと」
なのです。
前項で、
「借りるのは少額でいい」
としたのは、少額ならば、返済期間を短くしても、毎月の返済額負担が軽減されるからなのです。
例えば、100万円を借りた場合、2年返済になると、毎月の返済額は2万円ちょっととなります。
2年ごとに、少額借りることについては、貸す側としても、難しくならないですし、
担当者が途中で替わったとしても、2年に一度は、新たな担当者と知り合える機会を作ることができます。
だから、返済期間を短めにするということは、公庫とパイプを作る上においては、
重要なことになります。
普段から行っておくべきこと
公庫とのパイプを保つために普段から行っておくべきことは、
「頻繁に問合せを行う」
ということです。
「頻繁に問合せを行うことで、鬱陶しがられるのではないか」
と思われるかもしれませんが、その心配は要りません。
頻繁に質問するということは、
「融資案件の相談をたくさんされている専門家」
だと思ってくれるので、無碍な扱いをされることはありません。
むしろ、定期的に質問することで、関係性は、より強化されていきます。
公庫とパイプを築いておくことで、創業融資のサポートは、とても楽になります。
優秀な担当者であればあるほど、専門家からの紹介案件に対しては、
前向きに対処してくれるからです。
公庫とのパイプ作りは、難しくありません。
そんな、公庫とのパイプ作りをスムーズに行うためのヒントが手に入ります。
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
(東京) 7月25日(木)、26日(金)、29日(月)、8月5日(月)、7日(水)、9日(金)
(大阪) 8月1日(木)、16日(金)、22日(木)、29日(木)、9月3日(火)、4日(水)
※8月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください