「我流」で融資を申し込んでも、上手くいきません。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
先日、日本政策金融公庫の方と話をしたところ、衝撃的な話を聞きました。
「直接、公庫の窓口に申し込みに来た創業者が、創業融資を借りられる確率は、30%ぐらいなんですよ」
確かに、直接、公庫に申し込んだ場合の成功確率は低いと思っていたのですが、
そこまで低いとは思っていませんでした。
「それは何故なんでしょう」
と尋ねると、その担当者は、こう答えてくれました。
創業融資が貸せないと判断する理由(公庫担当者のコメント)
「創業融資を貸せないと判断された創業者の多くは、「自己資金不足」です。
他にも、「経験不足」、「創業計画書の内容の不完全」という理由で断るというケースは多いですね」
なぜ、自己資金が不足していると融資を断られるのか
創業してすぐに、利益が出るということは、あまりありません。
事業が軌道に乗り資金繰りが安定するまでにはどうしても時間がかかります。
借入金の返済や予想外の出費で資金繰りが苦しくなるなど、さまざまな問題が起こります。
万一の時に備えて、数カ月分の経費相当分はとっておく必要があり、
自己資金が少ないと、資金繰りにどうしても齟齬が生じてくるからです。
その結果、「将来的に不安要素が多い創業」と判断され、断られることになります。
創業に必要な資金の30%程度は準備しておくのがベターでしょう。
自己資金が少ない場合でも、借りることが出来る方法はないか?
自己資金が少ないからといって、絶対に借りることが出来ないかと言えば、そういうわけではありません。
法人を設立した場合、資本金は、自己資金として扱ってくれます。
その資金が、創業者以外の方の出資だとしても、です。
他にも、「不動産担保を差し入れる」という方法もあります。
また、「事業計画書を徹底的に精緻に作成する」ということを行い、
少ない自己資金で希望する金額を借りられた例もあります。
なぜ、経験不足だと融資を断られるのか
創業するビジネスについて経験がない状態で、創業すると言われても、貸す側としては、
「そのビジネスに関する経験や知識、ノウハウも乏しい状態で、うまく経営していけるのだろうか」
という懸念が払拭できません。
面談で、いろいろと質問しても、まともに答えてもらえないような場合は、
「これでは無理ではないか」
という判断をせざるを得ません。
それ故に、融資を断られるということになります。
経験不足の場合でも、借りることが出来る方法はないか?
ヒガシカワが過去に創業融資サポートした事例で、
「その業界の経験が全くないのにもかかわらず、希望した満額(1,500万円)の創業融資借入に成功した」
という事例があります。
その方は、「スポーツバーをしたい」ということで相談に来られたのですが、
今まで飲食業の経験がまったくありませんでした。
しかし、業界研究は徹底的にしていたため、スポーツバー経営に必要な知識やノウハウを、
全て把握していました。
その内容を踏まえて、とても精緻な事業計画書を作り上げたのです。
経験が不足していても、それを補完できるものがあり、それをきちんとアピールできれば、
融資をしてもらうことは可能なのです。
なぜ、「創業計画書の内容が不完全」だと融資を断られるのか
実は、かなりの創業者が、この理由で断られています。
「我流」で融資を申し込んで失敗する理由の多くが、この理由なのです。
公庫は「創業計画書」の内容を見て、創業融資の審査をします。
計画書がしっかりしていると、そのビジネスを成功する確率が高いと判断しやすくなるのですが、
しっかりしていない計画書では、そのビジネスを行う上で、問題点がたくさんあると
判断せざるを得ません。
問題点がたくさんあるビジネスを始めても、失敗する確率は高いですので、
結果的に融資を断られるということになります。
創業計画書の内容が不完全の場合でも、借りることが出来る方法はないか?
ありません。
審査の根幹となり得るものですから、融資を成功させる確率を高めようと思えば、
創業計画書はできる限り充実させる必要があります。
創業計画書作成のセオリーを知っているのと知っていないのとでは、結果に大きな開きがあります。
まず、「創業計画書作成のセオリー」を学んでから、創業計画書を作成するか、
そのセオリーを熟知している専門家にサポートしてもらうことで、
充実した創業計画書を完成させることができるでしょう。
融資に関する相談をしたいと考えている創業者は、少なくありません。
創業融資のサポートを依頼するために、ネットで専門家をさがしているのです。
だから、「創業融資のお手伝いができます」とアピールすると、創業者からの相談は格段に増えます。
相談件数が多ければ多いほど、その後、相談者から仕事を依頼してもらえる確率は高まります。
創業融資のアドバイスができれば、顧客数は増えることになります。
そんな、創業融資に必要な知識・ノウハウを身につけるためのヒントが手に入ります。
(東京) 9月26日(木)、10月1日(火)、14日(月)、16日(水)、25日(金)、26日(土)
(大阪) 10月7日(月)、9日(水)、18日(金)、23日(水)、11月5日(火)、20日(水)
※11月以降も日程あり。詳しくはサイトをご参照ください