- 2019-10-23
- 融資サポート
- 協調融資, 日本政策金融公庫, 金融機関とのつきあい方
融資のプロが通帳を見ると、その人の生活態度や性格まで読み取れるそうです。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
先日、毎月行っている、一般社団法人融資コンサルタント協会の勉強会で、
日本政策金融公庫の営業課長をはじめ3名の方にお越しいただき、
「日本政策金融公庫の営業課長に聞く、他では言えない公庫のアレコレ 2019」
というテーマで、大質問会を行いました。
今回出てきた質問は、以下の通りです。
●こんな人が来たら引くというタイプは?
●地銀との協調融資時に見るポイントは?
●創業融資の成功の確率は、どれぐらい?
●創業融資を借りた後、運転資金が足りなくなった。追加融資の可能性は?
●カードローン等の借入は、どれぐらいあったら融資NGになるのか?
●自己破産しても借りられる制度があると聞いたのですが?
●公庫の担当者が情報を仕入れる際に、何を見ているのか?
●リスケの際の公庫への交渉方法は?
●金融検査マニュアルが廃止されると、公庫の融資姿勢はどう変わるのか?
●定款に融資不可業種が入っていた場合、貸してもらえないのか?
●両親から贈与された資金は、自己資金として見てくれるのか?
●公庫の借入の返済が遅れた場合、新規融資は難しくなるのか?
●個人よりも法人のほうが借りやすいのか?
●事業承継融資には、積極的に取り組んでいるのか?
これら全ての質問に丁寧にお答えいただきました。
これら質問に対する、公庫の回答については、順次、このブログで報告させていただきます。
今回の勉強会で印象に残った言葉があります。
それは、
「信用は通帳の中で作っていく」
という言葉です。
通帳の中身を見ると、いろいろなことがわかるそうです。
公庫の方に「自己資金の貯め方の理想は」と聞くと、
「毎月いくらという形で何年間にもわたって貯めていただくことで、信用力が高まります」
とのことでした。
また、
「公庫の借入の返済が遅れた場合、新規融資は難しくなるのか?」
という質問のときに、公庫の方が言っていたのは、
「返済実績は重要視します。
何十回あるうちの1回遅れたくらいなら特段の影響はありませんが、
恒常的に遅れている場合なら問題視されると思います」
ということでした。
それだけでなく、
「公共料金の引き落としの時期なんかもチェックしますね。
公共料金の支払い遅延が度々あるような通帳を見ると、
「この人に融資しても大丈夫だろうか」
と思ってしまうこともありますね」
とも言われていました。
融資のプロが、通帳をじっくり見ると、
「まじめにコツコツ貯めていくタイプなのか」
「カードをばんばん使い浪費するタイプなのか」
「お金の管理に無頓着なタイプなのか」
というような、その人の生活態度や性格まで読み取れるそうです。
だから
「信用は通帳の中で作っていく」
と言うことなんだそうです。
これから、創業に向けて準備をしていく場合は、
融資のプロが見て、
「この人は、実に信用できる人だ」
と思ってもらえるような通帳を見せることを意識して、お金を貯めたり、
使ったりということをするべきでしょうね。
そのためには、
・毎月、一定金額を貯蓄に回す
・公共料金や家賃の支払い遅延は避ける
・カードローンや消費者ローンの使用は避ける
・カードの引き落とし額は多額にならないようにする
ということを行うべきでしょう。
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