- 2021-2-15
- 融資サポート
- 新型コロナウイルス影響下の資金繰り支援策, 金融機関とのつきあい方, 金融機関の内側
今すぐに取り組んでいただきたいのが、金融機関との適切なつきあい方です。
こんにちは、株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
1月7日に緊急事態宣言が東京及び周辺3県で再び発出され、その他の府県も相次いで対象になりました。
さらに、2021年4月以降に現在のコロナ融資制度が変更になる可能性があり、その前に駆け込み需要の増加が予想されます。
これらの要因により、2回目のコロナ融資を申請する事業者はさらに増えるでしょう。今まさに資金繰りに困っている事業者はもちろん、当面は余裕のある事業者にもぜひ取り組んでいただきたいのが、金融機関との適切なおつきあいです。
コロナ下における金融機関とのつきあい方の基礎について書いた過去のブログを、まとめてご紹介しましょう。
キーポイントは、「いかに返済可能性を伝えるか」と、「新しい金融機関との取引を始めよう」です。
金融機関の融資のスタンスが大きく変わっています
初回のコロナ融資はスピード優先で審査が甘かったので、「コロナ融資は簡単」と勘違いする経営者も多く出ました。しかし2回目のコロナ融資は、通常の審査に戻ります。そこで大切なのが、「返済可能性」を伝えること。平時との比較によって、いかに2回目のコロナ融資のハードルが高いかをご理解いただけるでしょう。
●新型コロナ後の融資を成功させよう – 金融機関に「返済可能性」を印象づける【1】有事と平時の融資スタンス比較
1.今回の新型コロナ融資で軽視されざるを得なかった「返済可能性」
2.平時の融資は、緊急時の融資よりシビア
3.貸す側の視点で見れば、第1回新型コロナ融資の審査は異常
4.平時の融資を成功させるために、少しずつ備えていこう
融資稟議書を知れば、融資サポートのコツがわかる
金融機関が融資をOKするかどうかは、融資稟議書の内容によります。しかしこの融資稟議書、書くのは金融機関の担当者であり、事業者でも、事業者をサポートする士業・コンサルタントでもありません。返済可能性に問題がないことを融資稟議書に書いてもらうために、稟議書に記載される内容をしっかり見極めましょう。
●新型コロナ後の融資を成功させよう – 金融機関に「返済可能性」を印象づける【2】融資稟議書とは
1.融資稟議書とは
2.融資稟議書に書かれる7項目
3.担当者のレベルに左右されないために、ていねいなコミュニケーションを
担当者のレベルに振り回されない
上述のとおり、融資稟議書を書くのは金融機関の担当者。しかし担当者のレベルに大きく差があり、ハズレに当たる可能性も大いにあります。さあそんなとき、どうする?という対応策も2点お話ししています。
●新型コロナ後の融資を成功させよう – 金融機関に「返済可能性」を印象づける【3】担当者の善し悪し
1.融資に大きな影響を与える“担当者”
2.融資の際に必要な担当者の能力×2点
(1)情報収集能力
(2)情報分析能力
3.ハズレの担当者に当たった場合の対処法×2点
(1)今の金融機関を見限って、別の金融機関との取引のウェイトを高める
(2)担当者の上司(渉外担当役席や貸付担当役席)とのパイプを強固にする
新しい金融機関との取引の始め方
メインバンクの意向などにより、新しい金融機関との取引を検討し始める事業者が増えています。私も長年、複数の金融機関とのつきあいがリスク管理のうえで最重要だと伝えてきました。その背景、および新しい取引の始め方も以下でお知らせしています。
●2回目のコロナ融資のために、中小企業経営者に伝えておきたい3点
1.なぜ、7社が生き残り、3社が倒産したのか
2.中小企業経営者に「複数の金融機関とのつきあい」をすすめよう
3.第1段階:新しい金融機関とつきあうときは、「預金取引」から
4.第2段階:定期的に会うことで、貸してもらえるようになる
「メインバンクの態度が心なしか冷たくなったので、新規の金融機関を探したい」「まったくつきあいのなかった金融機関から積極的に融資を提案されて驚いた」など、2020年から続くコロナ禍によって金融機関とのつきあい方が変わってきたと話す事業者は少なくありません。
コロナ禍に対応する政府の意向は状況によって当然変わりますし、政府の意向が変われば政府系(日本政策金融公庫など)はもちろん、民間金融機関の融資スタンスは変わります。
変化を続ける金融機関との適切なつきあい方を、あなたもぜひ学んでください。顧問先や周りの事業者から、「金融機関の動向に詳しい」「融資のことなら任せられる」と安心していただける士業・コンサルタントになるヒントをお伝えします。
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