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多くの企業にとって、新型コロナ融資の借入可能額が増えました。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
以前このブログで「コロナ融資の借入可能額は月商の3ヶ月分」とお伝えしていました。これは新型コロナ融資制度ができたとき、金融機関や信用保証協会に向けて国が伝えていた目安でした。しかし今、この借入可能額の目安が増えています。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員が、日本政策金融公庫の担当者から聞いた情報によると、現在の借入可能額の目安は「販売費一般管理費の1年間分」と変わったようです。
理由は、「新型コロナウイルスの影響が想定外に長引き、また、今後も続く可能性も高いことから、月商の3ヶ月分では資金繰りに支障を来す可能性が高いから」とのこと。
この情報は公庫の借入可能額の目安ですが、新型コロナ融資自体の財源は国なので、信用保証協会(セーフティネット保証4号)や商工中金に対しても、同様の目安を国側が伝えていることは今までの事例から十分考えられます。
金融機関が融資をする際に重視するのは、「返済可能性」と「資金使途」。
●「返済可能性」=「申請者はこの融資を返済できるのか」を審査
●「資金使途」=「申請金額の使い途」と「金額の妥当性」を審査
不適切な融資額の申請の場合、金融機関から「なぜこんなに多くの(不必要な)金額を借りようとするのか?」と思われます。「必要以上の資金を他に流用しようとしているのではないか?」と疑われて審査が厳しくなり、大幅に申請額を減額されたり、最悪の場合は融資申請が否決されることもしばしばあります。
つまり適正な借入可能額の目安を知っておくことは、無用な、しかも一度出されると少なくとも3ヶ月程度は再度申し込みできない融資否決を避けるために、とても重要なのです。
借入可能額の目安は、「販売費一般管理費の1年分」となっています。が、増やす方法もあります。
「融資申請の際、資金繰り表も一緒に提出」すればよいのです。
「販売費一般管理費の1年分」はあくまでも目安。実際にそれ以上の資金が必要である根拠を示すことができれば、その金額の妥当性を金融機関に認識してもらうことができます。
以下の前提条件で1年分の資金繰り表を作ると、1年間の運転資金として必要な金額を提示することができます。
●今後コロナの影響が1年程度続く
●しかし1年後には正常化するという前提で、漸次、売上・利益が増えていく
上記の前提条件が「今後1年間における運転資金必要額の根拠」となり、妥当性を伝えることができるのです。
財務や経理の知識を持つ経営者なら、資金繰り表を作ることができるかもしれません。が、多くはそのような知識を持っておらず、資金繰り表を作ることができません。「なんとなく○○○万円かな?」くらいのつもりで金融機関に融資を申し込めば、「根拠が希薄」と否決されます。
いざというときのことを考えて多めの額で申請したい気持ちは、私も経営者なのでよくわかります。しかしその融資額に根拠がないと、否決されて当然なのです。
士業・コンサルタントのみなさん、顧客に無用な期待を持たせないために、経営者から適切にヒアリングして資金繰り表を作成しましょう。
これからかならず、資金繰りに逼迫する中小企業が多く出てきます。その前にぜひ、士業・コンサルタントのみなさんには、準備をしてほしい。
そこで私が以前行った「資金繰り表の作り方セミナー」内の、「資金繰り表図式集」と、日ごろあまり公開しない「セミナー手控え原稿」をプレゼントします。顧客・見込み客へのサポートに有効活用していただければ幸いです。
以下からダウンロードできます。
上記のような資料を添えることで、融資が成功する確率も、実行までのスピードも、格段に高めることができます。1回目の新型コロナ融資は、そのような資料がほぼ不要でした。「コロナ融資を借りるのは簡単」と勘違いしている経営者も多くいます。
しかし2回目のコロナ融資=追加融資は、そんなに甘くありません。1回目のような申請では、断られるケースが増えてくるでしょう。2回目のコロナ融資にこそ、説明資料の添付が必要になります。
大多数の経営者は、どのような資料を作成すれば融資の可能性やスピードが上がるのか知りません。だからこそ士業・コンサルタント等の専門家が身近でサポートを行う場面が、今後どんどん増えていくでしょう。
そんな、2回目のコロナ融資をサポートするためのヒントが手に入ります。
※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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