- 2020-4-3
- 融資サポート
- 新型コロナウイルス影響下の資金繰り支援策, 新型コロナウイルス感染症特別貸付, 日本政策金融公庫, 経営者保証
やはり日本政策金融公庫は対応が早いですね。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
現在、新型コロナウイルスで影響を受けた中小企業に対して、国や地方自治体がいろいろな資金繰り支援策を行っています。
融資の制度で代表的なものは、以下の3点だと私は考えています。
●日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」
●信用保証協会の保証付融資である「セーフティネット保証4号」
●商工中金の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」
今回その3つすべてを申し込みましたので、どのようなスケジュールで各金融機関が対応してくれたのかをお伝えします。本日は、日本政策金融公庫の対応についてです。
最初にざっくり申し上げると、
●3月11日(水)に申し込んで
↓
●3月30日(月)に融資実行(入金)
でした。
公庫の審査としては、3月16日(月)の「借入申込書」の到着から3月19日(木)の「融資決定」の連絡まで、たった3日間です。早い!
3月11日(水) 申し込み
3月11日(水)の午前中に日本政策金融公庫で「新型コロナウイルス感染症特別貸付」を取り扱うという情報を入手したので、午後にはすぐ公庫の支店を訪問しました。
そのときに持参した書類は、以下の4点。
●3期分の決算書
●前期の月別合計残高試算表
●今期の月別合計残高試算表
●今期の試算表
訪問時、懇意にしている営業課長代理がいたため、さっそく融資申し込みの手続きに入りました。その際にもらった書類は以下2点。
●借入申込書
●新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書
※いずれも日本政策金融公庫からダウンロード可能です
それらを持ち帰り、さっそく必要事項を記載して3月13日(金)に公庫に返送しました。
3月17日(火) 「新型コロナウイルス感染症特別貸付」取り扱い開始
こちらから送った書類が公庫に到着したのは3月16日(月)で、すぐ担当者から「書類が無事届きました」との連絡がありました。
また「新型コロナウイルス感染症特別貸付の取り扱い開始は明日の3月17日(火)からですが、審査は先に進めておきます」というコメントもありました。今後の混雑を予想していたのでしょう、先にできることはしておこうという柔軟な対応でした。
3月18日(水) ヒアリングの電話
3月18日(水)の午前に担当者から「いくつか聞きたいことがあります」と連絡がありました。以下のようにシンプルな内容でした。
●どれぐらいの金額が必要なのか(必要資金額の根拠)
●コロナウイルスの影響がなくなれば返済できそうか
●以前の融資と合算して一本化をするのか
それらに対する私の回答は以下のとおりです。
●どれぐらいの金額が必要なのか(必要資金額の根拠)
→3ヶ月間の売上減となる金額の合計額で納得してもらえた
●コロナウイルスの影響がなくなれば返済できそうか
→今後の売上見込みの説明で納得してもらえた
●以前の融資と合算して一本化をするのか
→「いいえ」 ※弊社の場合は既存の融資と別物にしたい意図があったため
※一本化する方がよいかどうかは個々の事情によります。顧問税理士など専門家にご相談ください
ヒアリングは合計5分にも満たず、とてもスピーディに終了しました。
3月19日(木) 「融資決定」の連絡
翌日、公庫の担当者から「融資決定」の電話連絡がありました。
「融資実行に必要な書類(金銭消費貸借契約証書等)を送りますので必要事項を記入し、実印を押印の上、法人の印鑑証明と一緒に返送してください」とのこと。
今回の融資に関しては、ネクストフェイズは「経営者保証免除」の要件にあたるので、保証人の印鑑証明は不要とのことでした。
また本来、経営者保証を免除する場合は金利が0.2%高くなるのですが、今回はその上乗せもないとのこと。
結局500万円を3年返済にしたので、金利は0.49%。経営者保証無しという条件です。
さらに「特別利子補給制度」の要件を満たしていますので、金利の0.49%は返ってくるとのことでした。
まとめると以下のとおりです。
●経営者の保証なし
●経営者保証免除の際の、金利上乗せなし
●特別利子補給制度で、金利が返ってくる
そこから法人の印鑑証明を取りに行くのに時間がかかったため、公庫に必要書類を送ったのは3月25日(水)でした。
3月30日(月) 融資実行
3月26日(木)に担当者から「実行書類が届きました。ここから3営業日後の融資実行となります」という連絡がありました。
その後、この担当者の言ったとおり、3月30日(月)に指定口座に申込金額が振り込まれていました。
今回の融資に関しては、こちらが公庫に書類を提出するのが遅れたため、申し込みから融資実行まで19日間かかりました。
が、公庫の審査としては3月16日(月)の「借入申込書」の到着から3月19日(木)の「融資決定」の連絡まで、たった3日間。さすが公庫、緊急時の対応がスピーディです。
いま公庫は混雑中、ぜひダウンロード&郵送を
私の場合は初動が早く、仕事柄融資審査に必要な資料がわかっていたため、事前に準備して持参したことでかなりスピードが速くなりました。
しかし現状たいへん混雑しており、相談に申し込んで面談するまでに2週間程度かかります。
また直接公庫に書類をもらいに行っても、50人待ちというのはざらなようです。
少しでも早く公庫から借りたいとお思いなら、借入申込書などの書類をこちらからダウンロードし、その他も含めた提出書類を整えたうえ、郵送で提出することをお勧めします。
公庫に行かずに融資を申し込む方法は、以前のブログ↓に詳細を書いていますのでご参照ください。
●今から公庫に行かずに【コロナウイルス感染症特別貸付】に申し込む方法
また、新型コロナウイルス影響下の資金繰り支援策の最新情報はこちら↓からご確認ください。
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